2012年1月12日(木)、司法記者クラブで、「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」による刑事告発についての記者会見が行われた。またそれに先立ち、IWJ佐々木が、市民の会代表である八木啓代氏にインタビューを行った。
八木氏は、2011年12月15日に東京地裁で行われた陸山会事件の公判で、田代政弘検事が、石川知裕氏の保釈後に行った取り調べの中で、石川氏がまったく供述していない内容を捜査報告書に記載していたことに対し、「意図的に公文書に虚偽の記載を行った」と指摘した。
また、2011年12月16日の東京地裁の公判で、前田恒彦元検事の証言により、小沢一郎氏に対する不起訴の根拠となった証拠や判断材料の一部が、検察審査会に対して、意図的に提出されなかったことが明らかになった。このことに対し、八木氏は「検察庁が検察審査会に提出する証拠、資料を取捨選択することで、検察審査会の決定を恣意的にコントロールしていたことを示すものであり『検察審査会だまし』といっても過言ではない」と痛烈に批判し、これらを含めて、検察庁の一連の組織的犯行を、偽計業務妨害罪および虚偽公文書作成罪として刑事告発した。