「安倍晋三からです」〜昭恵夫人から受け取った100万円の寄付金について森友学園・籠池泰典前理事長が再び証言!大阪府議会・参考人招致で!昭恵夫人は名誉校長の申し出を1秒で快諾!? 2017.7.10

記事公開日:2017.7.10取材地: テキスト動画
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(取材:青木浩文 文:城石裕幸・原佑介)

 大阪府議会で2017年7月10日、籠池泰典・前理事長が参考人として招かれ、学校法人「森友学園」の小学校設置認可をめぐる問題で質疑応答に応じた

 籠池氏は冒頭、「小学校設置は、私の不行き届きで疑念を生じさせてしまった。関係者や保護者、児童におわびする」と陳謝した。

 一方で、第1次安倍政権で教育基本法が改正されたことが、「愛国教育」に努めるきっかけになったと主張。「安倍総理と松井一郎知事が同席した教育シンポジウムの後から、森友学園を取り巻く環境に大きな変化が起きた」と振り返り、「国有地の大幅値引きなど、あり得ないことがたくさん起きた」と指摘。森友学園の事業拡大の裏には安倍総理夫妻と大阪維新の会の協力があったと訴えた。

▲参考人として大阪府議会で証言する籠池泰典・前理事長

 また、籠池氏は、安倍総理から「100万円」の寄付を受けたと主張していることについても、改めて当時の状況を説明した。

 「園長室で昭恵夫人が人払いをした。ふたりきりになって、かばんから封筒を出し、『安倍晋三からです』と。『ひとりでさせてすみません』とも。そこで名誉校長の就任を要請したら、昭恵氏は1秒で快諾された」

 IWJは東京からスタッフを派遣し、府議会の模様を生中継すると同時にツイッターでの実況中継を行った。以下、実況ツイートを並べてリライトし、掲載する。

■ハイライト

安倍総理と松井一郎知事が同席した日本教育再生会議の教育シンポジウムの後から森友学園を取り巻く環境に大きな変化があった!

 籠池氏「天皇国日本のため常に教育に勤しんできた。大阪府からまことに懇切丁寧なご指導を頂戴しつつ教育に邁進してきました。

 私の教育方針を理解いただき、大阪維新の会の府議、市議、国会議員には何度も塚本幼稚園など、私どもの施設にお越しいただき感謝している。塚本幼稚園隣接の公園の緑地化も、こちらからお願いする前に維新の先生が行政にかけあってくれた。陰ひなたの支援があったのだと思う。

 小学校設置は、私の不行き届きで疑念を生じさせてしまった。関係者や保護者、児童におわびする。自分の知りうる限りについて誠実にお答えする。先日あらゆる資料が証拠として没収されてため、記憶のみにもとづき証言する。当時の顧問弁護士の酒井康生弁護士との間には守秘義務あるが、酒井氏との守秘義務を解除することを宣言します。

 平成19年、第1次安倍政権で教育基本法が改正された。私は愛国教育の先駆けになろうと努めた結果、議員も視察に来るようになった。人を介して安倍晋三先生、昭恵氏とも知り合った。

 平成24年2月、安倍晋三首相と松井一郎知事が同席した日本教育再生会議の教育シンポジウムの後から、森友学園を取り巻く環境に大きな変化が起きました。大阪でも教育再生の声が高まり、今なら小学校建設が実現できると思った。小学校の認可取得に丁寧にご指導くださった大阪府の職員各位に、御礼申し上げる。

 そして国有地の大幅値引きなど、あり得ないことがたくさん起きた。真相を明らかにするには、私をトカゲの尻尾切りにするのではなく、松井一郎知事、私学課長、酒井弁護士ら関係者を呼んで、真相究明してほしい。百条委員会の設置を求める」

安倍晋三記念少学院の名称、「安倍昭恵氏から、『ぜひどうぞ』と言われ、総理も『ぜひ』ということを聞いていた」

▲大阪維新の会・笹川理議員

大阪維新の会・笹川理議員「私学審議会の審査は甘かったか?」

籠池氏「粛々と審査をしていた」

笹川氏「書類審査で偽装や虚偽があったか?」

籠池氏「疑義はなかった。書類審査はそのとき整っていればそれでよかった」

笹川議員「資金集めに苦労したか?」

籠池氏「寄付集め、自己資金比率を高めるに尽きる」

笹川議員「建設費用は総資産の3分の2をこえてはならないのは知っていたか?」

笹川氏「補助金不正受給の疑いもあるが?」

籠池氏「資料はすべて検察当局にある。刑事訴追を受ける内容なので、その質問は時間の無駄だと思う」

笹川議員「府議会の参考人質疑は時間の無駄。司法の判断を待つべきというのが維新のスタンスだ。さて、苦労されたと思われる寄付金集めについてだが、私学課からは、安倍晋三総理の名前のついた学校名での寄付金集めでは政治的中立性を欠くといわれたはず」

籠池氏「私学課からは政治的中立性について言われたことはない。安倍昭恵氏から、『ぜひどうぞ』と言われ、総理も『ぜひ』ということを聞いていた」

笹川議員「安倍晋三という名前を使った理由は?」

籠池氏「教育信条で教育基本法を改正したことと、自分の考えが合致していた」

笹川議員「視察に行ったのは維新の議員だけか?」

籠池氏「維新の他に自民党、中山恭子氏。熱心だったのは維新の議員だ」

「安倍晋三からです」〜昭恵夫人から受け取った100万円の寄付金!昭恵夫人、名誉校長の申し出を1秒で快諾!

