2014年7月22日17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。福島第一原発5号機使用済燃料プール冷却系の弁付近で漏洩が見つかったが、原因はまだ調査中だという。3.11震災時に溢水したまま残っていた可能性もあるが、6号機も同箇所から漏洩が見つかっており、同一原因の可能性も出ている。
2014年7月22日17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。福島第一原発5号機使用済燃料プール冷却系の弁付近で漏洩が見つかったが、原因はまだ調査中だという。3.11震災時に溢水したまま残っていた可能性もあるが、6号機も同箇所から漏洩が見つかっており、同一原因の可能性も出ている。
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5号機燃料プール冷却系の弁付近に水たまりが見つかり、弁付近から漏洩した可能性があることが発覚した。燃料プールの冷却を通常運転から非常時運転に切り替え、水たまりを汲み上げて回収し、その後にプールの冷却を通常運転に切り替えた。燃料プールの冷却に異常はなく、また、弁付近に漏洩は見いだせないという。
7月19日の1時25分頃に、5号機原子炉建屋5階にある、燃料プールの水を循環させる経路にある弁を収用した”弁ボックス”内に水たまりがあることが発見された。A、Bの2系統があり、その両方に水たまりがあった。それぞれ約15L、約45L溜っていたという。溜っていた水は汲み上げて回収済。水質の分析結果から、使用済燃料プール内の水の可能性が大きいという。
当該箇所は通常チェックする箇所ではなく、前回のチェックは定期検査の時で、3.11震災前にさかのぼる。震災時に溢れた水が溜っていた可能性もあるという。
また、7月11日には6号機でも使用済燃料プール冷却系弁付近から水漏れの可能性が発見されており、それと同箇所の弁だった。5、6号機で同じ箇所の弁から水漏れが疑われる。東電は、同じ原因の可能性も考えているが、現時点ではまだ原因は分かっていない。引き続き原因を調査していくとしている。
地下水バイパスの排水時、操作パネルの操作ミスで一時的に排水流量が読めなくなったことが判明した。7月20日9時58分から、一時貯留タンクグループ3から排水を開始していた際、流量確認時に流量計の水滴をふき取った際、操作部分に触れてしまい流量が表示されなくなったという。
作業員は、排水、流量計の読み取りだけを担当しており、操作パネルの操作手順を知らなかったため、復帰できなかったと東電は説明している。
排水は一時停止し、その後、流量計、操作パネルを復帰させ、7月20日18時33分に排水を再開し、7月21日1時51分までに1820トンを海洋排水している。
多核種除去設備ALPS-B系について、すきま腐食対策およびCFF(クロスフローフィルター)の交換が7月21日から始まった。7月末までに対策を終え、処理運転を再開する予定だ。
一方 A、C系は隙間腐食対策は実施済。CFFの交換を、A系は8月上旬から、C系はその後、準備ができ次第行う予定だという。
H6エリアの地下水観測孔G2にて、トリチウムの測定値が7月18日採取150Bq/L、7月19日採取3600Bq/L、7月20日採取4700Bq/Lと急上昇した。
東電は、過去最高7000Bq/Lに比べて低いことや、降雨があったことから、降雨の影響により一時的な上昇がみられたと判断している。
2014年末の完了を目指して4号機の使用済燃料プールから燃料の取出し作業が進められているが、原子炉建屋には”機器”を一時的に溜め置く”機器貯蔵プール(DSP)”というものもある。
4号機の機器貯蔵プールにもいくつかの機器が保管されており、張った水によって放射能を遮蔽している。当該機器について、「移送はしない、だから移送計画はない」と東電は説明している。
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