2012年7月10日(火)、合同庁舎4号館で、岡田克也副総理 定例会見が行われた。
(平山茂樹)
2012年7月10日(火)、合同庁舎4号館で、岡田克也副総理 定例会見が行われた。
■ハイライト
この日の閣議で「規制・制度改革に係る方針」が決定された。その中で、EUとのEPA交渉開始に向け、重要な内容を含んでいることが、副総理から報告された。
一つ目は、自動車基準の国際基準との整合性の確保。二つ目は、自動車整備工場の立地面積制限の緩和。三つ目が、食品添加物の指定手続きの簡素化と迅速化。いずれも、EU側から出ていた非関税措置に関する要望であり、日本側がこの要望に対して応えた格好だ。
注目されるTPPとの関連について副総理は、「今回の三点はEU側から出てきたものであり、直接的にTPPと関連するものではない」としつつも、「日、EU、アメリカといった先進国が市場を一つにしていくことは、大きなプラスを招くものだと考えている」と、日米間での非関税障壁の撤廃にも意欲をにじませた。
また、副総理が従来から主張しているように、TPP、日中韓、日EU、ASEAN+6といった経済連携を、同時並行して進めることが重要だとの認識を示した。