2012年11月19日(月)15時30分、文化放送にて「夕やけ寺ちゃん活動中」の生放送が行われた。レギュラーコメンテーターの岩上安身は、先週の衆議院解散と関連して、マスメディアによる偏った報道について話をした。「本音と建前」のコーナーでは、「解散総選挙の影で起きたメディアが伝えない真実」をテーマに、小沢一郎氏の陸山会事件を巡る問題点等について語った。
(IWJテキストスタッフ・富山/奥松)
2012年11月19日(月)15時30分、文化放送にて「夕やけ寺ちゃん活動中」の生放送が行われた。レギュラーコメンテーターの岩上安身は、先週の衆議院解散と関連して、マスメディアによる偏った報道について話をした。「本音と建前」のコーナーでは、「解散総選挙の影で起きたメディアが伝えない真実」をテーマに、小沢一郎氏の陸山会事件を巡る問題点等について語った。
■ハイライト
「今日の夕刊読み比べ」では、衆院選に向けて、反TPPを基本方針とする新党の結成を表明した亀井静香氏について、岩上は「亀井さんは、自民党時代からの石原さん、平沼さんとの長い付き合いを断ち切り、本来の、自身の政策に近い形を作ったと思う」と述べ、参加を表明している山田正彦氏については、「TPPを慎重に考える会で、ずっとTPP問題を研究し運動してきた人。こんな熱心な政治家は、そういない」と語った。
続いて、岩上は、夕刊フジが「民主党は、鳩山由紀夫元総理外しを画策しているようだ」と報じていることについて、「鳩山さんの政策に対して、国民は議席を与えたのであって、現在の執行部が掲げている公約や方針で、これまでの議席を取ったわけではない」と指摘した。また、民主党は2009年に300人という議席数を獲得したにもかかわらず、野田政権以降は内側から議席数を減らし、残る議員のほとんどが松下政経塾出身者であることにも言及した。
「本音と建前」のコーナーでは、陸山会事件を巡る小沢一郎氏の無罪が確定したことについて語った。岩上は「西松事件から数えて4年。今まで、この問題の権威である郷原弁護士のもとには、毎回、報道陣の姿があったが、無罪判決の後は、私以外、誰ひとり取材に来なかった。マスコミは、この事件をなかった事にしたいのだろう」と述べ、犯罪事実のないところに犯意があるとして、事件を作り上げ、煽ってきたマスコミの姿勢を批判した。
また、自民党、民主党、日本維新の会の動きが、連日報道される一方で、国民の生活が第一、社民党、みどりの風等の諸派は、ほとんど報道されていない状況について、岩上は「ある程度、バイアスがかかるとしても、これはおかしい。陸山会事件の政治的影響を考えても、メディアの責任は重い。右派の第3極は取り上げるが、中道左派の第3極は一切取り上げない、というのは明らかに偏向している。特に、テレビの偏った報道は、放送法違反ではないか」と話した。
TPPについては、民自公、日本維新の会が、曖昧な態度を示し、横並びの姿勢を見せている点を指摘し、「今や、アメリカ、経団連、官僚の意向で、これらの党は腰砕けである。東アジアサミットで、野田さんとオバマさんが首脳会談を行って、TPPの参加を表明するのでは、という報道が既成事実のように流されている」と述べた。続けて、「亀井さんの党と、国民の生活が第一などが連携すれば、TPPを巡る賛否の対立軸になるはずだが、まったく取り上げられない。これはメディアネグレクトだ。最大の問題は、メディアの偏向報道にある」とした。
AERA編集長の一色清氏を招いた「編集長は見た!」のコーナーでは、世田谷区長の保坂展人氏による「子どもの声は騒音なのか」という問題提起から、Twitter上で議論が巻き起こっている件を取り上げた。実際に、子どもの遊ぶ時間が制限されたケースも出ていることに対し、岩上は「保坂さんが言われた、子どもを迷惑物と考える社会に未来はない、という意見に100パーセント同意する。子どものにぎわいが聞こえる社会は健全な社会であり、障がい者やお年寄りと共存する社会と同じである」とコメントした。