東電定例会見 17:30「新たなる汚染水漏えいが2件、水の移送の際にタンクから流出、別のタンクエリアは堰から溢水 2013.10.2

記事公開日:2013.10.2取材地: テキスト動画
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 2013年10月2日(水)17時30分ごろから東電定例記者会見が行われた。H5エリアノッチタンクから溢水したのみならず、H8エリアタンク堰からも水が溢れ出た。

■全編動画

  • 日時 2013年10月2日(水) 17:30~
  • 場所 東京電力本店(東京都千代田区)

H5エリアノッチタンクから溢水

 本来H6エリアタンク堰の水をH2エリアタンクへ移送する予定であったが、水移送用のホース接続工事作業に対する、複数作業グループへの指示連携が不充分であったため、H5エリアにあるノッチタンクへ移送して溢れたと発表した。漏洩量は約5トン。漏洩した水は全βが約340~390Bq/L含まれており、漏洩した箇所の土壌は回収済。

 また、水の移送作業時、移送元でポンプを始動する者、受け側タンクで確認する者の二名で作業せず、一名で作業していたことがわかった。

 作業者数が不足しているのか、想定が甘いのかは解からなかったが、本来二名で注意しながら行う作業であり、現場を軽視した東電の作業体制が、また露見しているとも言える。

H8エリアからも溢水

 更に、速報ベースで、H8エリアに設置した溶接型のタンク周辺のタンク堰から溢水したことを発表した。フランジ型のような漏洩の懸念がないことから、堰の滞留水の移送を行っていなかったため、堰の中で水がすりきりいっぱいまで溜っていた。水を抜く作業の途中、一部が堰外へこぼれたという。漏洩量は約23トンと暫定評価しているが、速報ベースなため、これ以上の情報は無い。

2号機PCV温度計新設

 2号機原子炉格納容器PCV内の温度計の3/4が故障していることから、本年8月に温度計を新設している。約一カ月のデータを蓄積評価した結果、使用に問題ないと判断したことを発表した。

 2号機は他の号機に比べ、温度計の故障が非常に多く発生している。何らかの原因があるはずで、その評価について、以前から記者が質問し続けているが、「未だ評価していない」との回答だった。

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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示

報道配布資料

2013年10月2日

2013年10月1日

福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ

写真・動画集

プレスリリース

2013年10月2日

2013年10月1日

東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について

報道関係各位一斉メール

2013年10月3日

2013年10月2日

2013年10月1日

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