2014年9月4日17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。
G4タンクエリア連結弁から、全ベータ:9.8×10^7 Bq/LのRO濃縮水が漏洩。堰内(せきない)に留まっている。原因は調査中だという。
2014年9月4日17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。
G4タンクエリア連結弁から、全ベータ:9.8×10^7 Bq/LのRO濃縮水が漏洩。堰内(せきない)に留まっている。原因は調査中だという。
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分析に時間を要するSr-90(ストロンチウム90)について、4月14日の護岸採水分の分析結果が出た。地下水観測孔No.1-16で68万Bq/L、No.1-17で4000Bq/Lなどとなった。
分析値の変化について、東電は「数倍変わるのは普通だ」という。放射線の大きな変化とは10倍、100倍であり、「異常があると10倍、100倍ということになる」と説明している。
2号機海側海水配管トレンチを凍結させ、”氷の壁”で止水、ドライアップしようとしているが、いまだ十分に凍結していない。凍結管だけでは凍らず、補助的に氷やドライアイスの投入も続けており、9月4日朝の段階で、氷を累計710トン、ドライアイスを累計15トン投入している。
さらに、凍結方法の改善のため、協力企業にて”モックアップ試験”が昨日から始まっていることが報告された。氷の壁を作ろうとしている箇所に水の流れがあり、氷の成長を阻害していると東電は考えていることから、水の流れを阻止する手法を、モックアップ試験により確かめるのだという。
具体的には、複数の凍結管の間を塞ぐ”間詰材”となるグラウト(コンクリート)の種類を調整、流し込む方法などを検討・確認している。東電は「いろんな種類のグラウトを、いろんな方法でいれる、トライアンドエラーで繰り返す。良い方法が見つかれば、実機に提供する」と説明している。
これらの結果をもって、9月中旬に規制委員会の特定原子力施設監視・評価検討会で検討、その後、凍結の実施が行なわれる見込みとなっている。
G4タンクエリアにあるタンク間の連結弁からRO濃縮水が漏洩したことが判明した。漏洩は”滴下”のレベルで、ビニールで養生しており、堰内(せきない)にとどまっている。漏洩水の分析結果は、セシウム134:2.5×10^3 Bq/L、セシウム137:7.3×10^3 Bq/L、全ベータ:9.8×10^7 Bq/Lである。
当該箇所は、A1、A2、A3、…と名付けた複数のタンクが直列に繋がっており、各タンク間は”連結弁”で結ばれている。タンクA1からA4までRO濃縮水を97%まで溜めていた。水位を下げるため、A5へ水の移送を開始したところ、弁から滴下したという。
現在、仮設ポンプを使用し、A5に移送した水をA4に戻している。連結弁から滴下した原因等にはまだ分かっておらず、引き続き調査するとしている。
当該ポンプは2013年8月から9月にかけて設置し、2013年11月に水張り試験を行い閉めている。その後の開閉状況は不明。
弁の耐用年数について記者が質問したが、「物を買うときに何年ということは我々はあまり意識しない」という。東電は「点検して、手入れして、異常があれば交換するという使い方を原発のころからしており、このバルブも同じだ」と説明している。
原子炉建屋やタービン建屋の至近から、地下水をくみ上げるサブドレンのくみあげた地下水の浄化を行う水処理施設に関して、設備の性能を確認する試験運転が次のステップに入った。7月にstep1(通水試験)、8月にstep2(浄化試験)を行い、9月5日からstep3-1として連続稼働試験を行う。
step3-1の試験では、1日に8時間の連続運転を5日間行い、設備の耐久性等を確認する。「耐久性、安定して連続運転できるか確かめる試験」という位置付けにすぎない。今後、地下水のくみ上げから浄化で、全体を稼働させる試験、step3-2(系統運転試験)を行う予定。
こういった性能試験とともに、規制委の了解、地元関係者の了承などを得た後に、浄化した地下水を海洋放水することを計画している。この段階までくると、海側遮水壁を閉じることができる。それまで港湾内への流出は続く。
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2014年9月4日
2014年9月3日
2014年9月2日
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