2013年12月13日17時30分から東京電力本店で定例記者会見が開かれた。構内排水路A,B,Cに加え「K排水路」について、東京電力が規制庁へ報告した一月後の本日、初めて記者会見で公表した。
2013年12月13日17時30分から東京電力本店で定例記者会見が開かれた。構内排水路A,B,Cに加え「K排水路」について、東京電力が規制庁へ報告した一月後の本日、初めて記者会見で公表した。
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建屋地下に地下水が流入していることが、調査結果から判明し、9月4日の記者会見で発表されている。流入する箇所である地下のトレンチやダクトに止水材を注入して、地下水の流入を抑える工事の、詳細と工程が発表された。年明けから工事を開始し、3~4月に一通りの工事を完了する予定。
構内排水路、A,B,Cに加え「K排水路」が記者会見で初めて公表された。元々”構内排水路”と呼ばれていたためK排水路と呼んでいるということだ。
K排水路は、東京電力が規制庁に報告していた資料には、一か月前の11月7日から既に記載されていた。しかし、定例の記者会見では本日初めて公表された。この遅れはなぜ出てきたのか。尾野昌之原子力・立地本部長代理は「規制庁とは連携し日々報告している。定例会見は調査がまとまった段階で、一月後の今日、報告した」と説明した。
タンクの増設に伴う敷地境界線量の再評価結果を発表、従来最大約7.8mSv/年だったが、約最大8.04mSv/年と増大することがわかった
東京電力は発電所の敷地の端に当たる”境界線”箇所での空間線量を評価している。これまで敷地境界線量が最大になるのは敷地の南側で、約7.8mSv/年と評価していた。今後G3,J1と呼ばれるエリアにタンクを増設し、汚染水を貯蔵することから、G3,J1エリアのタンクから直接受ける放射線の影響も含めて評価し直したということだ。
境界箇所の線量が変わることが予想されるため、線量の評価をより詳細に行うように方法を変更し、増設タンクの影響も考慮すると、敷地の南側で最大値が約8.04mSv/年に増加することがわかった。
海側の観測井戸から全β過去最高180万Bq/Lを検出した。
護岸付近のNo.1-16と呼ばれる地下水の観測孔から12月12日に採取した地下水の分析結果、全βが180万Bq/Lを検出、過去最高の値を検出した。前回は12月9日に採取し150万Bq/Lを検出している。
この高い値の原因が、新たな漏洩なのか、過去に漏洩したものが地中を移動してきたのか、東電は結論をまだ出せておらず、継続して調査・観測していく姿勢をみせている。
福島第一5,6号機の、廃炉を含めた今後の扱いについて、東京電力は本日地元である双葉町と大熊町に説明している。今後、県にも説明し、社内の意思決定を経て判断するという。12月18日に取締役員会があるが、議題はまだ未定であり、そこで判断されるかは未定である。
いずれにせよ年内に決断を下すということは約束されており、近く決断が発表されるはずだ。
「未確認・未解明事項の調査・検討結果」の報告書が急遽公開された。夕方にWebで公開しており、クラブでも説明したという理由で、会見では言及がない。情報公開の姿勢が崩れてきているのでなかろうか。
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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2013年12月13日
2013年12月12日
2013年12月13日
2013年12月13日
2013年12月6日