2012年2月28日(火)、参議院1年生議員有志による勉強会が行われた。講師は小沢一郎・民主党元代表。
(IWJ・平山茂樹)
特集 陸山会事件
2012年2月28日(火)、参議院1年生議員有志による勉強会が行われた。講師は小沢一郎・民主党元代表。
■イントロ
この日の演題は「日本国憲法の基本理念について」。小沢元代表はまず、憲法前文に記された三原則「国民主権・基本的人権の尊重・平和主義」の重要性を強調。9条もこの前文に照らした上で解釈すべきとした。
また現憲法下で天皇は、象徴としての位置付けのほか、大日本帝国憲法と同様、国家元首の地位にあるという解釈を示した上で、象徴天皇制と国民主権の両立の難しさを指摘した。
橋下徹・大阪市長率いる大阪維新の会が次期総選挙の公約に掲げる「首相公選制」については、「国民に直接選ばれた人は名実ともに元首だ。天皇制と両立するのか、政治論として大きな議論を呼ぶだろう」と述べ、実現に否定的な考えを示した。
憲法改正については「時代や状況の変化に応じてルールを変えていくのはごく自然なこと」とし改正論に一定の理解をす一方、一部保守派による「現憲法は占領軍による押しつけである」との主張には与しないとした。