2014年1月15日16時から東京電力本店で定例記者会見が開かれた。No.1-16と呼ばれる、福島第一原発1-2号機間海側の地下水観測孔で、全ベータ270万Bq/Lを検出、過去最高値を更新した。
2014年1月15日16時から東京電力本店で定例記者会見が開かれた。No.1-16と呼ばれる、福島第一原発1-2号機間海側の地下水観測孔で、全ベータ270万Bq/Lを検出、過去最高値を更新した。
■全編動画 1/2
■全編動画 2/2
福島第一原子力発電所において、放射能の拡散状況を把握するため、地下水観測孔を掘削し、サンプリング分析を行っている。
1-2号機タービン建屋東側(海側、護岸と呼んでいる)における地下水および海水中の放射性物質濃度の状況等について、No.1-16と呼ぶ地下水観測孔から、1月16日にサンプリングした地下水を分析した結果、全ベータが270万Bq/Lと過去最高の値を記録した。これまでは1月13日にサンプリングした240万Bq/Lが最高だった。
徐々に全ベータ濃度が高くなってきているが、その原因について東京電力は「No.1-16の上流側は、トレンチ等があった場所であり、過去に高い値が確認されている。ウェルポイントでくみ上げているので、吸い寄せられてきている」という可能性を示唆した。
さらに、この結果について「護岸付近は薬注遮水壁の処置が済んでおり、ウェルポイントからくみ出しているので、外への影響はない」との見解を示した。
国家プロジェクト「原子炉建屋内の遠隔除染技術の開発」において、1号機原子炉建屋1階南側の汚染状況を、ロボットを用いて調査した結果が公表された。
原子炉建屋内の遠隔除染技術の開発ということで、自走ロボットにγカメラと線量計を搭載して撮影すると共に、ロボットを動かしての線量測定を行った。その結果を比較し、線量計で高い値の箇所が、γカメラ撮影画像でも高線量と判別できている画像が公開された。
調査結果について東京電力は、「線量の高い場所をピンポイントで、この部分が高いということを見極めていくことに役立つツールになってきたと感じている」と所見を述べた。
尚、建屋内の汚染調査は、1月21日から上部の方に積算線量計を貼り付けて、天井の高いところの線量を測定する作業を行い、2月中旬に1号機南側で、床面のコンクリート・コアサンプルの採取を行う予定だという。
サブドレンの浄化設備工事の敷地地盤改良に使用している、重機(コンクリート圧送車)から、制御油が滴下漏洩したことが公表された。
東電によると、ふれあい交差点のやや山よりで、始業点検のため重機を起動したところ漏洩した。直ちにパンで受けたが、240cc程度地面に滴下し、砂ごと回収したという。重機の中に残っていた作動油約5リットルも全て回収していると報告した。
3号機建屋上部の湯気について、東電は基本的に1日に一回、定時観測している。ところが、定時観測時刻以外に湯気が発生していた場合や、湯気が治まっていた場合には、状況は分からないということが明らかになった。
湯気は雨水等が蒸気になっているためで、環境には影響しないと既に発表されているが、何らかの異常が発生したとしても、発見できない可能性が大きいということである。
1月16日、廣瀬直己社長が新潟県を訪問し、泉田裕彦新潟県知事と面談した。その際、福島第一の事故発生時のメルトダウンの発表が遅れたことについての議論があったことに関し、その経緯について質問が上がった。東電は、「そのあたりの整理、反省は、国会事故調の報告書の中で概要を書いている。その後、さらに詳細な調査を行った結果を、タスクフォースの報告の中で紹介している」と回答した。
■■■■■■ 以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2014年1月17日
2014年1月16日
2014年1月17日
2014年1月17日
2014年1月16日
2014年1月17日
2014年1月17日
2014年1月16日