┏━━【目次】━━━━
┠■はじめに~トランプ氏が勝利宣言!「これは本当にアメリカの黄金時代になるだろう。これは、アメリカを再び偉大にする助けにもなる見事な勝利だ」! まずは、トランプ氏の公約通りに、就任前にウクライナ紛争を終結できるかどうか注目! その一方で、「イランの核施設を攻撃すべき!」とイスラエルをたきつけたトランプ氏に、呼応してネタニヤフ首相はさっそく動き出す!!
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┠■8月から始まったIWJの第15期も、早くも四半期が過ぎ、11月に入り、4ヶ月目に! 1月からのコロナの後遺症とみられる体調不良に苦しんでいる岩上安身ですが、インタビューを再開! 近々、山田正彦元農水相のインタビューの予定も! 10月の31日間のカンパ実績が確定! 120件、314万5240円のご寄付・カンパをいただきました! ありがとうございます! とはいえIWJの財政状況は未達続きでピンチです! 11月からは支出をさらに削り、ご寄付・カンパの月間目標額を400万円から350万円に下げさせていただきます!「IWJしか報じられない情報」激増中! ぜひご支援をお願いいたします!
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┠■【中継番組表】
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┠■米大統領選挙の裏で、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が、ついにガラント国防相の解任に踏み切る! ネタニヤフ首相は、武器支援を続ける一方で人道支援を拡大するよう求める、こうるさいバイデン政権とのパイプをもつガラント国防相を選挙当日に解任し、「まずイランの核施設を攻撃すべき」と語ったトランプ氏の大統領選挙勝利の一報に、早速『X』で祝意を表明! トランプ氏は7月ネタニヤフ首相に「戦争を早く終わらせるべき」とも語るが、それはイランの完全破壊の上での「終結」なのではないか!? 1月下旬のトランプ大統領就任式まで、危険な米政権の「空白期」が続く!
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┠■<IWJ取材報告>アジアでの利権の見返りに、1920年のサン・レモ会議で英国のパレスチナ委任統治に賛成した日本は、パレスチナ問題に深い歴史的責任がある!~10.19 浅野健一が選ぶ講師による「人権とメディア」連続講座「つながり合う世界」とらえ返しの焦点=パレスチナ ―登壇:板垣雄三 東京大学名誉教授
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■はじめに~トランプ氏が勝利宣言!「これは本当にアメリカの黄金時代になるだろう。これは、アメリカを再び偉大にする助けにもなる見事な勝利だ」! まずは、トランプ氏の公約通りに、就任前にウクライナ紛争を終結できるかどうか注目! その一方で、「イランの核施設を攻撃すべき!」とイスラエルをたきつけたトランプ氏に、呼応してネタニヤフ首相はさっそく動き出す!!
おはようございます。IWJ編集部です。
現地時間の11月5日に投票が行われた米大統領選挙は、日本時間の6日水曜日午後3時の時点で、リアルタイム選挙結果のリーディング・プロバイダー、「Decision Desk HQ」は、早々と、トランプ氏の当選を発表しました。
「Decision Desk HQ」の発表した結果は、日本時間6日午後3時の時点で、トランプ氏の獲得した選挙人数が270人、ハリス氏が213人でした。
選挙人の獲得数が270人に達すると、その時点で、当選が確定します。つまり、この6日の午後3時の時点で、トランプ氏の勝利は、ほぼ確定したのです!!
