タンクエリアを横切り漏洩汚染水の海洋放出ルートとなっている「C排水路」の出口を、汚染水の拡散防止のため港湾内へ付け替える対策は未だ検討中で、ルートすら決まっていないことが分かった。
タンクエリアを横切り漏洩汚染水の海洋放出ルートとなっている「C排水路」の出口を、汚染水の拡散防止のため港湾内へ付け替える対策は未だ検討中で、ルートすら決まっていないことが分かった。
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福島第一原子力発電所のC排水路は、正門付近からタンクエリアの地下を通り、B排水路と合流し、発電所港湾の南側、港湾の外につながっている。タンクエリアで漏洩した汚染水は排水路に流れこみ、海洋へ放出された疑いがもたれている。
汚染水の海洋放出を低減するため、C排水路の出口を港湾外でなく、開渠内へ付け替えることを検討するはずだが、具体的なルートすらまだ検討中だということが分かった。
8月19にH4タンクからの汚染水漏洩が判明してから2カ月半が経過しており、汚染水の放出が懸念される中、緊張感のない東電の体質が露見している。
汚染されたタンク堰の雨水を、一時的地下貯水槽に溜めている。地下貯水槽は4月に漏洩が見つかっており、原因は解明されていない。したがって、早急に他のタンクへ移送するか、モバイル浄化装置で浄化し漏洩した場合のリスク低減を検討している。
未だ運用出来ない地下水バイパスは、運用にあたって地元了解が必要なので、誠意説明を続けるということだ。
汚染水の増加の対策の一つである地下水バイパスは、増加の原因のとなっている地下水の流入量を減らす設備である。4月に完成し検査を行ったが、地下水にわずかな汚染が見られた。その後タンクから漏洩した汚染水が拡散していることの懸念から、未だ運用できない状態が続いている。
H4エリア周辺地下水位の観測結果をみると、観測孔E3で34m弱の地下水位となっており、その地点の地表はOP35.5mの高さである。東電は全体的に地下水位が高くなっているとみているが、まだ排水溝への流入はないという見解を示した。
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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2013年11月8日
2013年11月7日
2013年11月8日
2013年11月7日
2013年11月8日