土壌の凍結施工による陸側遮水壁の凍結試験は、サブドレン等の運用による地下水位、建屋地下滞留水水位の制御手法を検討するため、事実上現状のままで終わることが分かった。本格的な凍結の開始は規制庁の検討会にて議論され、その結果待ちの状態である。
土壌の凍結施工による陸側遮水壁の凍結試験は、サブドレン等の運用による地下水位、建屋地下滞留水水位の制御手法を検討するため、事実上現状のままで終わることが分かった。本格的な凍結の開始は規制庁の検討会にて議論され、その結果待ちの状態である。
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陸側遮水壁の試験凍結が4月に始まり、8月21日に一時停止しているが、現状のまま試験凍結は事実上終わることが分かった。
試験凍結中に地下水位観測孔の水位が下がり、部分的に冷却を止めていた。さらに、サブドレンの運用が始まったことから、サブドレンの効果による地下水位の低下も予想される。
今後は地下水位と建屋地下滞留水水位を厳密に管理し、建屋からの汚染水流出を抑えなければならないステップに入っている。そのため、事前にシミュレーション評価していた水位管理方法に加え、現在までに得られた実測データを加味し、水位管理方法を厳密に評価検討する必要がある。
検討は規制庁の監視評価検討会で議論される。その結果を持って、東京電力が実施計画の変更申請を行い、規制庁が認可をした後に陸側遮水壁の冷凍を再開できることになる。その際、部分的な試験凍結の再開になるのか、全体のれ凍結を開始することになるのかは、まだ分からない。
これまでの試験期間で有意な結果が得られたのだろうか。正式な評価結果はまだだが、東京電力は、凍結に要するまで地中温度が下がったことや、冷却を停止してからの温度上昇の程度が分かったという。また、冷却設備の稼働状況やブラインの循環にも問題なかったと言う。ただ、本格運用が始まったときには、4か月ではなく数十年冷却運転を続けなければならない。それだけの連続運転に耐えられるのだろうか。まだ結論は出ていない。
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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2015年10月8日
2015年10月7日
2015年10月6日
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