接戦になるとの大方の予想を裏切り、トランプ氏の地滑り的勝利でした! 得票は、日本時間午後3時時点で、トランプ氏が6595万2211票、ハリス氏が6119万4701票です。
※2024 Presidential General(Decision Desk HQ、2024年11月6日閲覧)
https://decisiondeskhq.com/results/2024/General/President/
また、大統領選と同時に行われた、注目の上下両院選挙では、6日の日本時間午後4時の時点で、上院は、共和党が51議席を獲得して過半数を抑えました。民主党は43議席です。
※2024 Senate General(Decision Desk HQ、2024年11月6日閲覧)
https://decisiondeskhq.com/results/2024/General/US-Senate/
下院選挙は、2年ごとに全議席(435議席)が改選、上院選挙(各州2名で100議席)は、6年任期で、3分の1ずつが、2年ごとに改選されます。
中間選挙の年には、主に下院全議席と上院の一部議席が選ばれますが、大統領選挙はありません。今回は、大統領選挙とともに、下院の全議席と、上院の議席が選ばれるものです。
下院は、過半数に達する議席数が218議席です。午後4時の時点で、共和党が198議席、民主党が174議席です。
「Decision Desk HQ」は、下院で共和党が過半数を獲得する確率を61.1%、民主党は38.9%と算出しています。
※2024 House General(Decision Desk HQ、2024年11月6日閲覧)
https://decisiondeskhq.com/results/2024/General/US-House/
トランプ氏は、ノースカロライナ州、ジョージア州、ペンシルベニア州の3つの重要なスイング・ステートを制して、勝負強さを見せています。
他方、「ブルーウォール(Blue Wall)州」と呼ばれる、民主党が伝統的に強い、ウィスコンシン州、ミシガン州、ペンシルベニア州の3州すべてでも、トランプ氏はハリス氏を破りました。
接戦どころか、ハリス氏と民主党の牙城すらを崩す破竹の勢いです。前回(2020年)の大統領選では、バイデン氏とトランプ氏が最後まで競りあったのと比べると、あっけないほどの開票序盤での勝利となりました。
※2024 Presidential General(Decision Desk HQ、2024年11月6日閲覧)
https://decisiondeskhq.com/results/2024/General/President/
トランプ氏は、早くも6日水曜日の未明(現地時間。日本時間6日午後)に、フロリダ州のパームビーチ・コンベンションセンターで、勝利宣言を行いました。
メラニア夫人やヴァンス氏らと壇上にあがったトランプ氏は、「これは本当にアメリカの黄金時代になるだろう。これは、アメリカを再び偉大にする助けにもなる見事な勝利だ」と支援者に語りました。
※Trump speech live now: Former president delivers speech after Mar-a-Lago watch party(USA TODAY、2024年11月6日)
https://www.usatoday.com/story/news/politics/elections/2024/11/06/trump-victory-speech-former-president-donald-trump-delivers-remarks-from-mar-a-lago-as-americans-awa/76086626007/
さらに、この勝利宣言のスピーチでは、トランプ氏は、テスラのCEOである大富豪、イーロン・マスク氏を大きく賞賛しています。
6日付『ビジネス・インサイダー』は、そのトランプ氏のスピーチを、こう報じています。
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■8月から始まったIWJの第15期も、早くも四半期が過ぎ、11月に入り、4ヶ月目に! 1月からのコロナの後遺症とみられる体調不良に苦しんでいる岩上安身ですが、インタビューを再開! 近々、山田正彦元農水相のインタビューの予定も! 10月の31日間のカンパ実績が確定! 120件、314万5240円のご寄付・カンパをいただきました! ありがとうございます! とはいえIWJの財政状況は未達続きでピンチです! 11月からは支出をさらに削り、ご寄付・カンパの月間目標額を400万円から350万円に下げさせていただきます!「IWJしか報じられない情報」激増中! ぜひご支援をお願いいたします!
10月の1日から31日までの31日間のご寄付・カンパ額が、確定しました! 120件、314万5240円のご寄付・カンパをいただきました! これは月間目標額の90%にあたります。目標達成まで10%に迫りました。ご支援いただいた皆さま、本当にありがとうございます!
