福島第一5、6号機の汚染水漏洩の原因が判明~東電定例会見 2014.6.23

記事公開日:2014.6.23取材地: テキスト動画
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 2014年6月23日17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。福島第一原発5、6号機北側Fタンクエリアで運用しているモバイルRO装置からの汚染水漏洩は、処理途中の析出物が想定外に剥離し、流路を閉塞したことが原因だと判明した。

■全編動画

  • 日時 2014年6月23日(月) 17:30〜
  • 場所 東京電力本店(東京都千代田区)

ALPS 3系統同時稼働

 CFF(クロスフローフィルター)の処理異常対策が終了したALPS-C系が、6月22日9時に処理運転を再開した。約3カ月ぶりに3系統が同時に処理運転を行っている。

 なお、A系B系について、今後追加の腐食対策を行うため、一時停止することが予定されている。日程等詳細はまだ決まっていない。

5、6号機側モバイルRO装置の漏洩原因判明、対策を行う

 福島第一原発5、6号機北側Fタンクエリアで運用しているモバイルRO装置にて、6月9日に約67リットルの汚染水が漏洩した。その後の調査により漏洩原因が判明し、実施する再発防止対策が発表された。

 東電によると、原因は処理途中の析出物が剥離し、流路を閉塞、圧力が上昇した結果、フランジ部が圧力に耐えられず漏洩したという。

 過去にも同様の漏洩事故を起こしており、対策として圧力計を設置、内圧が上昇した場合に速やかに漏洩防止措置を行えるよう計画していた。しかし、圧力計の調達に時間がかかり、まだ設置できていなかった。その矢先の出来事だと東電は釈明している。

 本日までに圧力計は設置済だが、再発防止策として、析出物の除去や監視カメラによる常時監視、安全弁の追加設置などの対策を行っているところだ。

H6タンクエリア地下水全βが上昇、雨水の影響と判断

 H6タンクエリア周辺の地下水観測孔G2の観測値が上昇している。6月21日採水分で全β 17Bq/Lだったのが、翌6月22日採水分では、全β 210Bq/Lだった。過去最高を記録した6月10日採水分の260Bq/Lには至っていないが、急上昇していることから、今後も注意深く監視していくとしている。

 なお、上昇の原因について東電は、雨水の影響と考えている。

株主総会後の新役員の会見を記者が要望

 6月26日に東京電力の株主総会が開催される。例年と同様、総会そのものは非公開である。しかし、下河辺和彦前会長の退任、数土文夫会長の就任の他、新旧役員の交代も多いため、記者が会見を要望した。司会の東電上島氏は「ご要望としてうけたまわります」と応えるにとどまった。

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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示

報道配布資料

2014年6月23日

2014年6月22日

2014年6月21日

プレスリリース

2014年6月23日

東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響

道関係各位一斉メール

2014年6月22日

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