2014年5月14日17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。地下水バイパス汲み上げ水の第三者機関による詳細分析結果が発表され、核種濃度は運用基準を下回り、海洋放水する条件をクリアした。東電は、漁連等への説明後に放水を実施する予定だという。
2014年5月14日17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。地下水バイパス汲み上げ水の第三者機関による詳細分析結果が発表され、核種濃度は運用基準を下回り、海洋放水する条件をクリアした。東電は、漁連等への説明後に放水を実施する予定だという。
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地下水バイパスにて、4月9日から14日にかけて汲み上げ、一時貯留タンクグループ1(Gr1)に貯留された水の、第三者機関による詳細分析結果が発表された。東電が設定した”地下水バイパスの運用基準”を下回っており、関係者に報告説明したのち、海洋に放水する予定。日程はまだ確定していない。
第三者機関として”日本分析センター”で分析した結果、および東電が自社で分析した結果が発表された。いずれもセシウム134と137は0.01から0.05Bq/L、全ベータはND(検出限界0.88または0.61Bq/L)だった。焦点となっているトリチウムは230Bq/Lで、運用目標1500Bq/Lを大幅に下回った。
この分析値は、地下水バイパスの12本の揚水井(くみ上げ井戸)からくみ上げた水を、同一の一時貯留タンクに入れて混合したもの。揚水井No.12からは一時的に高いトリチウム濃度が検出されたが、今回の値をもって運用基準値以下であることから、海洋排水を行う判断をしたという。
一時貯留タンクGr1には、現在720トンの地下水が蓄えられている。排水パイプ等の構造上の関係で、このうち560トンを第一陣として放水する。放水は毎時250トン能力のポンプを使用することを予定しており、約2時間半で完了する見込みだ。
放水にあたり、東電は、まず漁連など関係者に分析結果を報告し、今後の運用手順について説明を行う予定だという。その上で、福島県が出した申し入れに回答した後、放水を実施するとしている。日程はまだ決まっておらず、現時点では未定だ。
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2014年5月14日
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