しかし、8月の39%、9月の58%に続いて、10月も目標額には到達しませんでした。3ヶ月連続の未達です。IWJの財政状況は、ピンチが続いています。
今月からは、より一層、支出を絞り、ご寄付・カンパの月間目標額を400万円から350万円に下げることといたしました。
11月は、5日までの5日間で、12件、12万6000円のご寄付・カンパをいただきました。ありがとうございます! この額は、単独月間目標額350万円の4%にあたります。
第15期が、赤字とならないようにするために、無料でご視聴の方は、有料会員登録と、ご寄付・カンパによる、財政難のIWJへのご支援をよろしくお願い申し上げます!
また、11月に入って早々には、5日に行われる米大統領選にあわせて、一昨日5日の午後7時から、6月17日に最新刊『帝国主義アメリカの野望~リベラルデモクラシーの仮面を剥ぐ』(社会評論社)を上梓した、ウクライナ問題に詳しい評論家で、元日経新聞・朝日新聞記者の塩原俊彦氏への第5回となるインタビューを初配信しました! マスメディアが決して掘り下げない、両候補のダークサイドや、当選した時に起こりうる懸念点を先取りしてお伝えしています! ぜひ、会員となって、全編、御覧ください!
※神に祝福されたかのようにふるまうヘゲモニー国家・アメリカの「超大国神話」と「悪」を真正面から暴く!~岩上安身によるインタビュー第1170回ゲスト 評論家、元日経新聞・朝日新聞記者 塩原俊彦氏(第5回) 2024.11.4
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525543
さらに日本の食と米と種子の危機について、元農林水産大臣で弁護士の山田正彦氏に近日中にインタビューを行う予定です! これも、米国の圧力で日本の食糧自給率を下げる政策が長年続けられ、代わりに米作物を輸入され続けてきましたが、マスメディアが「タブー」視して、ろくに実態を報じずにきました。私達の健康と食生活に直接関わる重要な情報を、明らかにします。
全編視聴は、会員のみとなりますので、こちらもぜひ、会員登録してご視聴ください!
また、インタビューを、お見逃しになった方も、会員であれば2ヶ月間全編視聴が可能です!
サポート会員ですと、過去のすべてのコンテンツについて、いつでも、いくつでも御覧になれます。
皆さま、よろしくお願いします!
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10月末現在、IWJ会員の総数は2160人、このうちサポート会員の方は822人でした。ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!
また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!
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みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル
城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル
ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
IWJホームページからも、お振り込みいただけます。
※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
どうぞ、皆さま、欧州と同じく、米国に操られたまま、無謀な戦争へと向かう日本の対米従属権力に対し、リスクを負い、一切忖度しないで真実をお伝えしてゆく独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!
よろしくお願いします!
岩上安身拝
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◆中継番組表◆
**2024.11.7 Thu.**
調整中
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◆中継番組表◆
**2024.11.8 Fri.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5
「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee
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◆昨日アップした記事はこちらです◆
神に祝福されたかのようにふるまうヘゲモニー国家・アメリカの「超大国神話」と「悪」を真正面から暴く!~岩上安身によるインタビュー第1170回ゲスト 評論家、元日経新聞・朝日新聞記者 塩原俊彦氏(第5回)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525543
占領の暴力!「ヨルダン川西岸では年間700人の子供(1日につき2人)がイスラエルによって逮捕されている!」~10.26「トゥー・キッズ・ア・デイ」上映前の岡真理さんのお話 ―登壇 岡真理氏(早稲田大学文学学術院教授)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525289
◆「2025年2月28日」まで、フルオープン! 動画をご視聴になり、記事をお読みになった方々は、ぜひ、この機会に会員登録をお願いします!◆
