2012年9月18日(火)、山口県下関市の下関市民会館で、「木下黄太講演会 in 下関」が行われた。
(IWJテキストスタッフ・佐藤)
2012年9月18日(火)、山口県下関市の下関市民会館で、「木下黄太講演会 in 下関」が行われた。
■全編動画
※本中継は質疑応答のみとなっております。
北九州での瓦礫処理などをはじめ、放射能の被害などあらかじめ用意していた会場からの質問に対する木下氏の回答が行われた。
「ぼくのところにはいろいろな話が来る」という木下氏。たとえば神奈川県、独身の40歳。母と暮らしている。隣の方は失明。斜め後ろの部屋の男性は突然死などというメールが届く。これは偶然かもしれない。わからない。こういう内容が僕のところにきて、その情報を出しているだけと、自分の立場を述べた。次に放射能について拒否反応を持っている人に対しては、そういう人にはアスベストのことを言ったほうがいいと、いう。
「北九州での瓦礫焼却は止められるのか」という質問に対して、今回は北九州市がやっているので、下関がやれるのは政治家が動くことや山口の国会議員をちゃんとさせること。一番強いのは下関市長が「やめてくれ」ということであって、それが本当は一番早い。瓦礫焼却は下関にとっては百害受けるだけ。さらに「焼却灰は高濃度に汚染されている。子どもはどうしたらいいのか」との問いに「マスクをさせるという簡単な方法しかない。それもどこまで有効かはわからない。生活面では風向きが悪いときに窓を開けっ放しにするとか、布団干したりしないことでしょう、と回答した。
その中で白熱した回答のひとつが「栃木県那須からお米や野菜が送られてくる。食べても大丈夫か?」という質問に関してである。木下氏は「やめたほうがいいです」とキッパリ。北関東の中でも那須の汚染はひどい。絶対にやめたほうがいい。那須の汚染は福島の白河よりひどい。空間線量の上がり方がガイガーカウンターで違う。0.3マイクロと0.45マイクロくらい差があると、自身が東北道を利用する際に測定した結果をもとに説明を行った。放射性物質の瓦礫を燃やしても、下関の野菜のほうがは100倍、1000倍安全。小出先生は年配者は食べてと仰るが、結局それだと汚染物を作り続ける人たちがいる。それが流通する。だから汚染物しか出ないところは極力作ってはいけないと発言した。
瓦礫焼却の件に関して「東北の復興になっていない」と断言。理由について「この瓦礫は福島の瓦礫ではないので福島は助からない。北九州で燃やしてこっちに金が入る。宮城の金をぶんどりたいのか」という。また、受け入れるなら人を受け入れて欲しい。福島から逃げたいと思っている人はいっぱいいると、具体的なアドバイスもつけ加えた。
最後に、北九州市での瓦礫焼却に関して利権が云々という声があるが、利権は元々あるもの。北九州の市長は岡田氏の側近。細野氏とも親しい。しかも北九州は産廃処理でも有名な場所。そのような条件を満たしたから、北九州市に瓦礫がやってきた。北九州市の市議がどうしても全員反対しないか。それはすべて利権に関係しているからと、解説。まず、市民は市議会議員を使うためにどうしたらいいか、みんなで考えないといけない。市民は市議の使い方を知らない。何万人も要望書があれば、市議たちは動くはずだと参加者に教示した。