2014年8月21日17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。サブドレン浄化装置の性能検証試験を行い、セシウム、トリチウム、全βの分析結果は翌22日に発表されることが報告された。漁業関係者への説明実施予定は、いまだ決まっていないという。
2014年8月21日17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。サブドレン浄化装置の性能検証試験を行い、セシウム、トリチウム、全βの分析結果は翌22日に発表されることが報告された。漁業関係者への説明実施予定は、いまだ決まっていないという。
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建屋近傍から地下水をくみ上げ、水の汚染を抑制するくみ上げ井戸の”サブドレン”に関して、サブドレンからくみあげた地下水を浄化する装置の性能確認試験が始まった。
8月12日からくみ上げを開始し、16日に予定していたくみ上げ量500トンに達した。8月20日に全量を”浄化設備”に通して処理を終了している。その結果を現在評価しているところだという。結果は22日判明する予定で、まとまれば公表するとのこと。
評価では、セシウム、トリチウム、全βの分析を行い、後日ストロンチウムを分析する。その後、詳細分析をする計画になっている。
サブドレンくみ上げ水の海洋放出を開始する前に、漁業関係者へ説明する予定になっている。その日程や、どこに説明するかはまだ決まっておらず、22日に判明する分析結果の数字をもって、順次説明をしに行く予定だという。
明日8月22日(金)は定例記者会見が行われないが、どのような形で発表されるのか、この日の会見では説明がなかった。
凍土式遮水壁の設置工事の進捗状況が、一覧の形で公表された。2週先までの工程を合わせ、工区毎の進捗実績が分かり易い形にしたもので、今後もこの形で示される予定だという。
凍土式遮水壁は、原子炉建屋、タービン建屋を囲むように設置する。しかし、工区1と9(BLK1、BLK9)はひげのように飛び出ている。これは、その先を海側遮水壁と繋げるために出ている。
この遮水壁は地面に孔を掘り、凍結管を差し込み冷媒で冷却する。凍結管が冷媒と繋がる管と繋げなければ凍結はできない。その接続は11月末からで、それ以降に凍結が可能になるという。事前に部分的な凍結試験等が行えない構造になっている。
福島第一原発の敷地内で、凍土式遮水壁の実証試験をやっているが、これは、東電が主体ではなく、実施状況は経済産業省の”陸側遮水壁タスクフォース”にて定期的に報告されている。
猛暑が続き、8月20日には作業者が突発性熱中症診断で緊急搬送されるなどの事案が起こっている。体調不良で救急搬送された実績は、7月末にまとめたもので、作業に起因する熱中症が8人、疑いを含めると16人となっている。
以前、熱中症については、その度毎に公表していたが、最近は発表されていない。その理由を記者が質問したところ、東電広報担当者は、「作業で内容や状況を聞き取り、その結果公表する手順を踏んでいるが、具合が悪い者に負担がかかる。容態が落ち着いてから確認することにした結果、月末にまとめて発表することにした」と回答した。
2号機海水配管トレンチの凍結止水工事は、8月21日の朝の時点で、累計470トンの氷、累計8トンのドライアイスを投入し、冷却を継続している。
先日の規制委員会の検討会で、外側冷却管と間詰めという追加対策が指示されている。これについては、現在準備中だという。東電は「うまく行けば9月末には氷と間止め材の併せ側で100%の壁ができることを目指してやっていく」という。
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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2014年8月21日
2014年8月20日
2014年8月19日
2014年8月21日
2014年8月20日
2014年8月19日