2014年1月31日17時30分から東京電力本店で定例記者会見が開かれた。鋼管式の海側遮水壁と岸の間の埋立てに伴い、1号機スクリーン室前面に設置したシルトフェンスを撤去したことが発表された。
2014年1月31日17時30分から東京電力本店で定例記者会見が開かれた。鋼管式の海側遮水壁と岸の間の埋立てに伴い、1号機スクリーン室前面に設置したシルトフェンスを撤去したことが発表された。
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海側遮水壁と岸の間を埋め立る工事が進められている。その進捗に伴い、福島第一1号機スクリーン室全面に設置したシルトフェンスと撤去したことが発表された。
海側遮水壁は円筒形の鋼管を打ち込み、継目にモルタルを充填し遮水効果を高めている。その後、遮水壁から陸までの間について、海底部分で水中コンクリで補強し、その上を砂利などで埋め立てている。埋め立て工事の進捗の関係から、一部のシルトフェンスを撤去した。
遮水壁ができていること、また3号機手前に海域を閉鎖するようなシルトフェンスが設置されていることから、今回撤去したことによる汚染拡散等の影響はないという。
今後、埋め立て工事の進捗に伴い、順次シルトフェンスが撤去されていく予定となっている。
福島第一原発3号機原子炉建屋の躯体調査として、クレーンでカメラを吊下げての調査、オペフロア床のスラブの調査、原子炉建屋一階の調査を行ってきたが、これら一連の調査が終了したことが発表された。
調査結果は、評価のとりまとめが終了次第、”なるべくはやく”公表するとのことだ。
No.1-16と呼ばれる護岸エリアの地下水観測孔から、高い濃度で全ベータが検出されていることから、その近傍にくみ上げ用の穴No.1-16(P)を新設し、地下水のくみ上げを実施している。そのくみ上げた水の核種分析結果が公表された。
1月30日にNo.1-16(P)から採水したサンプリング分析の結果、セシウム134、137はNDだったが、全ベータは170万Bq/Lだった。今後、No.1-16(P)から適宜くみ上げを実施するという。
月例で厚労省にも報告している「福島第一原子力発電所作業者の被ばく線量の評価状況」について、これまでガンマ線の評価のみを記載していたが、厚労省よりベータ線の被曝評価も報告するよう指示を受けた。そのため、今後はベータ線被曝評価も行い、公表するという。
本日の配布資料「護岸エリア地下水観測孔の詳細分析結果」からNo.1-10が掲載されなくなる。東電は、その理由について、No.1-10は薬注遮水壁を作る時に、他の代替えとして一時的に掘削したもの。代わりに汚染水の海への流水を確認する意味では、近傍にあるNo.1-8、No.1-9で確認する事ができるので、No.1-10については、今後、継続的に観測する予定はないということだ。
3号機のMSIV室付近に漏洩があり、多量の水が床ドレンファンネルへ流入していたことが、1月22日の定例会見で報告されている。その後、流量が減少したことが発表されている。
しかし、TVカメラ等、継続して監視できる装置は設置しておらず、現在の状況は不明だという。今後、継続的に監視する装置を設置するかどうかは分からず、宿題-確認事項となった。
ホームページに「第三四半期の決算発表」および「本日付で廃止となった福島第一5号機、6号機について」のプレスリリースが掲載されていることが広報よりアナウンスされた。
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2014年1月31日
2014年1月30日
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