2014年11月20日17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。福島第一原発2号機海水配管トレンチの凍結、間詰め剤による”止水効果”の評価結果は、11月21日の規制委員会の検討会で説明、議論するため、この日の会見では具体的なことは答えられないと東電広報官は説明した。
2014年11月20日17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。福島第一原発2号機海水配管トレンチの凍結、間詰め剤による”止水効果”の評価結果は、11月21日の規制委員会の検討会で説明、議論するため、この日の会見では具体的なことは答えられないと東電広報官は説明した。
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東京電力は、福島第一原発2号機海水配管トレンチの凍結、間詰め剤による”止水効果”の評価結果について、全て11月21日15時から開催する、原子力規制委員会の特定原子力監視評価検討会で説明、議論する方針を発表した。この日の会見では、具体的なことは答えられないと東電広報官は説明した。
多くの記者がトレンチの止水状況について質問、説明を求めるも、今までの状況や今後の予定は全て明日の検討会で説明すると、事実上回答を拒否。これまで発表してきた、止水が不充分でトレンチ水平部分の水抜きをせずとも、新開発した水中不分離グラウドを投入してトレンチを埋める方針、これは「今日の時点」では変わらないという。しかし、検討会の議論によっては、変わる可能性もある。こうした理由から、この日の会見では、具体的なことは答えられないとした。
これに対して記者が「明日まで何も言えないのなら、今日の会見はほとんど意味がない」と述べ、検討会の後に会見を開いてほしいと意見し、会見の回数ではなく、意味のある会見をしてほしいと要望した。
東電は、会見終了後に、検討会終了後、記者レクを行うとアナウンスした。
J2タンクエリアで11月7日、高所に設置した鋼材が落下し、下で作業していた3名の作業員が病院に緊急搬送される事故が発生した。東電は、この事故の発生原因と対策について発表。原因は、不適切な治具の使用だと推定した。対策として、使用する冶具や作業手順の見直し、作業エリアの調整といった改善策を発表した。
東電は、構内企業各社に対して、事例の原因と対策について、あくまでも”周知”を行うというスタンス。強要はできないと考えているという。情報の共有を行うので、現場での作業時は各企業、各自で工夫、対策してほしいという考えだ。
1号機オペフロアのがれき撤去に向け、建屋カバーの解体工事が進められている。10月31日に屋根パネルの一部の取り外しを開始し、本日20日、クレーンでダストサンプラーをカバー内部まで入れ、ダストサンプリングを行った。
1号機は、2011年10月14日に建屋カバーが設置されて以来、初めての内部のダストサンプリングを行ったことになる。分析結果は、来週11月27日(木)に予定されている中長期ロードマップの進捗会見で発表される予定だ。
原子炉建屋などの周辺に設けた井戸、サブドレンピットから地下水をくみ上げ、浄化後に海洋排水する計画について、浄化装置の性能、連続運転性能などの評価テストはすでに終わっている。その結果を福島県漁連組合長会議で説明したことが報告された。東電は、基本的に地下水バイパスの運用目標と同じ目標で運転する考えだ。
今後、県漁連の各組合長から各組合に説明してもらい、了承が得られた後に海洋排水を実施する予定だという。時期がいつごろになるのかは、まだわからない状況だ。
4号機使用済燃料プールからの燃料移送は、180体の新燃料を残すばかりになった。進捗について東電広報官は、「順調に予定通り」進んでいるという。
進捗はWeb公開されているが、11月5日から更新が止まっている。その理由を記者が質問した。東電広報官は、進捗がないから更新していないと回答。核物質防護の観点から、燃料の移送が完了した時点で、初めて公表する進捗を更新するという。つまり、現在新燃料を移送中だが、まだ完了していないため、11月5日からWebが更新されていないということだ。
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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2014年11月20日
2014年11月19日
2014年11月18日
2014年11月20日
2014年11月19日
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