2014年4月23日17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。ALPS-A系でCFF(クロスフローフィルタ)交換後、開にすべき弁を閉のまま運転再開し、処理水に白濁が発生したため、一時運転停止したことが報告された。直接の原因は判明し、運転は再開している。
2014年4月23日17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。ALPS-A系でCFF(クロスフローフィルタ)交換後、開にすべき弁を閉のまま運転再開し、処理水に白濁が発生したため、一時運転停止したことが報告された。直接の原因は判明し、運転は再開している。
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3号機のSFP(使用済燃料プール)内に落下した瓦礫撤去を行っているが、燃料交換機本体の撤去作業開始に伴い、燃料交換機から油が流れ出て拡散することを防止するため、SFPの冷却を一時停止することが発表された。
4月23日から6月上旬までの予定で、月曜7時から土曜16時まで冷却を停止し、撤去作業を進める。その間にプール水温は最大15℃の温度上昇と、東電は評価している。原則的に6月まではこのサイクルで繰り返すという。
ただし、安全のため、プール水温の管理を行い、運転上の制限値65℃に対して十分な余裕をもち、プール水温が29℃以下の場合のみ冷却を停止し、超えている場合は冷却を継続することを予定している。
2014年1月18日に3号機原子炉建屋一階にて、MSIV室扉付近から水が漏れていた事象を発見した。配管シール部分から漏えいしていることが考えられ、調査を行うため、4月21日からMSIV室の上の階の部屋から穴を開け、カメラを入れた調査を開始したことが報告された。
調査の途中経過、結果等は追って発表になるという。
4月22日に、共用プール建屋のエリアモニタで二重化電源の両系統が断絶したことが報告された。
当該フロアには、エリアモニタ7台が設置されている。そのうち、4台は電源A系がホット、B系がスタンバイの接続で、まだ復旧しておらず停止していたが、配電盤には通電していた。他の3台は復旧稼働しており、電源B系がホット、A系がスタンバイの接続になっている。
今回、復旧していない4台の復旧工事のため、A系の電源を停止した際、B系の電源も意図せず停止してしまったという。停電により、全てのエリアモニタが停止、欠測した。現在、仮設のエリアモニタを設置し、雰囲気線量に異常がないことを確認している。
また、現段階では原因の調査を開始したところであるため、復旧等の見込みはまだ立っていない。
4月17日から、2号機原子炉建屋1階北東エリアにおいて、ロボットによるトーラス室の調査のための穴開け作業を行っており、24日、カメラ用1つ、装置用2つの穴開け作業が終了したことが発表された。ロボットは7月以降に入れて調査する予定だという。
構内走行中のトラックから油漏れが発生し、双葉消防に連絡したことが報告された。東電は、給油所にて給油した後、何かにぶつけて漏えいしたことを確認しているという。双葉消防は、事故事象ではないと判断している。漏えい油は中和剤等で回収済ということだ。
ALPS-A系のブースターポンプ1の出口で白濁と、Ca濃度が高いことが確認されたため、処理を停止して調査したことが発表された。
調査の結果、処理の前段階で薬剤(炭酸ソーダ)を供給するラインの弁が閉じており、必要な薬剤が供給されていないことが原因だと判明した。炭酸ソーダ供給ラインの弁を開にし、その他異常がないことを確認した上で、A系の処理は再開している。ALPSの除去性能には問題ないということだ。
ALPS A系では、CFF(クロスフローフィルタ)の交換のため、長期にわたり処理を停止していた。そのため、当該の弁を閉めたという。しかし、交換後の処理再開時に、弁を開にしていなかったと、東電は予想している。なぜ開にしていなかったのか?東電は要因分析を行い、再発防止対策を立てることを計画している。会見の時点では、これ以上の情報は公表されていない。
地下水バイパスNo.12揚水井から1600Bq/Lという運用目標より高い濃度のトリチウムが検出されたことを受け、一時貯留タンク濃度が目標を超えるかどうか、机上で数値評価を行った結果が公表された。
至近一週間の各揚水井からのくみ上げ量の比率と、分析した各揚水井のトリチウム濃度から、全ての揚井からの汲み上げ水を混合している一時貯留タンクのトリチウム濃度を算術計算し、評価値を導いた。その結果220~260Bq/Lと評価している。したがって、No.12の1600Bq/Lはとりたてて影響はないという評価だ。
現在、No.1~No.11の汲み上げは継続している。一方、No.12は、23日の定例サンプリングの結果をみて、今後の汲み上げ継続の可否を判断するという。
通常動作していないポンプが動作しており、汚染水が誤移送した事故を受け、建屋周辺への汚染水漏えいの影響を調べるため、サブドレンNo.125という焼却工作建屋西側(地下水の流れから見て上流側)でサンプリングしていた。
25日から東側(下流側)にあるNo.120からサンプリングするよう変更したことが発表された。焼却工作建屋の東側により多くの汚染水が移送されていることから変更したと、東電は説明している。
建屋の西側(上流側)ではなく、東側(下流側)で調査すべきだということは、4月18日の会見で記者が指摘しており、会見者と激しい応酬があった。サンプリング位置の変更に、それが影響したのかは定かではない。
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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2014年4月23日
2014年4月23日
2014年4月22日
2014年4月23日
2014年4月22日
2014年4月23日
2014年4月22日