2014年8月11日17時30分より、東京電力本店にて定例記者会見が行われた。地下水の流入による汚染水増加を抑えるための計画の一つであるサブドレンからの地下水くみ上げ、浄化の後に港湾内へ放水する実施計画を申請したことが発表された。
2014年8月11日17時30分より、東京電力本店にて定例記者会見が行われた。地下水の流入による汚染水増加を抑えるための計画の一つであるサブドレンからの地下水くみ上げ、浄化の後に港湾内へ放水する実施計画を申請したことが発表された。
記事目次
■全編動画
協力企業作業員の顔面への身体汚染があったが、WBC(ホールボディカウンター)受診で内部取り込みの有無を検査した結果、内部取り込みのないことを確認した。
8月8日(金)11時30分ごろ、福島第一原発1号機原子炉建屋1階にて、不要ケーブルの片づけ作業を行っていた協力企業作業員の顔面、鼻腔周りに放射性物質の付着を確認。従前の通り内部取り込みはないことから、事象報告のみに終わっている。
2号機海側の海水配管トレンチの凍結止水工事において、冷凍装置だけでは凍結しないため、7月30日から8月11日までで累計222トンの氷を投入している。さらに、8月12日から本格的にドライアイスも投入する計画だ。氷やドライアイスの効果を評価し、整理した結果については、お盆明け8月24日に予定されている原子力規制委員会の特定原子力施設監視・評価検討会で報告・公表することを東電は計画している。
氷の投入開始から10日あまりが経過しているが、いまだ十分な凍結止水には至っていない。そのため、さらなる氷やドライアイスを追加投入している。
氷等の投入の結果、汚染水温が低下したのか、投入の効果は得られたのかと、複数の記者が質問したが、東電は24日の規制委員会の検討会で報告すると述べ、会見では回答しなかった。そのため、記者が強い語調で抗議する場面も見られた。クレームを受けた東電は「ご意見として承ります」と回答するのみだった。
多各種除去装置ALPSは、CFF(クロスフローフィルタ)が薬剤により腐食する不具合が発生していた。対策として、従来のCFFを改良型のCFFに取り換えた。取り換えに際し、運転を停止しなければいけないため、3系統を順繰りに停止、交換していた。
8月10日10時過ぎに全ての系統のCFF交換作業が完了。三系統全て、処理運転を再開した。現在ホット試験として、改良型CFFによる連続運転に異常がないことを確認している。
建屋の地下に流れ込む地下水の量を減らし、汚染水の増加を抑えるため、東電は海側および陸側遮水壁とともに、サブドレンからの地下水くみ上げを計画している。
8月8日の定例記者会見で、サブドレンピットからくみ上げた地下水を、浄化装置で浄化した後、タンクに集積する工程までの実施計画の認可を受けたことが公表された。本日11日には、その後の海洋放水までの段階について、実施計画を申請したことが発表された。
建屋至近にあるサブドレンピットと呼ばれる井戸から地下水をくみ上げ、いったんタンクに集積する。次に浄化装置にて、地下水バイパスで設定した水質基準(運用目標)を満たすまで浄化し、その後、港湾内に排水する計画だ。
8月8日に認可を受けた実施計画では、サブドレンピットからくみ上げ、実際に浄化装置にて浄化処理を行うところまでが認められた。東電は8月12日から地下水をくみ上げ、一時集水タンクに溜める。8月20日ごろから浄化装置で処理し、浄化装置の性能確認試験を行う。その後、結果を分析し、第三者機関による詳細分析も行うという。
それら分析結果を持って、規制委員会に本装置の本格運転の申請、地元漁協や関係省庁への説明を行った後、了承が得られれば年末ごろから、サブドレンシステムの本格運転を始めたいと東電は考えている。
AREVA(アレバ)除染装置を処理装置として廃止することが決まった。ただし、装置そのものや廃スラッジは高線量に汚染され、すぐに処分できないため、廃棄物施設として今後も維持管理する方針だという。具体的なスケジュールや処分方法は、まだ何も決まっていない。
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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2014年8月11日
2014年8月10日
福島第一原子力発電所構内H6エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H6エリア周辺)(PDF 96.3KB)
2014年8月9日
2014年8月8日
2014年8月11日
2014年8月8日
2014年8月7日
どれもこれもなんだかなあ。ドライアイス投入が海の汚染酷かった頃の「おがくず」感がどうにも。