「山尾ショック」とでも言うべきか――。
横浜市長選が終盤にさしかかった2017年7月27日、「カジノ推進」、「育鵬社教科書採択」、「公立中学の給食なし」を進めてきた現市長・林文子候補の選挙カーの上に立つ弁士、民進党・山尾志桜里衆議院議員の写真がSNS上を駆け巡った。
山尾議員といえば元検事としての手腕を発揮し、「共謀罪」法の国会審議で法務大臣や安倍総理を厳しく追及。法律の抜け穴をつき、杜撰な立法事実を浮き彫りにしたことは記憶に新しい。4月10日の岩上安身によるインタビューでも法律の問題点を詳しく解説し、一般人も処罰の対象になる危険性を訴えた。
4月6日の審議入り以降、切れ味するどい質疑者として世間の注目を集めてきた山尾議員だが、同じ時期に、その陰で「民進党待機児童対策プロジェクトチーム」の事務局長をつとめ、政府が今年3月に示した緊急的施策に目を光らせながら、省庁から随時ヒアリング、保育や子育ての識者を呼んで意見聴取するなど地道な活動を続けていた。
国会で「保育園落ちた日本死ね!!!」のブログを取り上げて以来、保育園に子供を預けることができない子育て中の親からは特に高い期待を寄せられていた山尾議員なだけに、今回、学校給食を後回しにしながら、カジノ推進には熱心に取り組む林候補の応援に回ったことは、子育てで苦労を重ねているママたちの中には「裏切り」として受け止める声もある。
党のプロジェクトチームで山尾議員はかねがね、「隠れ」待機児童数を含めた実態把握に務めるため、全国統一の基準で集計するべきだと政府に訴えてきた。待機児童数の算出方法が自治体によって異なれば、保護者を大きく惑わせることになるからだ。事実、待機児童「ゼロ」をうたう自治体にわざわざ引っ越した世帯が、希望した保育施設すべてに断られるという最悪のケースも起きた。
その自治体とはどこか? 横浜市である。
横浜市の待機児童数は2010年、全国最多の1552人だったが、林氏が市長に就任してから、2013年4月1日には待機児童数「ゼロ」を達成したと発表。しかし、この数にはカラクリがあり、横浜市が従来の「待機児童」の定義を変更したからにすぎず、「ゼロ」は幻の成果なのだ。今年、2017年4月も横浜市は待機児童数「2人」と公表しているが、「育休中」や「求職活動休止中」などの「隠れ」待機児童数を含めるとその数は3259人にまで膨れ上がることがわかっている。
- 横浜市「待機児童2人」と発表 育休413人除外(2017年4月25日、毎日新聞)
だから山尾議員は保護者たちが困らないよう、「全国統一の基準」を訴えてきたのだ。しかし、その山尾議員が、今回の市長選挙では、カラクリの数字をはじき出した張本人である林氏の応援に回った。
待機児童の問題だけではない、林市政は、学校給食法第4条で義務教育では「給食が実施されるように努めなければならない」と定められているにも関わらず、いまだに公立中学校の給食導入を「家庭弁当が基本」などとし、後回しにしている。お隣り川崎市では、アンケートを実施し、約8割の保護者が給食の導入を希望。給食の試行を開始し、来年1月からは段階を踏んで、完全給食に移行することになっている。
それだけではない、民進党は党としてカジノ誘致に反対しているが、林候補は積極的なカジノ推進派だ。また、林市政のもと、「愛国心」を育てる内容の記述に傾き、歴史修正主義的と批判されている育鵬社の教科書が、全国最多校数で採択されているという。横浜は歴史修正主義教育の最大の巣なのだ。それを主導しているのが、林市長なのである。
そんな林候補を自民党が応援する理由は十分に理解できる。横浜市はカジノ誘致に前向きな菅義偉官房長官の地元でもある。加計学園問題疑惑で信頼を失い、支持率が急落している中、菅氏本人は林候補の応援でマイクを握ることができなかったが、そこまで追い込まれている与党に対して、山尾議員はわざわざ助け舟を出すかのように、応援演説に駆けつけたのである。
7月29日、IWJは横浜駅で伊藤大貴候補の選対部長をつとめる、民進党・真山勇一議員に「山尾ショック」について聞いてみた。真山議員は、一週間前に山尾事務所から伊藤候補の応援要請を断られた経緯を明かし、民進党の党としてのガバナンスを批判。「こんな党は絶対、政権なんて取れない」と駄目出しもした。
9月に行われる予定の代表選で、民進党は再起が図れるのか、はなはだ疑問である。
以下、真山勇一議員のインタビュー内容を掲載する。
『共闘政権(暫定でも)』に入閣する女性議員の筆頭には自由党・新潟・森ゆうこ氏がダントツのお一人目。
二人目~三人目には、都知事選応援・立川演説会とその後の演説・街宣の中身から熟考して極め付けは「共謀罪」法案に対する要の位置での奮闘、そして本会議での名演説…私の中では、山尾しおり氏が二人目に入った。
今回、伊藤候補と当選者との得票差があまりにも大き過ぎるから、ヨコハマ立憲派は、こんなものなのかなぁと、残念でしたが、
IWJのココを見て、おったまげたよ!
