2014年6月4日17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。総容量4000トンのノッチタンク群の天板開口部から雨水が流れ込み、内部の汚染水が漏えいしたことが保安検査官の臨時パトロールによって発見された。定時パトロールは行っていなかったという。
2014年6月4日17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。総容量4000トンのノッチタンク群の天板開口部から雨水が流れ込み、内部の汚染水が漏えいしたことが保安検査官の臨時パトロールによって発見された。定時パトロールは行っていなかったという。
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総容量4000トンのノッチタンク群から、汚染水が漏えいしているのを臨時パトロールしていた保安検査官が発見し、タンク堰内にとどまっている水を分析した結果、全β9800Bq/Lであることが発覚した。
ノッチタンクは鋼製の箱型のタンクで、容量35トン57基、42トン57基、110トン6基から構成されている。構内の道路を挟んで北側に1000トン、南側に3000トンの容量を確保している。今回漏えいを発見したのは北側の1000トンノッチタンク群からである。
ノッチタンクの天板に約3cm×30cmの開口部があり、そこに雨が入りこみ、内部水位が上昇。タンク天板から約11cm下にボルト穴があり、そこから滴下したものと東電は推定している。当該ノッチタンクには、2013年10月ごろ、フランジタンク等のタンク堰に溜り、かつ排出基準を超えた放射能濃度の水を一時的に溜めており、全β72000Bq/Lのもの。ノッチタンク内の水は、RO式の水処理装置等で浄化することを検討していたが、まだ実施できていなかったという。
当該ノッチタンク群は、「雨水を溜めていた」ということから定期的なパトロールは行っておらず、いつから漏えいしていたかは不明だ。また、タンク堰の排水弁はこれまで「開(open)」状態だったため、堰外に漏れたかどうかも分からず、土壌調査等から推定している。
東電は、ノッチタンク群内の水、堰内の水の速やかな回収、移送を行うとともに、雨水対策の実施、定時パトロールの実施などの再発防止策を打ち出している。
凍土遮水壁の設置工事が6月2日から始まっているが、早くも作業員のけがが発生した。掘削作業中に手を挟んだという。軽傷だが、安全のため4日の作業は中止し、安全点検、声掛け確認などを行ったということだ。
凍土遮水壁工事の掘削作業時に、地下水上層の汚染が下層に流れ込み、汚染が拡大するのを防止するため、下部透水層の地下水水質調査を行っている。4日1-2号機建屋間付近にある「Fz-5」と呼ぶポイントの水質分析結果が発表された。
Fz-5観測孔にて5月28日採水分の結果、Cs-134はND(0.2)、Cs-137はND(0.4)、全βはND(13)だが、H-3(トリチウム)は3100Bq/Lとやや高い濃度だった。そのため、再度水質調査を行うことを計画している。
当該観測孔の海側付近になる、1、2号機取水口間の海水サンプリング結果でも、H-3濃度は表層3600Bq/L、下層2900Bq/L(共に6月1日採水)とやや高く、関連が疑われるところである。
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2014年6月4日
2014年6月3日
2014年6月4日
2014年6月3日
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2014年6月4日
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