2014年8月4日17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。福島第一原発1号機建屋カバーの撤去作業は、クレーンの修理が終わり点検作業中だが、地元に説明、了承を受けた後、お盆以降に着手する見込みであることが報告された。
2014年8月4日17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。福島第一原発1号機建屋カバーの撤去作業は、クレーンの修理が終わり点検作業中だが、地元に説明、了承を受けた後、お盆以降に着手する見込みであることが報告された。
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建屋地下に流入する地下水量を抑える対策の一つ「地下水バイパス」の本格運用が始まり2カ月以上が経過しているが、はっきりとした効果はまだ見えていない。
効果の評価について、現状では敷地内10m盤付近で10cm程度地下水位が下がったとみている。東京電力・小林照明氏は「今はまだ見えていないので評価していない。今後しっかり管理して、見ていく」と説明。今後、建屋に近いサブドレンの水位が下がってきたら、建屋内地下水位の状況を確認するという手順で評価するということだ。
1号機オペフロアのガレキ撤去のため、建屋カバーの撤去が計画されている。7月の台風対策としてクレーンのブームをたたんだ際、故障していることが分かり、クレーンの修理を行っていた。修理が終わり、明日8月5日にブームを立ち上げ、点検を行う予定だという。
建屋カバーの撤去作業は、地元に説明、了承後に開始する。そのため、お盆以降に着手する見込みとなっている。
2号機海水配管トレンチの凍結止水工事は、凍結管だけでは凍結せず、氷やドライアイスを投入して凍結を促進している。東電は7月30日から8月3日にかけて、約58トンの氷を投入した。
しかし、急激に温度が下がるなどの凍結は進んでおらず、温度が不均一だとして詳細な分析・評価はまだ行われていない。今後、一週間程度かけて分析を行うなど、凍結の状況確認はこれからになる。凍結し、確実に止水ができたことが確認された後、トレンチ内の汚染水のくみ上げてブラウト注入し、封鎖する予定だ。
凍結が進まないことなどから、状況を口頭でなく文書の形で公表するよう記者から要望が上がった。東電・小林照明氏は「どういう形で情報提供するか、検討する」と答えている。
地下水バイパスくみ上げ水の海洋放水にともない、T2(南放水口付近、排水路出口付近)ポイントの海水をサンプリング分析している。至近のデータは、8月1日14時20分に採取したもので、分析の結果、Cs-134はND(0.68)、Cs-137はND(0.69)、全βは8.5Bq/L、H-3はND(1.8)である。
全βについて、地下水バイパスの運用目標値は5Bq/Lだが、それより高い値が海水から検出されている。
このことに対して東電・小林照明氏は、海水のサンプリング分析は、地下水バイパスの海洋放水により変化のないことを確認するためのものだと回答。さらに、全βが高いのは自然由来のカリウムの影響だと説明した。自然由来のカリウムとストロンチウムなどの全βの区別ができるか、「どんな形になってるか確認する」と答えている。
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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2014年8月4日
2014年8月3日
2014年8月2日
2014年8月1日
2014年8月4日
2014年8月1日
2014年8月1日