問題過ぎるのは、山尾しおりさん。立憲派議員の仲間からもう居なくなって良いよ。ギャンブル都市・横浜、OKはあまりにも自己背反。これまでの自己存在否定。
ここで言われている「民進党の政党としてのガバナンス」のこともあろう。この点では、蓮舫はテンデ駄目だ。蓮舫は、参院議員として残りの任期を過ごすが、政治家力量・能力は、役職に就いて実際に党全体を俯瞰すべき立場からどのような活動を成しうる人物か「党指導部での現場」での働きぶりからこそ見分けられると思ってきた。残りの任期、何かを猛勉強して過ごそうが、四国巡礼の旅に出ようが、そんなことは、党を率いる人物に「成る」こととは関係ない。アベがたまに座禅しているらしいが、それでドーニモ「成らない」のを見れば明らか。
ただ他方、蓮舫氏が「二重国籍」を不当にやり玉に上げられ党代表に就任後、最後まで「ネトウヨ」らの激しい集中砲火を浴びせられ続けた。(仮に『共闘』で政権を担うことになったら、第一党は(多分、あの頃なら)民進党だろうから、内閣首班は、第一党の党首クラスが執る。蓮舫氏になる。それも含めて、蓮舫氏に狙いを定めて「国籍問題」での個人攻撃が企まれ、同時に、だから『野党共闘』をも同じくらいオトシメ、期待の『受け皿』なんてこんなものだ!…さまざまな企図が含まれていたと思う)。
「ガバナンス」そのものに関わることだが、この長期間、民進党は、党代表があまりに不当な集中砲火を浴びているのに、党執行部を先頭にして党を挙げて、「ネトウヨ・アベ」ヤツらに1000を倍する以上の大反撃の、カケラすらしたか?知らん顔をしていたのではなかったか?!民進党がこんな実態の政党なら、その点からだけでも、国民の信頼、国民への責任上、もはや公党と公言してはならんだろうと思う。
『共闘』側も、側面反撃に加わって、「ネトウヨ・アベ」に猛反撃すべきではと、私は思ったよ。
コトの経過・結末の今はどうか?
民進党の支持率が低下。
市民連合との結合『共闘』から、取りだして見る『野党共闘(国会内「政党」部分)』の政権奪取への「政策の練り上げ」などの進行部分は、その都度公開などしないのが政治のまっとうな在り方かどうか知れないが、そこをときおりでも何も公表しないことは、外部から視れば、何もしていない、何ら進展がみられない、国民に向けてのアッピールが弱いか皆無。いま、『野党共闘』への期待度を世論調査したら、どう出るだろうか?
