2012年9月17日(月)、文化放送にて「夕やけ寺ちゃん活動中」の生放送が行われた。
(IWJテキストスタッフ・奥松)
2012年9月17日(月)、文化放送にて「夕やけ寺ちゃん活動中」の生放送が行われた。
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尖閣諸島の国有化をきっかけに激化する中国の反日デモ。岩上は「中国の政治を読み解く鍵は指桑罵傀(しそうばかい=攻撃対象とは別の所に真意があること)」とコメント。尖閣諸島の問題だけでなく、中国共産党の党大会を来月に控えて政権内部に権力闘争があること、柳条湖事件の起きた9月18日へ向けて組織化された反日キャンペーンがあることを紹介。
このタイミングで武器の売り込みやオスプレイ配備を迫るアメリカ。重要な役割を期待された中国大使、西宮氏の急逝など、「同時期に様々な要素が並んだ。歴史の転換点には偶発的に不幸な出来事が生ずることもある。今、日本がアメリカの言いなりに憲法改正や軍備強化をしたら中国と戦争になる。そうなれば沖縄や九州に上陸される可能性も。かつて日本が中国にやったことを逆にやられます。皆、そこを考えてほしい」と語った。
ゲストの孫崎氏は尖閣諸島問題について、「2010年の漁船衝突事件~東京都知事発言~国有化という一連の出来事で、水面下で争いを回避する努力をしていた中国の穏健派もタカ派を押さえきれなくなった。党大会が終わるまで緊張は続く。結果、日米軍事関係の強化材料になってしまった。もし、中国が本気で尖閣諸島を占拠しに来たら守りきれない。大切なことは争いを避けること。日中双方が知恵を出し合うことだ。1978年の領海侵犯の収束手法や中ソ国境紛争、南沙諸島問題など、我々は過去の事例から学ぶべき」と示唆した。
このほか、政府の「2030年代に原発ゼロ」目標と枝野経産相の大間原発建設容認の矛盾、自民党総裁選候補者の領土問題への姿勢、震災がれきの二重契約、TPP、オスプレイなど、気がかりな問題について語り合った。
最後に岩上が「日本の領土問題にいつも絡んでいるのはアメリカ。中立と言いながら煽る。本当の友だちは誰なのか、我々は見極めなくてはいけない」と締めくくった。