汚染水対策が進んだが、汚染水総量がかえって増えたこの1年~「中長期ロードマップの進捗状況」に関する会見 2015.12.24

記事公開日:2015.12.24取材地: テキスト動画
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 福島第一原子力発電所の現場のトップである廃炉推進カンパニー増田プレジデントとは、2015年一年を振り返り、汚染水対策が大きく進んだ一年だったと、今年の中長期ロードマップ会見を締めくくった。

記事目次

  • 汚染水対策が進んだが、一方で労働環境改善はまだ途上だ

汚染水対策が進んだが、一方で労働環境改善はまだ途上だ

 今年2015年はこれまで進めてきた汚染水対策が実を結び、汚染水によるリスクが大きく低下したと述べた。

 RO濃縮塩水の一次浄化完了、海水配管の閉塞、遮水壁の完成など「目に見える形で成果をお見せ出来る様になってきた」と、汚染水対策は一定の成果を見られる。今後はデブリの取出しへむけ、廃炉工程を進めていくことになる。その先30~40の廃炉に向かいしっかり進めていくと述べた。

 一方でおおきな積み残しとして、現場の労働環境の改善がまだまだ不十分だという認識を示した。作業者の被ばく線量の平均値は下がってきた。しかし、現場ではまだまだ立入りを禁止するような高い所があり、いかに下げていくかが課題だという。更に、作業者の死亡事故も未だ続出している。増田CDOは「安全安心な現場にまだ至っていない」と来年も大きな課題だと述べた。

 対策は進んだと自画自賛するが、汚染水発生量そのものが増え、タンク増設などの運用も難しいコントロールを迫られる。陸側遮水壁(凍土壁)の運用開始もまだ見えない状態だ。廃炉工程の40年は先が見通せないほど長いが、その長さにもはっきりとした確実な根拠があるわけでもないことも忘れてはいけない。

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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示

中長期ロードマップの進捗状況

2015年12月24日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第25回事務局会議)

報道配布資料

2015年12月24日

2015年12月23日

2015年12月22日

プレスリリース

2015年12月24日

2015年12月22日

福島第一原子力発電所の状況について(日報)(東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響)

道関係各位一斉メール

2015年12月23日

写真・動画集

福島第一原子力発電所 データ集

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