福島第一、台風18号の影響で建屋内に雨水が流入~東電定例会見

記事公開日:2014.10.6取材地: テキスト動画
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 2014年10月6日17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。台風18号の影響で福島第一原発建屋内に雨水が流入し、漏えい検知器が動作したことが報告された。流れ込んだ雨水は建屋内地下滞留水にまざり、外へは漏れ出ないという。

■全編動画

  • 日時 2014年10月6日17:30~
  • 場所 東京電力本店(東京都千代田区)

建屋内漏えい検知器が動作、台風の影響で雨水の流れ込み

 福島第一原発1号機タービン建屋1階と、3号機原子炉建屋1階に設置されている漏えい検知器が動作し、東電はともに台風の影響による雨水の流れ込みと判断した。

 1号機タービン建屋は、南側電気品室の漏えい検知器が動作した。作業者が立ち入り現場を確認した結果、入り口上部にあるダクト貫通部から雨水が流れ込み、漏えい検知器が作動したという。

 3号機原子炉建屋は、1階北東部分の漏えい検知器が動作した。ウェブカメラによる確認と、作業者が立ち入った現場確認とを合わせて、原子炉建屋1階西側より雨水が流入したと判断している。3号機の1階は、今年の1月にMSIV室から高濃度の汚染水が漏えいしており、雨水が床面を洗い流して汚染状況が変わった可能性も考えられるという。線量が高い箇所のため、まだ詳しい調査はできていない状態だ。

 なお、これら流入した雨水は、建屋床に設置されているドレンラインから地下に流れて、タービン建屋地下汚染水と混ざり、地下滞留水が増えると想定される。しかし、水処理はそれらを含めた評価のため、「今回の台風で大きな影響はない」と東電は考えている。

1号機建屋カバーの撤去、今だ着手できず

 1号機建屋カバーの撤去工事が計画されているが、ダスト飛散防止対策等を地元に説明し、了承を得られてから着手する方針だ。

 地元自治体に詳細な説明をしているが、まだ説明しているところだという。議論している中で改善点があれば反映させていく必要があるが、「引き続き丁寧に説明しているところ」だと東電は説明した。

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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示

報道配布資料

2014年10月6日

2014年10月5日

2014年10月4日

2014年10月3日

プレスリリース

2014年10月6日

2014年10月3日

福島第一原子力発電所の状況について(日報)(東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響)

道関係各位一斉メール

2014年10月6日

2014年10月3日

福島第一原子力発電所 データ集

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