ふたたび台風が近づいてきた。
東電は10月23日に開かれた定例会見で、台風27号で予想される大雨の対策として、タンク堰の溜り水の移送先に、地下貯水槽No.4,5,7を一時的に利用する方針を発表した。規制庁に了承を求めている。
(IWJ・箕島)
ふたたび台風が近づいてきた。
東電は10月23日に開かれた定例会見で、台風27号で予想される大雨の対策として、タンク堰の溜り水の移送先に、地下貯水槽No.4,5,7を一時的に利用する方針を発表した。規制庁に了承を求めている。
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現在東電は、福島第一原発において、大雨によるタンク堰からの溢水、放水するのを防止するため、緊急対応として地下貯水槽No.7に水を移送している。今年4月、地下水槽No2などから水が漏洩して以来、すべての地下貯水槽が使用されずにいた。
前回の10月21日の会見では、No.7以外の利用について東電は「今の段階で検討していないが、状況に応じて利用も考えていく」と回答していたが、一転。4月のトラブルの際に漏洩が確認されなかった地下貯水槽No.4、5へも移送すると発表した。
この決定を現在、規制庁に相談しており、了承はまだ得てないという。地下貯水槽内に入れた水は、いずれ抜き取る予定だが、時期は未定だ。
かつての漏洩事故の原因もつかめておらず、再び漏洩する可能性も疑われる。これについて東電は「モニタリングをしっかり行う」としたが、漏洩しないという確証も担保もない状況だ。
また、トラックの荷台に搭載した「モバイル式処理装置」について、規制委員から認可を受けたと発表。
東電は、タンク堰の滞留水を移送している4000トンノッチタンク群の使用容量が満杯に近いと発表。ノッチタンクから2号機タービン建屋へ移送する予定だが、2号機のトレンチ内の水位状況にも余裕がない。そのため、2号機タービン建屋の水をモバイル式処理装置により順次処理し、リスクを低減する予定である。
台風27などに対する雨対策として、滞留水を移送するためのポンプやホースを増強している。今日の時点で、計画の80~90%は設置済だという。
11月の中頃に4号機使用済み燃料の取出しが計画されているが、計画前倒しの報道もある。この事実関係について東電は、「今は11月中旬としか言えない」と回答。理由は、「設備の使用前検査中がある。今のスケジュールでは、10月31日に排気施設の検査が最後の検査。合格後も細かい作業が残っていおり。改めて設備の試運転などあるので、総合的に判断してスケジュールを決め、改めて発表する」とのことだ。
海洋モニタリングの結果に大きな変化はない。しかし、福島第一原発に近い東波除堤の測定値が下がらないことから、規制委員会のWGなどでは別の汚染水漏洩ポイントあるのではないか、と議論されている。
漁連に配った説明資料には現在の状況だけ書かれており、他のリークパスがあるという結論は書かれていない。
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2013年10月23日
2013年10月22日
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