地下水ドレンでの地下水汲み上げはじめました~東京電力定例記者会見 2015.10.5

記事公開日:2015.10.5取材地: テキスト動画
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 建屋地下に流入する地下水の水位を下げるため、サブドレンに加え地下水ドレンと呼ぶ井戸からの汲み上げがはじまった。両者は同一タンクに溜め、浄化、分析後、海洋に放水する。

■全編動画

建屋地下水位制御のため地下水ドレンからも地下水汲み上げ開始

 建屋の地下階に流れ込み続けている地下水の流入量を減らすため、遮水壁の構築、サブドレンからの汲み上げが行われている。これらに加え、東京電力は本日10月5日から地下水ドレンからの汲み上げを始めたことを発表した。

 1から4号機建屋の海側、岸壁に近いところに設置した、5か所の地下水ドレンから汲み上げを開始。本日は約8トン汲み上げた。汲み上げた地下水は、サブドレンから汲み上げた地下水と同じ集水タンクに溜められる。その後、浄化、水質分析を行い、一時貯留タンクに移した後、適宜海洋放水する予定だ。

 今後、建屋地下階の滞留水水位、サブドレンや地下水ドレンの地下水水位、これら測定値を比べ、建屋滞留水水位が地下水水位より絶対に高くならないようにする。そうなるように汲み上げ量は適宜調整される。

 このように調整することで、汚染水である建屋滞留水が周囲へ流れ出すことを防ぐとともに、地下水が建屋地下に流入し汚染水を増やすことを抑える。というのが東京電力の理論だ。はたしてその通りに事は運ぶのだろうか。

 建屋地下の滞留水は、溶融した燃料デブリを冷却した炉心注入水が流れ込んで汚染水となっている。水位の調整、制御は、燃料デブリを取り出し終わるまで続く。

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以下、東京電力ホームページより、リンクを表示

報道配布資料

2015年10月5日

2015年10月4日

2015年10月3日

2015年10月2日

プレスリリース

2015年10月5日

2015年10月2日

福島第一原子力発電所の状況について(日報)(東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響)

道関係各位一斉メール

写真・動画集

2015年10月5日

福島第一原子力発電所 データ集

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