▲自民党・今西かずき議員

自由民主党・今西かずき議員「なぜ小学校を作ろうと思ったのか?」

籠池氏「すばらしい質問です。幼児教育の中で素晴らしい人材に育った子供を次につなげていく。日本国のためになると思った。安倍晋三内閣が追い風になった」

今西議員「土地を取得するために働きかけたか?」

籠池氏「鴻池祥肇先生(自民党参議院議員)にパイロット役をお願いした」

今西議員「無礼者と言われた経緯は?」

籠池氏「鴻池先生は国士だから、中身について誤解したのでは」

今西議員「近畿財務局と大阪府職員が連絡を取り合っていたか?」

籠池氏「卵が先かニワトリが先か。大阪府職員、近畿財務局職員双方から話を聞いた」

今西議員「近畿財務局の担当者は?」

籠池氏「マエニシさんという方だった」

今西議員「誰とどんなやり取りをし、どんなアドバイスがあったか?」

籠池氏「事前審査書を出す前に口頭でのやりとりがある。シマダさん、サクライさん、それぞれ親切に対応してくれた。サクライさんから、私学審議会、これでいけるでしょうと言われた」

今西議員「私学審で条件付き認可適当の報告は誰から受けたか?」

籠池氏「担当のサクライさんから」

今西議員「条件付き認可適当の報告を受けて」

籠池氏「認可と一緒であると言うことで国有地の契約、銀行との契約、業者との契約、全てが動き出した」

今西議員「虚偽報告についてどうお考えか?」

籠池氏「経歴は申し訳なかった。海陽との提携の話はJR東海の葛西会長と会って優先枠を設けると言われた。5年先の話なので事務方に伝わる前に報道になった。大阪に守秘義務がある書類がどんどん流出している」

今西議員「敷地にゴミは本当にあったのか?」

籠池氏「平成28年3月、ゴミが出てきた。確かに存在していた。ただボーリングの先の土の下までは私は確認していない」

今西議員「2万トン、194トンどっち?」

籠池氏「規模は建設業者と設計事務所しか知らない。近畿財務局と航空局は2回ほど調べに来たが、どこまで調べたかは、調べなかったのではないか」

今西議員「なぜ適性にゴミを処理しなかったか?」

籠池氏「産廃ごみを仮置きしたが埋め戻しはしなかった」

今西議員「ゴミは運び出そうとしたのか?」

籠池氏「松井知事が産廃を出さないと認可を降ろさないと言ったが、なんらかの理由で運び出されなかった。神戸の知り合いの産廃業者を紹介したが藤原建設が止めた」

今西議員「私学大学課の吉本課長が視察に来たときの様子は?」

籠池氏「5人来た。工事現場の事務所で情報流出について聞かれた。カメラで映されたくないと出ていった。当日実地見聞は全く行われていない。大いなるプレッシャーになった」

今西議員「コウノさんが認可を出すと言ったのか?」

籠池氏「私学課としては通す予定にしているんで、とコウノさんが言った」

今西議員「国会での証人喚問で松井知事にはしごをはずされたといった真意は?」

籠池氏「はしごが私学審議会の認可のことと思った」

今西議員「取り下げを行わなかったらどうなっていたか?」

籠池氏「認可にならずとも、損害賠償請求権が発生した」

今西議員「安倍昭恵夫人から本当に100万円の寄付はあったのか?」

籠池氏「当然あった。しっかりと記憶に明確に残っている」

今西議員「どこでもらったか?」

籠池氏「園長室。昭恵夫人が人払いをした。ふたりきりになってかばんから封筒を出した。『安倍晋三からです』と『ひとりでさせてすみません』とも。名誉校長就任を要請したら1秒おいて快諾された。

 講演後、すぐ近くのレストランでビーフステーキを食べ、昭恵夫人も食された。その後、お土産としてお菓子類と講演会費として金一封の10万円を渡し、そのまま車で帰って行かれた。帰られたあと、5分後に携帯に電話があって『名前を出さないように』と。それで名前を出したらいけないと思った」

小学校を運用できるだけの資金はあった? 籠池氏は「私達の学校は優れもので、全国から生徒が集まると考えていた」と釈明!

▲公明・大橋章夫議員

公明・大橋章夫議員「小学校設置認可取り下げについて、籠池氏は、『安倍総理や大阪府の発言で自分が悪いヤツというイメージがついた。公権力が人権的な圧力をかけてくる』とおっしゃった。この認識に変わりはないか?」

籠池氏「今も変わっていません」

大橋議員「資金計画について。大阪府内で小中高設置している学校のうち。78.3%が40億円以上の総資産を計上し、15億円以下の法人はない。一方で幼稚園だけの法人は47%以上が15億円以下。森友学園は11億。小学校運営は無理だったのでは?」

籠池氏「定期借地で開校し、480名が入ってくることになっていた。私の予想数値は多少ずれても順調に推移するのではないかと今も思っています」

大橋議員「大阪府に対し、約4億円の寄付を受けている旨報告しているが、本当に集まったのか?」

籠池氏「公認会計士の先生の証明付きのものなので、そのとおりだと認識している」

大橋議員「先月は、2億円を寄付したとされた会社の社長が、本当は寄付していない、名前を貸しただけだと報じられたが、これは事実か?」

籠池氏「報道ベースのことについてはお答えできません」

大橋議員「寄付者を偽る必要性があったのか、疑問が残る。小学校を運用できるだけの資金はあったのか?」

籠池氏「学校は開校したら人数がどんどん増える。私達の学校は優れもので、全国から生徒が集まると考えていた。社会的風評で今回は少なかったが。資金の推移も良いほうに行くようになっていた」

大橋議員「森友学園は小学校開設計画によって債務超過になった。結果責任をどう受け止めているのか」

籠池氏「私の不徳の致すところです。物事の先のこと、手のひら返しなども考えて判断していかなければいけないと実感している。経営責任は私にある」

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