2015年3月5日(木)17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。2月22日にC排水路から港湾内へ放射能が流出した問題について、東電は全βで4億Bqが流出したとの試算を発表。しかし、汚染源はいまだ特定できず、引き続き調査を続行しているという。
2015年3月5日(木)17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。2月22日にC排水路から港湾内へ放射能が流出した問題について、東電は全βで4億Bqが流出したとの試算を発表。しかし、汚染源はいまだ特定できず、引き続き調査を続行しているという。
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福島第一原発C排水路に設けた側溝放射線モニタが警報を発し、汚染水が港湾内へ流出した問題について、東電は放射線モニタの測定値から流出量を試算、全βで4億Bqが流出したと評価した。
どこから流出したのか、汚染源はいまだ特定できていない。C排水路周辺のタンクから漏洩した可能性も考え、タンクの水位、タンク堰の弁の状態をチェックした。その結果、タンクからは漏洩していないことが判明している。東電は、引き続き調査を続けるとしている。
2月24日、K排水路から港湾外、外洋へ汚染水が流出し続けていることを東電は発表。その汚染源の一つとして、2号機原子炉建屋屋上と大物搬入口屋上に、放射能濃度の高い溜まり水を見つけている。
建屋屋上は比較的線量が高く、現場へのアクセスが難しいことから、これまで立ち入り調査はほとんど行っていなかった。今回の問題を受けて調査した結果、2号機大物搬入口屋上に溜まっている雨水から、Cs-137が23000Bq/L、全βが52000Bq/L、Sr-90が4.5Bq/L、H-3が600Bq/L検出した。
また、空間線量は、原子炉建屋屋上は5mSv/h以上、大物搬入口屋上が0.3~0.5mSv/hを計測した。計測作業員の被曝線量は90分の作業で最大0.8mSvに至ったという。タービン建屋屋上は、昨年2014年12月9日からマルチコプターによる線量調査を実施しており、調査は完了、現在線量解析中だという。
K排水路の汚染水流出問題について、東電は流水の分析を行っていたが、結果を一部の担当者のみが把握するにとどまり、社内でさえ、情報の共有、上役へのエスカレーションを行っていなかった。
情報の伝達、共有に問題があったと考え、東電は社内調査を行っている。しかし、「経緯については現在調査を行っているので、取りまとめ次第、また説明させてもらいたい」とだけ説明。何を、どのように調査し、いつまでに結果を出すのかという、状況説明として当然されるべき情報の開示がなされていない。
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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2015年3月5日
2015年3月4日
2015年3月3日
2015年3月5日
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2015年3月3日
2015年3月5日