岩上安身よりみなさまへ 2 2013.12.6

記事公開日:2013.12.6 テキスト
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 お元気でお過ごしでしょうか。岩上安身です。お世話になっております。いつもIWJをお支えいただきまして、ありがとうございます。

 先月、IWJの経営状況の厳しさについてお知らせし、緊急のご支援をお願いするお手紙をメールにて送らせていただきました。

 そうしましたところ、幾人かの方々から、励ましのおたよりや、心配の声をいただき、嬉しく、また恐縮もしています。

 経営が逼迫してしまった最大の誤算は、会員数が今年の1月から約5000人でぴたっと止まってしまい、以後伸びなかったこと、寄付・カンパの件数も金額も落ちていったこと、にもかかわらず、配信の規模、人員の体制をこれまで通り維持し続けてきたことでした。

 この間、夏にはIWJのキャッシュフローが枯渇し、私の貯金を注ぎ込んで支えるという応急処置を繰り返しているうち、とうとう9月には私の貯金も尽きてしまいました。手元に現金がなく、10月からの支払いができないという崖っ淵に追いつめられてから、遅まきながらこうした窮状を会員の皆さまなどに訴えて、緊急のご支援をお願いし始めました。同時に、人件費をはじめ支出の見直しと削減に着手しました。

 臨時のカンパをいただくなどして、第3期の期末である10月末は、どうにか支払いが滞ることなく乗り越えられました。1000万を越していた赤字幅も、少しずつ減りつつあります。

 しかし、決算期末の10月末を乗り越えたとはいえ、厳しい経営状況はまだまだ続いています。支援の呼びかけにもかかわらず、会員数が大幅に増えたわけではありません。

 IWJは残念ながらまだ会員数5000人前後でとまっています。IWJが現在の活動の規模を維持するには、前回の決算の収支報告をご覧いただければ、おわかりいただけますが年間約1億2000万円かかります。

 機材の設備投資はある程度そろえることができたので、今後は機材費などはきりつめられますが、支出の大半を占める人件費は、そうはいきません。

 私の役員報酬は30万円ですが、50%カットすることもすでに実践しています。人件費の支出はすでに月間100万円強カットしており、スタッフの報酬はもはやぎりぎりまで抑制しているので、これ以上支出をカットするのは困難です。これよりも下げようとすると、スタッフの個々の生活が成り立ちません。スタッフも生きて生活していかざるをえず、組織はバラバラとなってしまいます。

 皆、苦しい中、精いっぱい頑張っています。本当は記者など、もっと人手が欲しいところです。配信本数を減らそうとしましたが、現実には、「これは中継取材しなくては。ウチしか報じないだろう」という案件も多く、また「ぜひ中継して下さい」とリクエストされたり、依頼されたり企画も少なくなく、断りきれずにいるのが現状です。

 実際、世の中を見渡す限り、削減するどころか、もっとIWJが積極的に取材し、お伝えしなければ、と思うことが多く、配信本数を減らしても、すぐに元へ戻ってしまっています。痛しかゆしです。配信本数を減らし、人件費を削減するのは、月に100万円ほどカットしましたが、これが現状では限界かと思います。

 会員の中にサポート会員の方々が約1000人いらっしゃいます。サポート会員の1000人の年間費総額は3000万円、一般会員4000人の会費総額は4000万円。合計で会費としてIWJに入るのは約7000万円になります。年間の支出総額にあと5000万円足りません。

 改めて、会員登録をされていない方々、この機会にぜひ、会員登録していただけますよう、前向きにご検討願いたいと存じます。

 ここでひとつお願いがあります。すでに会員の方には、あとおひとり、IWJの会員になって下さるよう、身のまわりの方々にお声かけいただけないでしょうか。あるいは、チラシの配布など、周囲の方々にIWJの存在を広めていただけないでしょうか。
http://iwj.co.jp/info/iwjflyer3.html

 既存の会員の方がお一人ずつ、会員にお誘いいただければ、理屈の上では会員数が1万人を超え、財政上の問題は解決されることになります。

 もちろん、実際には会員数の倍増などという夢のようなことが、そうそう簡単に現実になるとは思えません。周囲にIWJを広めていただくことは是非ともお願いするとして、この機会に、一般会員の方にはサポート会員への変更をご検討いただけないでしょうか。サポート会員になっていただけると、アーカイブを制限なく御覧になれるなど、特典が山盛りです。ぜひ、前向きなご検討をお願いできたらと存じます。変更手続きはこちらからぜひ→ https://www.sIWJ.jp/cd/user/Login/top

 年末には、恒例の、IWJの総力をあげたイベント「饗宴」を予定しています。 ぜひ、ご来場下さい。「饗宴」の情報はこちらからご覧になれます。サポート会員の方々には、日頃の感謝をこめて、ご優待となっております。
http://iwj.co.jp/feature/symposion4/

 また、協賛のお願いもさせていただいております。ご協力のほど、どうぞよろしくお願いします。
http://iwj.co.jp/feature/symposion4/sponsored

 また、この度、IWJでは、定額会員の皆さまからの「会費(年払い・月払い)」お手続きについて、「ゆうちょ銀行 自動払込み」を導入いたしました。

 詳細はこちら( https://www.sIWJ.jp/cd/user/Login/top )からログインしていただき、「お知らせ」を御覧ください。

 また、最後にもうひとつお願いです。会員数については劇的な増加が望めそうもない一方、窮状を知って寄付・カンパを寄せて下さったことに本当に勇気づけられています。IWJを必要としてくださっている方がこれだけいるのだ、ということに胸が熱くなる思いです。

 IWJは寄付・カンパがゼロでは成り立ちません。これからもぜひ、ご寄付によるご支援をどうかお願いしたいと存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 特定秘密保護法案が今国会で上程され、米国への軍事属国化が進み、メディア統制はますます強まるでしょう。現状でも、既存メディアが国策のための世論誘導機関と化している状況を考えると、今後、どれほどひどくなるか、想像もつきません。

 大企業の広告に依存しない、独立メディアが奮起しなければ、日本の民主主義は死んでしまうだろうと、大げさではなく思っております。微力ながら、皆さまの励ましを力に変えて、精一杯逆風に帆を高く上げたいと思います。

 IWJは、市民の皆さまのご支援あってこそのメディアです。どうぞこれからも、継続して、IWJへのご支援をよろしくお願いいたします。

 寒くなって参りましたが、どうぞ風邪などひかずお元気にお過ごしください。

岩上安身拝

IWJの取材活動は、皆さまのご支援により直接支えられています。ぜひ会員にご登録ください。

新規会員登録 カンパでご支援

「岩上安身よりみなさまへ 2」への3件のフィードバック

  1. 浅井ゆき より:

    認知症の母の介護に追われ、1週間に1度くらいしかパソコンをチェックできません。いつもガラ携で岩上さんのツイッター読んでいます。できるだけ正しい情報、多角的な報道に接したいからです。IWJ存続のため、微力ながらサポート会員になることにしました。あまりの情報量でとても読み切れませんが、読めるときに読みたいと思います。岩上さん、お体気を付けて。

  2. @55kurosukeさん(ツイッターのご意見より) より:

    大手メディアが報じない事を、市民の目で伝えてくれるIWJがピンチです。メディアを育てるのも民主主義を根付かせる上で大事な事です、ぜひカンパor会員になって支えてください。

  3. 花房さやか より:

    予算規模にあった事業内容にするのが正しい選択に思えます。5000人弱の会費ですと、月1000円で約500万。この額に収まる人員にしては。

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