2014年8月7日17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。サブドレンくみ上げ水を浄化し、海洋放水する方針が示された。くみ上げ浄化装置を通した後、タンクに溜めるところまで試験運用を行い、浄化能力を確かめるデータを取った後、改めて実施計画を申請して認可後に海洋放水になる見込みだ。
2014年8月7日17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。サブドレンくみ上げ水を浄化し、海洋放水する方針が示された。くみ上げ浄化装置を通した後、タンクに溜めるところまで試験運用を行い、浄化能力を確かめるデータを取った後、改めて実施計画を申請して認可後に海洋放水になる見込みだ。
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サブドレンからくみ上げた地下水の処理施設に関する実施計画が8月7日に認可された。くみ上げた水はいったんタンクに溜め、浄化装置で浄化したのち海洋放水する考えだ。現在運用している地下水バイパスに浄化装置が加わった形になる。
ただし、今回8月7日に認可された実施計画は、くみ上げ浄化装置を通した後、タンクに溜めるところまでだという。ここまでをいったん稼働させ、浄化装置の能力をテスト、データを取った後で、改めて実施計画を申請し、認可後に海洋放水になる見込みだ。
浄化装置の能力を見る試験運用のスケジュールや、運用手順等は、「これから検討を始める」と東電は答えている。
サブドレン浄化装置の目標は、トリチウムを除くいくつかの各種を告示濃度の1/10以下に抑えることとしている。ただし、トリチウムはALPSと同様除去できない。したがって、実質、告示濃度以下に希釈して海洋放出することになる。東電は「我々がイメージしているのは、海ではない。港湾内だ。一応、港の中だ」と明言しており、港湾内は隔離されているという考えを示している。
地下水バイパスNo.12くみ上げ水のトリチウム濃度が上昇した。8月4日採水分の分析結果は960Bq/Lだったが、8月5日採水分は1900Bq/Lと上昇した。運用目標値1500Bq/Lを上回っていることから、No.12からのくみ上げを一時停止した。
1日で分析値が2倍近く変化したことについて東電は、「原因は分かりません」と回答。その日に取ったサンプルを分析したらそうなったと答えている。過去データを見ると、No.12の分析値は2000Bq/L前後で推移しており、8月4日の960Bq/Lが特異という可能性もあるため「しばらくデータを見ていかないと分からない」という。
今後、くみ上げ井戸No.12は、くみ上げた水を分析、数値を確認し、一時貯留タンクへ移送しても影響がないということが確認できれば、再びくみ上げを開始することになっている。
高性能ALPS(多各種除去装置)の実証試験装置に関する実施計画が認可されたことが発表された。高性能ALPSは8月から実証試験を開始し、12月には本格運転に入る見通しだ。
2号機海側海水配管トレンチの凍結止水について、冷却の補助として8月7日からドライアイスの投入を開始したことが報告された。約1トンのドライアイスを投入し、氷の投入量も1日15トンから27トンに増やしている。
氷を投入し続けているが、まだ目的とする凍結止水には至っていない。投入した氷が溶け、トレンチ内汚染水の増加につながっている可能性が大きい。東電は凍るまで氷を増やし投入し続ける考えだが、投入する氷の量の最大量や、スケジュール感を記者が質問するも、明確な答えは得られず、現在では日量最大投入量、スケジュールはまだ計画にない、あるいは分からないようだ。
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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2014年8月7日
2014年8月6日
2014年8月5日
2014年8月7日
2014年8月6日
2014年8月5日
2014年8月4日
2014年8月5日