2014年10月23日17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。ALPS-B系統で不具合のあるフィルターを交換し、運転を再開した。これにより、初めてALPS全機種、全系統がホット試験と呼ばれる処理運転状態になった。
2014年10月23日17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。ALPS-B系統で不具合のあるフィルターを交換し、運転を再開した。これにより、初めてALPS全機種、全系統がホット試験と呼ばれる処理運転状態になった。
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CFF(クロスフローフィルタ)の不具合から、運転を停止していたB系統の原因調査、復旧が終わり、処理運転を再開した。これにより、ALPS(多核種除去設備)は、既設、増設、高性能の全設備、全系統がホット試験運転を行っている。全系統が同時に運転を行うのは初めてのこと。
既設ALPS-B系統の、8Bと呼ばれるCFFの出口水が白濁する不具合が9月26日に見つかり、東京電力は当該CFFの分解、原因調査を行っていた。その結果、ガスケットと呼ばれる合成ゴム製の止水部品が変形、欠損していることが判明した。
CFFは、フィルターの目詰まりを除去するため約10分に1回の頻度で”逆洗”を行っている。逆洗は逆方向の水流で目詰まりを除去するしかけ。その際、ガスケット部分に掛かる圧力が処理運転中と逆方向になるなど、圧力の変動が生じる。
この圧力変動の積み重ねが不具合の原因だと東電は推定。当該CFFを予備品と交換し、逆洗時の圧力を弱く調整して、10月23日17時42分にB系統の運転を再開した。
同様の構成であるA、C系統も、逆洗時の圧力を少し下げるように変更して運転している。また、万が一のため、予備の交換部品も準備済だ。
ガスケットが圧力変動で変形、欠損したと「推定」したが、このような使用方法は「仕様範囲内」だと東電は説明している。
福島第一原発1号機建屋カバー解体工事が始まった。まず、屋根に開けた貫通孔から”ダスト飛散防止剤”をカバー内部へ散布することから始める。カバーパネルそのものの取り外しはまだ始まっていない。
作業は朝6時ごろから開始し、15時ごろまでで終了している。敷地周辺への影響を監視するモニタリングポストの観測値はWebで公開しており、また、ダストモニタで警報が発報した場合は、随時広報するとしている。
1号機の海水放水路上流のCs-137(セシウム137)濃度が急上昇し、東電は台風18号、19号による大雨の影響とみている。
タービン建屋復水器の冷却用海水を海洋へ放出する”放水路”は、海側出口付近が土砂で閉塞し、水路内に水が溜まっている。これまで、汚染の程度を調査するため月に一回程度の水質調査を行っていた。Cs-137は、4月23日に5,700Bq/L、だったのが、9月26日に950Bq/Lまで徐々に下がっていたが、10月15日に61,000Bq/L、10月22日に120,000Bq/Lと急上昇した。
直前に2度の台風による大雨が降ったことから、雨による流入があったと東電は考えている。しかし、どこから流れこんだのかは不明だ。
対策として、まず、放水路内の水質調査を週に一回の頻度に増やす。さらに、タービン建屋屋根や海側、建屋周辺の地上面の線量を詳細に調査し、汚染源の特定、汚染低減策を検討する方針を示した。
放水路内の溜まり水は、これまで海水または地下水の影響を受けている可能性があると判断していた。対策として、モバイル浄化装置などで浄化するとともに、フェーシング等雨水の流入防止策を施すことを検討していた。しかし、準備検討の段階で、対策を実施する前に今回の事象が発生した。
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2014年10月23日
2014年10月22日
2014年10月21日
2014年10月23日
2014年10月22日
2014年10月21日
2014年10月23日
2014年10月22日