(全国各地の「1人区」では、それぞれに初めての『総選挙』でどのような『共闘』が成し得るか、進展が見られると思いますよ。)
(「2月10日だった」「答弁」でアベが「大破綻」をさらして以降のアベの目が泳いでいるようになり、下ばかり見てしゃべっている、質問者(前方)を向いてしゃべれない、などというザマをみるなら、選挙は近いという予想はネットでも見受けるが…自民党国会議員がゼロになる都道府県が…、2つ目、3つ目と出来てもいいと「もう、どうにでもなれ」気分なのかなぁ?都議選大惨敗の反省会議にも殿は出てないようだから)
『共闘政権(暫定でも)』に入閣する女性議員の筆頭には自由党・新潟・森ゆうこ氏がダントツのお一人目。
二人目~三人目には、都知事選応援・立川演説会とその後の演説・街宣の中身から熟考して極め付けは「共謀罪」法案に対する要の位置での奮闘、そして本会議での名演説…私の中では、山尾しおり氏が二人目に入った。
今回、伊藤候補と当選者との得票差があまりにも大き過ぎるから、ヨコハマ立憲派は、こんなものなのかなぁと、残念でしたが、
IWJのココを見て、おったまげたよ!
問題過ぎるのは、山尾しおりさん。
立憲派議員の仲間からもう居なくなって良いよ。
ギャンブル都市・横浜、OKはあまりにも自己背反。これまでの自己存在否定。
ここで言われている「民進党の政党としてのガバナンス」のこともあろう。この点では、蓮舫はテンデ駄目だ。蓮舫は、参院議員として残りの任期を過ごすが、政治家力量・能力は、役職に就いて実際に党全体を俯瞰すべき立場からどのような活動を成しうる人物か「党指導部での現場」での働きぶりからこそ見分けられると思ってきた。残りの任期、何かを猛勉強して過ごそうが、四国巡礼の旅に出ようが、そんなことは、党を率いる人物に「成る」こととは関係ない。アベがたまに座禅しているらしいが、それでドーニモ「成らない」のを見れば明らか。
ただ他方、蓮舫氏が「二重国籍」を不当にやり玉に上げられ党代表に就任後、最後まで「ネトウヨ」らの激しい集中砲火を浴びせられ続けた。(仮に『共闘』で政権を担うことになったら、第一党は(多分、あの頃なら)民進党だろうから、内閣首班は、第一党の党首クラスが執る。蓮舫氏になる。それも含めて、蓮舫氏に狙いを定めて「国籍問題」での個人攻撃が企まれ、同時に、だから『野党共闘』をも同じくらいオトシメ、期待の『受け皿』なんてこんなものだ!…さまざまな企図が含まれていたと思う)。
「ガバナンス」そのものに関わることだが、この長期間、民進党は、党代表があまりに不当な集中砲火を浴びているのに、党執行部を先頭にして党を挙げて、「ネトウヨ・アベ」ヤツらに1000を倍する以上の大反撃の、カケラすらしたか?知らん顔をしていたのではなかったか?!民進党がこんな実態の政党なら、その点からだけでも、国民の信頼、国民への責任上、もはや公党と公言してはならんだろうと思う。
『共闘』側も、側面反撃に加わって、「ネトウヨ・アベ」に猛反撃すべきではと、私は思ったよ。
コトの経過・結末の今はどうか?
民進党の支持率が低下。
市民連合との結合『共闘』から、取りだして見る『野党共闘(国会内「政党」部分)』の政権奪取への「政策の練り上げ」などの進行部分は、その都度公開などしないのが政治のまっとうな在り方かどうか知れないが、そこをときおりでも何も公表しないことは、外部から視れば、何もしていない、何ら進展がみられない、国民に向けてのアッピールが弱いか皆無。いま、『野党共闘』への期待度を世論調査したら、どう出るだろうか?
(全国各地の「1人区」では、それぞれに初めての『総選挙』でどのような『共闘』が成し得るか、進展が見られると思いますよ。)
(「2月10日だった」「答弁」でアベが「大破綻」をさらして以降のアベの目が泳いでいるようになり、下ばかり見てしゃべっている、質問者(前方)を向いてしゃべれない、などというザマをみるなら、選挙は近いという予想はネットでも見受けるが…自民党国会議員がゼロになる都道府県が…、2つ目、3つ目と出来てもいいと「もう、どうにでもなれ」気分なのかなぁ?都議選大惨敗の反省会議にも殿は出てないようだから)