2014年2月3日17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。海水の分析結果、ストロンチウム90の濃度が全ベータ濃度を上回った現象は、測定機の校正不備であったことが判明した。
2014年2月3日17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が開かれた。海水の分析結果、ストロンチウム90の濃度が全ベータ濃度を上回った現象は、測定機の校正不備であったことが判明した。
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2013年6月に港湾内海水を採取し分析した結果、ストロンチウム90(以下、Sr90)の濃度が全ベータの濃度を上回るという結果が得られた。Sr90もベータ核種であることから、同一資料ならば全ベータ濃度より低くなるはずである。なんらかの不備があったとして、東電は2013年6月以降、測定データを公表していなかった。
Sr90の分析工程について、東電は日本原燃の協力のもとに調査し、その結果、低バックグランドガスフロー型計数装置(以下、LBC)という型の分析機器の校正に不備があることが判明した。結果、Sr90の値を約3割過大評価していたことを公表した。
東電は、当該分析機器は再度校正を行うまでSr90の分析は行わず、過去に分析した試料は、別のピコベータと呼ばれる別の機器で分析する方針を示した。
当該の機器、LBCは福島第一原発構内の複数箇所に設置されている。校正に不備があったLBCは、2003年12月に5、6号ホットラボに導入・校正している。一方、不備のないLBCは、2007年12月に環境管理棟に導入・校正されている。当該のLBCである前者は、導入・校正した時から不備だったということだ。
なぜ校正に不備があったのか?東電は社内の関係者に聞き取り調査を行ったが、時間が経過しており、どのような判断、意思決定があったのかは分からないという。
しかし、東電の公表資料によると、当該LBCは2011年3月11日の震災発生後、分析に使用するために2012年1月にメーカーの点検を受け、同年10月からSr90の分析を開始している。しかし、そのメーカー点検時に校正を行っていないということだ。震災・事故の発生により状況が大きく変わったにも関わらず、校正等を行わずに分析を開始したことになる。
どのような理由で、校正等を行わずに分析を開始すると判断したのか、東電から明確な回答は得られなかった。
東電は、B、C排水路の暗渠化工事は98%の進捗であり、残り箇所は残水を除去した後に暗渠化し、2月末までに完成する予定だと発表した。
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2014年2月5日
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