民主党2012年度定期大会 2012.1.16

記事公開日:2012.1.16取材地: テキスト動画
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 2012年1月16日(月)13時から、東京都千代田区のホテルニューオータニで、野田政権発足後、初の民主党大会が開かれた。野田佳彦総理は挨拶の中で、「国民の生活が第一であり、持続可能な社会を作り上げていき、貧富の格差を是正し、映画『三丁目の夕日』のような姿を取り戻したい」と自身の理想を語った。さらに、「社会保障と税の一体改革をやり抜くことなく、日本と国民の将来はない」と述べ、増税に向けた決意を表明した。

 来賓の挨拶で、米倉弘冒経団連会長は「政府与党の皆さんは、一体改革法に向け、尽力してほしい。また、アジアの成長を取り込むためにも、TPPは必要不可欠のステップ」と述べ、TPP交渉参加協議入りを決断した野田総理を支持した。

 しかし、続けて挨拶に立った、亀井静香国民新党代表、福島瑞穂社民党党首からは叱咤の言葉が飛んだ。亀井代表は、民主党と社民党との連携について、「2年前に、市場原理主義に溺れている日本を変えるということで戦った仲間」と述べながらも、あさま山荘事件などを例に挙げ、「なぜ、若い人たちが議論に溺れ、かぶれ、現実を無視し、突っ走っていったのか。私は、多々申し上げる。暴風雨の中を、TPPや消費税の風を吹かせ、帆を上げて安全航海ができると本当に思うのか」と発言し、民主党の政策に疑問を投げかけた。

 福島党首は「東日本大震災、原発事故を経て、日本は命の危機にある。小泉構造改革で疲労した国民の生活、命を大切にするために起こした、政権交代の原点に戻ろう」と民主党に語りかけた。また、野田総理が自身の総理就任演説で表明した「日本社会の中間層の厚みを増していきたい」という言葉を引用し、「分厚い中間層を作るには、下の人を政治の力で引き上げなければいけない。社民党は、増税には反対。分厚い中間層を作る、という自身の言葉を実行するためにも、お願いします」と、野田総理に向かって消費税増税の撤回を懇願した。

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