2012年4月26日(木)、大阪市役所で行われた、第1回・熟議「学校選択制」の模様。
(IWJ大阪・松田)
2012年4月26日(木)、大阪市役所で行われた、第1回・熟議「学校選択制」の模様。
■ハイライト
橋下市長の進める市内小中学校の学校選択制について、学識者や教育関係者、市民、保護者らの代表が議論する意見交換会の第1回目。
市教委担当者から、選択制の概要や、東京都23区をはじめとする他都市の実績を説明。導入のメリットとして、特色ある学校づくりの推進、学校運営の活性化、課題として学校と地域の関係の希薄化、特定校への児童生徒の偏在などを上げた。
委員からは「東京23区と行政のシステムが異なる。単純比較で議論するのは難しい」「24区それぞれに特性がある。このような全体会でひとつの中身に絞り込むには無理がある」などと、導入に慎重な意見が相次いだ。
市教委は「導入ありきではない。方針を決めるためにさまざまな意見をいただきたい」と述べた。また橋下市長の掲げる大都市構想での区割り変更との整合性について、「現行の区制度のもとで、選択制のかたちをつくるべきと市長からの意向を聞いている」と答えた。
熟議は9月末まで月1〜2回、全10回開かれる予定。9月末に意見を取りまとめ、橋下市長に報告する。