2013年9月13日10時00分より東京電力本店で臨時記者会見が行われた。台風18号に伴う降雨の影響に関して、汚染水貯留タンク周辺の堰内の状況を説明。堰内にたまった水の内、β線法定告示濃度30Bq/L以下のもの約1130トンを排水した。
2013年9月13日10時00分より東京電力本店で臨時記者会見が行われた。台風18号に伴う降雨の影響に関して、汚染水貯留タンク周辺の堰内の状況を説明。堰内にたまった水の内、β線法定告示濃度30Bq/L以下のもの約1130トンを排水した。
■全編動画
週末に東日本を通過した台風18号による大雨の影響により、H4エリアタンクの周囲に設けた漏水防止用の堰に雨水が溜まり、あふれる恐れが生じた。また、一部では溢水した。そのため、溜水のサンプリング検査を行い、β線について法定告示濃度30Bq/L以下のものを、堰のドレン弁を開放し、排水した。排水量はおおよ1130トンだと発表した。
一方、30Bq/Lを超えるものはポンプで汲上、タンクに戻した。汲上た総量は評価中でまだ分からないが、おおよそ1000トン程度ではないかと見ている。
■■■
タンク「Bエリア(南)」のみ溢水した。このエリアは堰の内側面積に占めるタンクの割合が大きく、急激に堰内水位が上昇したという。
また8月15日に300トン漏洩したH4エリア(北)では、堰内溜まり水のサンプリング調査結果は17万Bq/Lと非常に大きい。今までスポット的に高線量の箇所があったが、今回の雨で放射性物質が堰内に拡散された可能性がある。今後のタンクパトロールに注意を要する事態になった。東電は、水が溜まっている間は、水によるβ線の遮蔽効果があるが、水を抜いて乾燥した場合は遮蔽効果が無くなる。その場合は状況に応じて対策を考えると説明した。
堰内溜まり水のサンプリング調査結果、タンクエリアH2(南)は3700Bq/L、H3は4600Bq/L、H4(東)は2400Bq/Lと高い。これらは過去に漏洩のあった箇所であり、漏洩した放射性物質が残存していた可能性が高い。タンクパトロールで発見できなかった理由について東電は、水が溜まり核種が水に溶け出し拡散した結果、検出されたのでないかと考えている。乾燥状態でのタンクパトロールでは、発見できない漏洩があることを意味している。
■■■
タンクエリアの堰は、漏洩を検知するために堰内を乾燥した状態にしておくことを想定している。そのため、堰のドレン弁を「開」運用していたため、先月8月に汚染水の漏洩、海洋流出事故を起こした。そのため、ドレン弁を「閉」運用に変更し、雨水が溜まった場合はサンプリング調査し、雨水なら排水する運用に変更されている。漏洩を発見するためには、堰に雨水など水が溜まっていない状態に保つ必要がある。
週末の台風接近前のに、多量の降雨が見られており、堰内の状況について記者が質問すると、溜水が多量にあったことが分かった。ドレン弁を閉運用する場合、水が溜まるのは自明であり、いつ排水するかについて記者が質問すると、「これから相談しなければという状態の中で台風が来てしまった」と回答した。
タンクの漏洩を、パトロールにより目視で発見するため、タンク堰は乾燥した状態にしておきたいのだが、実際には水が溜まった状態を放置していた。水位計はまだ完備していない。しかし、東電はサーモカメラで水位の変化、減少を発見できるため問題ないという考えだ。
以下、東京電力ホームページより、リンクを表示
2013年9月17日
2013年9月16日
2013年9月15日
2013年9月14日
2013年9月13日
2013年9月17日
2013年9月16日
2013年9月15日
2013年9月14日
2013年9月12日
2013年9月11日
2013年9月13日
2013年9月12日
2013年9月1日