建屋間のトレンチダクトの滞留水が、1年前にはセシウムの濃度121Bq/Lだったのが、482,000Bq/Lへ上昇していると発表した。原因はまだ分かっていない。原因調査も難しい場所であり、今後の対応を東京電力で検討している。
建屋間のトレンチダクトの滞留水が、1年前にはセシウムの濃度121Bq/Lだったのが、482,000Bq/Lへ上昇していると発表した。原因はまだ分かっていない。原因調査も難しい場所であり、今後の対応を東京電力で検討している。
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1号機のプロセス主建屋と高温焼却建屋間を接続しているトレンチダクトの滞留水の状況を、年に一度程度サンプリング分析している。昨年と今年の分析結果は下記の通り、急上昇していることが分かった。
核種 | 2014/12/11 | 2015/12/3 |
---|---|---|
Cs-137 | 94 | 92,000 |
Cs-134 | 27 | 390,000 |
全β | 120 | 500,000 |
H-3 | 310 | 6,700 |
単位[Bq/L]
当該トレンチの水位と周辺にある観測孔の地下水位を比べると、当該トレンチの汚染水が周辺に漏れ出すことはない。同時に周辺の高濃度汚染水が当該トレンチに流入することもない。このように東京電力は判断している。さらに、周りのモニタリング状況に変化が出てきていないということから、直ちに対策しなければいけないものではないと東京電力は認識している。
当該ダクトの水位は、昨年はOP7080、今年はOP7020とほとんど変わっていない。滞留水は新たに流入した汚染水ではなく、震災当時の津波が流入したものと考えていた。しかし、今回の急上昇は何等かの汚染源からの流入が存在することを意味する。原因はわからず、東京電力はこれから調査方法を検討する。
今回問題となっている滞留水の分析は年に一回だが、他の箇所での漏えいは、度々発生している。それらが流入した可能性もある。トレンチ自体の劣化が進み、ひび割れが生じている可能性もある。全ては今後の調査結果を待つしかない。
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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2015年12月10日
2015年12月9日
2015年12月8日
2015年12月10日
2015年12月9日
2015年12月8日
2015年12月7日
2015年12月9日
2015年12月10日