2014年3月3日17時30分から東京電力本店で定例記者会見が開かれた。H6エリアタンクから100トンの汚染されたRO濃縮塩水が漏洩した事故の調査が続いているが、東電は調査の進展について「現時点で新しいお知らせはない」と断言。事故の原因は一向に解明されずにいる。
2014年3月3日17時30分から東京電力本店で定例記者会見が開かれた。H6エリアタンクから100トンの汚染されたRO濃縮塩水が漏洩した事故の調査が続いているが、東電は調査の進展について「現時点で新しいお知らせはない」と断言。事故の原因は一向に解明されずにいる。
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福島第一原発5号機の使用済燃料プール(SFP)から燃料の取出しが予定されている。燃料取出しに向け、プール内の浄化を行い準備作業を行っていたところ、SFP内に金属らしき異物が見つかった。
異物は大きさ約20mm×約5mmで、何が混入したのかはまだ分かっていない。東電はこの異物を回収し、その後に燃料の取出しを行おうと考えている。もともと2014年上期に燃料取出し作業を始める想定であり、特に計画が遅れる要因ではないと判断しているという。
地下貯水槽のモニタリング頻度を見直し、一部の箇所で一日一回のサンプリングを週一回にするとした。3月4日のサンプリングからこの変更が反映させる予定である。
海側などリスクの高い箇所のサンプリングを優先させるため、リソースの振り分けを行うということだ。今後の状況によっては再度の見直しもあるだろう。
月例の1号機から3号機のPCV/RPV内温度計の信頼性評価報告書が発表された。ただし、先日2月19日に故障した2号機RPV温度計は、今月の報告書の対象範囲が1月16日から2月15日までなので、今回の報告書では対象外であ。
先週末のタンク本部会議でも発表された、H6エリアの漏えいの原因究明ヒアリングが行われているはずである。その聞き取りなどの進展状況について記者が質問すると、今泉典之原子力・立地本部長代理は「ヒアリングにも時間がかかっているので、現時点で新しいお知らせはない」と断言した。
東京電力は水位計の監視業務を協力会社に任せているが、その具体的な中身について質問しても「そういったことも、ちょっと申し上げられないとしか言えない」、「調査の関連で申し上げられない」と、まったく回答がえられない状態だ。
損害賠償について、就労不能損害について賠償の打ち切りを2015年2月までにするという報道があったことについて、その理由を記者が質問したが、「今、手元に資料がない」ということで、持ち帰りとなった。
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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2014年3月3日
2014年3月2日
2014年3月1日
2014年2月28日
2014年3月3日
2014年2月28日
2014年3月3日