2013年10月18日17時40分頃から東京電力本店で定例記者会見が開かれた。フランジ型タンクからの汚染水漏洩の影響を調べるための観測孔E1で、10月17日に採取した水から、トリチウム79万Bq/L、全ベータ40万Bq/Lを検出したことを発表した。
2013年10月18日17時40分頃から東京電力本店で定例記者会見が開かれた。フランジ型タンクからの汚染水漏洩の影響を調べるための観測孔E1で、10月17日に採取した水から、トリチウム79万Bq/L、全ベータ40万Bq/Lを検出したことを発表した。
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H4エリアのフランジ型タンクから汚染水が漏洩したことから、汚染の拡散状況を調査するための観測孔E-1で、10月17日に採取した水を分析した結果、全ベータ40万Bq/L、トリチウム79万Bq/Lと過去最高の値を検出した。前日10月16日の採取、分析結果は、全ベータ61Bq/L、トリチウム23万Bq/Lであり、急激に増大したことになる。
この結果に対して東京電力の尾野昌之原子力・立地本部長代理は「計測ミスの可能性はない。実際高い値が観測された」とコメント。考えられる原因については新たな漏洩ではなく、「ポンプ周辺や配管などにβ核種が残っていたのが雨で流れた」という考えを示した。
台風対策に関して東電は、「人繰り、現場との指示が大変」「特に今回は気温が低く、雨の中夜間の作業は非常に寒い状態だった」と述べた。今後について「交代のタイミング、入れ替えのタイミングを工夫していかないと、かなり過酷な状況になる」
「要員の体制、状況をみた作業者の交代、事前に機材を準備しておくこと」と同時に、「規制当局とよく段取りなどについて相談しあっておくこと」が大事だと述べた。
H4エリアのフランジ型タンクから汚染水が漏洩したことから、汚染水の海への放水状況を調査するため、排水路の各所で採取、分析を行っている。
C排水路のC2と呼ばれるポイントで、10月15日の採取分析結果は全ベータ19Bq/Lだったのが、10月16日には1400Bq/L、10月17日は1800Bq/Lと急増している。台風に伴う降雨により、排水溝に水が流れていると考えられる。状況について記者が質問すると、「排水路は完全に流れないようにすることは出来ないので、下流の側で完全に閉塞するのは難しい」「上流B2,B3というポイントは土嚢で止めている」しかし「下流のC-2には堰がない」状態だと回答した。
排水路は防波堤で囲まれた港湾の外へ放水している。汚染水の拡散につながるため、排水路を変えて港湾内に流れを変える対策がアイデアとしてあり、今後検討していくと述べた。
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2013年10月18日
2013年10月17日
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