G20でのTPP参加表明にSTOP!!
6.18 STOP TPP!! 市民と国会議員の街頭リレートーク 2012.6.18

記事公開日:2012.6.18取材地: 動画

(IWJ・原)

 野田総理が、主要20カ国(G20)・地域首脳会議に参加するため、メキシコを訪問中。そんな中、2012年6月18日、有楽町駅前では、G20におけるTPP参加方針表明に反対を訴え、「G20でのTPP参加表明にSTOP!! 6.18 STOP TPP!! 市民と国会議員の街頭リレートーク」が行われた。

 共産党・紙智子議員は、農水省の試算を持ち出し、雇用問題、農業生産高の観点からも、TPPに参加すべきではないと強く訴えた。

■全編動画
・Part.1

・Part.2

  • 日時 2012年6月18日(月)
  • 場所 有楽町駅前(東京都千代田区)

 最初のスピーチを行った安田美絵さんは、インターネット上で話題となっている、「サルでもわかるTPP」の製作者である。安田さんは、「TPPは自由貿易協定とされているが、誰のための自由か。ここで言う自由とは、私たち市民の自由でなく、金儲けのことしか考えず、倫理、道徳もない企業がやりたい放題に出来る自由のこと。言葉の響きに騙されてはいけない」という。カナダ・ケベック州が、環境と健康のため、ダウ・アグロサイエンス社の除草剤を使用禁止にした。

 これに対し同社は、NAFTAに基づいて、約2億円の賠償を州に求める訴訟を起こしている。ダウ・アグロサイエンス社の主張は、「単なる予防原則でしかなく、科学的根拠が不十分」であるということ。安田氏は「(除草剤の成分が)地下に染み込み、川に流れ、水が汚染され、生物や人間に影響が出る可能性があり、それをあらかじめ禁止しておくのは、極めて真っ当である」と憤る。

 さらに、「予防原則に基づいて措置をとるのが政府の仕事。 『除草剤を売り、金儲けをしたいから邪魔するな』というのが、TPP。環境や健康を守る権利の自由が奪われる協定である」と警鐘を鳴らした。

 共産党・紙智子参議院議員は、「早期の交渉参加が、有利なルール作りを可能とする」という推進派の主張を否定。すでにルール作りは進んでおり、急いで入るメリットはないという。農水省は、TPPに参加することで、農業生産高が4兆円ほど下がり、350万人の雇用が失われかねないとの試算を出しているように、日本にはマイナスのほうが大きいとする。

 最後に、紙議員は、街頭演説を聴きに集まった市民に対し、「TPPは、どの分野からみても国民の利益にならない。国民の世論で政治を動かして欲しい」と語りかけた。

IWJの取材活動は、皆さまのご支援により直接支えられています。ぜひ会員にご登録ください。

新規会員登録 カンパでご支援

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です