複数箇所で雨水の漏洩発生~東電定例会見 2014.2.17

記事公開日:2014.2.17取材地: テキスト動画
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 2014年2月17日17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。先週末から17日までに、高台バッファタンク堰、H5タンクエリア堰、3号機タービン建屋一階で雨水の漏洩などが発生したことが報告された。

■全編動画

  • 日時 2014年2月17日(月) 17:30~
  • 場所 東京電力本店(東京都千代田区)

高台バッファタンク堰から雨水が漏洩

 高台にある、原子炉注水用バッファタンクエリアの堰内に溜まった雨水を移送している時、移送配管の継ぎ手から約1.7トンの雨水が漏洩したことが報告された。

 2月15日に当該タンク堰に溜まった雨水を、仮設ポンプを用いてバッファタンク内に移送している時、配管継目から漏洩していることを監視用カメラで発見し、直ちに移送ポンプを停止して漏洩は停止した。漏洩水は、土嚢によりコンクリート上に留まっているという。東京電力は、漏洩水の分析結果や、バッファタンクの水位変化がないことから、漏洩したのは雨水だと判断している。なお、漏洩水は16日に全て回収済とのことである。

H5タンクエリア堰から雨水が漏洩

 H5タンクエリアのタンク堰から、雨水が約19トン漏洩したことが報告された。

 2月16日にタンクパトロールにて、H5タンクエリア堰の複数の箇所から漏洩していることが発見された。堰内の水をH6タンクやノッチタンクに移送し、約6時間後に漏洩は停止している。東京電力は、漏洩量は最大19.2トンと推定している。また、堰内の水の分析結果や、H5エリアタンクの水位に変化がないことなどから、漏洩したのは雨水だと判断している。

 漏洩は、タンクを堰を嵩上げした箇所の継目と、貫通部である。応急的にコーキング処置を施しているが、今後、漏洩箇所の特定、原因調査、補修を実施する予定だ。

護岸エリア地下水観測孔で2月に過去最高値を更新しているのは「当たり前」

 護岸エリアの地下水観測孔の複数箇所で、2014年2月に過去最高値を更新している箇所が複数ある。このことに対して東電は、「高い値が出てもおかしくない場所が調査対象なので、おかしくない」という見解を示した。

3号機TB建屋一階、雨水の侵入で水漏れ警報

 2月16日夜に3号機タービン建屋一階で水漏れ警報が発報したが、東電は、分析結果から濃度は高くなく、雨水の回り込みだとみているという。

Sr、全βの数え落としについて質疑が続く

 ストロンチウム、全ベータの測定で、数え落としなどにより正しく測定できていないことに関して質疑が続いた。東電は「2013年7月にサンプリングしたものの結果は、2013年9月以降に数字が出てきた。その時に500万Bq/Lが出ていたとしても、7月末の時点でストロンチウムの測定がおかしいため、測定手順の調査に取りかかっていた。ストロンチウムの数値は”関心の外”にあったことから、特に規制庁への報告や、公表等はしなかった」と説明。改めての状況確認は今年の2月になってからであり、そのため今回の公表になったという。

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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示

報道配布資料

2014年2月17日

2014年2月16日

2014年2月15日

東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響

道関係各位一斉メール

2014年2月17日

2014年2月16日

2014年2月15日

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