【統一地方選後半まとめ】自民一強で参院選に突入? 大阪維新は苦戦、注目が集まる女性候補者、LGBT候補者の行方は? 幸福実現党は投票で初議席を獲得し計6議員へ 2015.4.27

記事公開日:2015.4.28 テキスト
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(原佑介)

 統一地方選後半戦が終わった。平均投票率は区長選を除き、軒並み過去最低を記録。「無投票」も増えた。このような状況で地方政治に民意が反映できるのか。議会が形骸化し、自治が揺らぐ懸念が拭えない。

 平均投票率は、市長選が過去最低だった前回を2・44ポイント下回る50・53%にとどまり、市議選は48・62%と過去最低の前回から2・20ポイント減らし、過去最低を更新。

 区議選が42・81%で、前回から0・42ポイント減。町村長選が69・07%で、同じく前回と比べ1・49ポイント減。町村議選が63・12%で、3・45ポイント減だった。都内の区長選は44・11%と過去二番目の低さだった。

 無投票当選者は295市議選で総定数の3・58%。41道府県議選でも全選挙区の33・4%に当たる321が無投票と、ともに1955年以降、最高。北海道初山別村では村長選が11回連続で無投票当選。89市長選でも3割の27が無投票だった。

 市議選では、自民党が大幅に獲得議席を増やした。改選総定数は前回の6865から239減ったが、自民党の公認候補は前回を120人上回る634人が当選。民主党は前回比105人減の284人。維新の党は47議席を獲得した。

 公明党は908議席を獲得したが、長野県松本市議選で新人1人が落選し、99年の統一地方選以来、4連続の「全員当選」を今回は果たせず。共産党は前回比45議席増の672議席を獲得した。

 議席を伸ばした自民・茂木敏充選対委員長は「前半戦の勢いをそのまま維持して好調に戦いを進めており、わが党の地方基盤の一層の強化につながったと考えている」とし、「統一地方選全体における勝利を、来年の参院選へとつなげていきたい」と強調した。

 そんな自民党も、民主党と5つの市区長選で対決し、2勝2敗で引き分け、参院選に不安材料を抱えた。東京・渋谷区長選では無所属新人で同性パートナー条例を推進した元区議、長谷部健氏が当選し、自民推薦候補は次点の民主など野党系の推薦候補にも敗北し3位。

 与野党対決型となった大分市長選、京都・京田辺市長選では自民が勝利したが、民主党は、実質支援した世田谷区長選で現職・保坂展人氏が自公推薦の新人を破って勝利し、愛知県瀬戸市では同じく民主が推薦した新人・伊藤保徳氏が初当選を果たした。

 民主・枝野幹事長は「底打ちというよりも土俵際で歯を食いしばっている状況」と総括。枝野氏は前半戦が終了した際、「底打ちして戻しつつある流れはできた」と発言し、党内から「危機意識の欠如だ」などと批判を招いており、より厳しい認識に改めた。

都構想に陰り? 大阪・吹田、八尾、寝屋川市長選は非・維新候補が当選

 注目の「大阪都構想」の行方はどうか。大阪維新の会と自民党などとの対決の構図となった大阪・吹田、八尾、寝屋川市の3市長選はいずれも非維新候補に軍配。大阪都構想に周辺市域を巻き込みたかった維新にとっては思惑が外れた格好だ。

 吹田市長選で初当選を決めた自公推薦の後藤圭二氏は「吹田市は健全な財政状況で、独立してやっていけている。吹田市を都構想の中の吹田区にしてはならない」とし「同じ気持ちの八尾市長、堺市長とともに我々3市が都構想の防波堤になる」と表明した。

 ちなみに、この後藤圭二・新吹田市長は、人気お笑いコンビ「ジャルジャル」の後藤淳平氏の父。淳平氏は「父親がこういうことになっている実感が沸かなかったが、中継画面を見て実感した。自分のことのように嬉しい」と喜んだという。

 自民、民主、公明、社民推薦の田中誠太氏は、維新幹事長・松井一郎大阪府知事のおひざ元・大阪・八尾市で維新、次世代推薦の大松桂右氏をくだし、「維新の牙城を崩すことができた。維新はノーという決断を、市民からいただいた」を語った。

女性市長当選者は4人で史上最多 市、村、町議の女性の割合も過去最高

 今回は女性の躍進にも注目しなければならない。

(…会員ページにつづく)

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