2013年12月20日17時54分から東京電力本店で定例記者会見が開かれた。福島第一原発3号機のタービン建屋付近の地下25mの水を採取、分析したが、汚染の原因が特定できず、今後、1月中旬までを目途に調査分析を継続することが発表された。
2013年12月20日17時54分から東京電力本店で定例記者会見が開かれた。福島第一原発3号機のタービン建屋付近の地下25mの水を採取、分析したが、汚染の原因が特定できず、今後、1月中旬までを目途に調査分析を継続することが発表された。
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東京電力福島第一原子力発電所の地下の地層は上から順に、地下水が流れている”上部透水層”、水を通さない”不透水層”、その下に再び地下水が流れている”下部透水層”というサンドイッチ構造になっている。東京電力は観測用の孔を掘り地下水を採取、核種分析を行っている。
今回、3,4号機の間の海側に当たる、H25J(7)と呼ばれる観測孔から、地下25m地点の水を採取し、分析した結果が初めて公表された。
12月3日に採水分析した結果、セシウム137が0.7Bq/L、全βがND、トリチウムが780Bq/Lだった。しかし、水が濁っていたため、12月10日にもういちど採水し、フィルターでろ過し分析し直した。その結果、セシウム137が6.7Bq/L、全βが89Bq/L、トリチウムがNDと大きく異なる結果を得た。
この結果を見て東京電力は、水質のばらつきが大きく、今の段階では放射性物質が検出された原因を特定できないとの見解を示している。
放射性物質が検出された原因を特定するため、来月中旬(平成26年1月中旬)までかけて、上下透水層の水位変化、水質調査などを行う予定。
地下25mの深い場所から放射性物質を検出した観測孔は、海から130~150mの距離にある。そのため、東京電力は「直ちに、汚染水が広がる状況とは考えていない」としている。
海側にある薬液(水ガラス)注入型の遮水壁は、下部透水層まで届いていないため、海へ流れ出る可能性がある。しかし、その先には下部透水層より更に深いところまでとどいている”鋼管型の遮水壁”があり、そこで遮られるという考えだ。
今回放射性物質を検出した、地下25mまで掘った観測孔は、地下水流動を解析するためのデータ取得が目的で掘ったものということだ。したがって、特に1,2号機側でここまで深く掘る予定はないという。本当の汚染の程度は不明のままだ。
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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2013年12月20日
2013年12月19日
2013年12月20日
2013年12月20日
2013年12月19日