2012年6月22日(金)、山口県庁県政記者クラブで、飯田哲也氏の山口県知事選への出馬に関しての記者会見が行われた。
(IWJ・平山)
2012年6月22日(金)、山口県庁県政記者クラブで、飯田哲也氏の山口県知事選への出馬に関しての記者会見が行われた。
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冒頭、今回の出馬は「非常に熟慮を重ね、悩み抜いた末の結論だった」と述べた飯田氏。この間、大阪府市の特別顧問として、大飯原発3,4号機の再稼働を議論していた最中、野田首相が乱暴とも言えるロジックで再稼働を決断してしまったことが出馬を決心させる直接の契機となったという。同時に、近々発足する原子力規制庁のあり方にも疑問を呈した飯田氏。「国全体が3.11以前の原発安全神話の状態に急速に戻っているという危機感がある」と語った。
主要政策としては「エネルギー維新」を掲げた。北欧、ドイツ、カナダを例に出し、それらの国が実践している「地域分散型の自然エネルギーという第4の革命」を山口に適用する、と語った。具体的には、地域の中で地域のお金を回していく「グリーン経済改革」、大量消費社会とは異なる「北欧型の文化的で豊かな暮らし」の実現を目指すという。
「脱原発」は当然のことだとし、地域分散型の小規模自然エネルギーへのエネルギーシフトが重要だと強調した。伊方原発、玄海原発の再稼働は棚上げ。上関原発の建設にも反対する意向を明確にした。その理由として、使用済み核燃料の問題が行き詰まっており、この問題の解決なくして原発の再稼働はあり得ない、とした。
支援者として、池田香代子氏(翻訳家)、内橋克人氏(経済評論家)、枝廣淳子氏(環境ジャーナリスト)、嘉田由紀子氏(滋賀県知事)、坂本龍一氏(音楽家)、佐藤栄佐久氏(前福島県知事)、SUGIZO氏(音楽家)、トーマス・コーンフェリーエル氏(イエテボリ大学教授)、村上龍氏(作家)の各氏が名を連ねた。
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