地下水バイパスで続く運用目標値超えのトリチウム検出に「影響はない」と放水再開へ~東電定例会見 2014.6.11

記事公開日:2014.6.11取材地: テキスト動画
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 2014年6月11日17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。地下水バイパスNo.12で運用目標値を超えるトリチウムが検出され続けているが、大勢に影響はないとし、このままくみ上げを再開して放水する方針を示した。

■全編動画

  • 日時 2014年6月11日(水)
  • 場所 東京電力本店(東京都千代田区)

地下水バイパスNo.12運用目標値超え

 地下水をくみ上げ、汚染される前に海洋放出する地下水バイパスのくみ上げ井戸「揚水井No.12」にて、くみあげた地下水のサンプリング分析の結果、運用目標値であるH-3(トリチウム)1500Bq/Lを超える値が続いていることが判明した。

 6月5日にサンプリングを採水し、東電が分析したところ、全βでND(4.2)、H-3が1700Bq/L、第三者機関が行った分析では、全βでND(2.4)、H-3が1600Bq/Lだった。

 運用目標値を超えているが、他の揚水井からくみ上げた地下水と同時に”一時貯留タンク”に溜めた場合、一時貯留タンクの水質は運用目標を下回ると東電は試算評価してる。そこで東電は、この評価結果を自治体等関係者に説明し、その後、線量が高い状態のまま、くみ上げを再開し、海洋放水する方向で準備しているという。

 地下水バイパスの運用を開始した当初も高い値が検出されていたが、その後、目標値の1500Bq/Lより低くなった。その時、一時貯留タンクでの数値を評価し、関係者に説明してくみ上げを再開していた。今回は、その時よりも高い値が続いているので、「より丁寧な説明が必要」と東電は発表している。

完成型タンク搬入

 つなぎ目から汚染水が漏洩したフランジ型タンクに替わり、メーカーの工場で完成した”溶接タンク”の搬入が行われた。

 溶接タンクは2014年4月17日に6基搬入し、設置されている。今回は、より大型の1200トンクラスを5基搬入し、J5タンクエリアに設置。サブドレンの集水タンクとして使用する予定だという。

凍土式遮水壁の工事状況

 地下水の流入量を減らす凍土式遮水壁の工事が進んでいる。最初に工事を開始した”第4ブロック”の掘削工事が終了したことが発表された。30m深さで3箇所の掘削を終えたという。次いで、”8ブロック”での工事を開始し、4箇所同時に掘削を行っているということだ。

1号機トーラス室ロボット調査結果

 1号機格納容器下部にて、格納容器からの漏水箇所を特定するため、カメラ付きロボットによる調査が続いている。前回に続いて6月9日から11日にかけて調査が行われた。

 キャットウォーク上を走行させて格納容器の全周を調査した際、路上に保温材が落下しており一部調査できなかった。今回は逆方向に周回させ、残り部分を調査した。ベント管からの漏洩などは発見されなかったという。

 また、今週はトーラス室の壁面を調査し、比較的高い位置からの漏洩を調査したが、特に漏洩箇所は確認されなかった。

H6エリア観測孔G-2で全βが急上昇

 汚染水が漏洩したH6タンクエリアでは、汚染の拡散状況を観測するため地下観測孔Gシリーズを設けている。G2と呼ぶ地下観測孔にて、6月9日に採取したものは全βがND(検出限界 19Bq/L)となっていたが、6月10日の採取分では、全βが 260Bq/L と大きく上昇していることが判明した。

 2014年3月20日にも240Bq/Lぐらいまで上がっていたが、その後、NDまで下がっていた。

 東電は、降雨の影響により、いったん値が下がっていたが汚れが上がって検出されている可能性があるなどと考えており、今後も状況を監視していくという。

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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示

報道配布資料

2014年6月11日

2014年6月10日

プレスリリース

2014年6月11日

2014年6月11日

写真・動画集

平成26年6月11日

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