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※米国政府と多国籍企業の意向・TPP条約で成立した種子法廃止法は、国民の食料への権利の侵害だと訴えた「種子法廃止等に関する違憲確認訴訟」の控訴審が結審し、来年2月の判決へ! 最終弁論で40分の意見陳述を行った山田正彦元農水相は、「米の供給不足が完全に解消されるなど、種子法制定当初における国家的要請への対応が完了した」との国側の主張に反論! 農水省の試算によれば「日本では2040年には359万トンもの米不足に陥る」と指摘!「種子法廃止は、私達を飢えに陥れかねない、天賦の権利を侵害するもので、絶対に認めてはならない」と熱弁!!(前編)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20241007#idx-6
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53982#idx-6
※米国政府と多国籍企業の意向・TPP条約で成立した種子法廃止法は、国民の食料への権利の侵害だと訴えた「種子法廃止等に関する違憲確認訴訟」の控訴審が結審し、来年2月の判決へ! 最終弁論で40分の意見陳述を行った山田正彦元農水相は、「米の供給不足が完全に解消されるなど、種子法制定当初における国家的要請への対応が完了した」との国側の主張に反論! 農水省の試算によれば「日本では2040年には359万トンもの米不足に陥る」と指摘!「種子法廃止は、私達を飢えに陥れかねない、天賦の権利を侵害するもので、絶対に認めてはならない」と熱弁!!(後編)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20241008#idx-7
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53987#idx-7
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自民党は39人処分するだけで幕引きをはかる!?「裏金問題はまだ始まったばかり」! 自民党議員らと岸田総理と後援会を次々と刑事告発!~岩上安身によるインタビュー 第1153回ゲスト 神戸学院大学法学部・上脇博之教授 2024.4.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522485
「1994年の政治制度改悪が裏金作りを生み『米国の利益のための戦争をする国作り』に直結した!」~岩上安身によるインタビュー 第1154回ゲスト 神戸学院大学法学部・上脇博之教授 2024.4.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522670
「『パンデミック合意』の中身は遺伝子製剤を使った儲け話の分け前。世界の保健とか、健康とか、ましてや命の話ではない! WHOは反社! 邪悪そのもの!! しかも日本はその主犯! WHOの親善大使・武見敬三氏が厚労大臣になって、バリバリ進めた!!」作られたパンデミックである「プランデミック戦争」から日本人の命を守るには!?~岩上安身によるインタビュー 第1167回ゲスト 立憲民主党・原口一博衆議院議員 2024.10.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/524918
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■米大統領選挙の裏で、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が、ついにガラント国防相の解任に踏み切る! ネタニヤフ首相は、武器支援を続ける一方で人道支援を拡大するよう求める、こうるさいバイデン政権とのパイプをもつガラント国防相を選挙当日に解任し、「まずイランの核施設を攻撃すべき」と語ったトランプ氏の大統領選挙勝利の一報に、早速『X』で祝意を表明! トランプ氏は7月ネタニヤフ首相に「戦争を早く終わらせるべき」とも語るが、それはイランの完全破壊の上での「終結」なのではないか!? 1月下旬のトランプ大統領就任式まで、危険な米政権の「空白期」が続く!
世界中の耳目が、米大統領選挙に集中している裏で、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が、5日、ガザでのジェノサイドが長引き、中東の地域戦争へとエスカレートする懸念が広がる中、対立が指摘されていたヨアブ・ガラント国防大臣の解任に踏み切りました。
イスラエルメディア『Haaretz』などが5日付で報じました。
戦時中の国防大臣解任とは、ただならぬ措置です。近年ではゼレンスキー氏による、同様の解任劇が起きています。ゼレンスキー氏は昨年9月、レズニコウ国防大臣を解任しました。
※【ウクライナのゼレンスキー大統領がレズニコフ国防相を更迭! 国防省での食糧調達の汚職疑惑の監督責任が理由! 後任は国有財産基金トップのウメロフ氏】(『ロイター、2023年9月4日)(日刊IWJガイド、2023年9月6日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230906#idx-7
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52709#idx-7
ネタニヤフ首相は声明の中で、イスラエルの戦争管理方法を巡る意見の相違があり、ガラント氏への信用がここ数ヶ月で「失われて」いったとし、「戦争中はこれまで以上に、首相と国防相の間に完全な信頼が必要だ」と、解任の理由を説明しました。
ガラント氏の後任には、外務大臣のイスラエル・カッツ氏が入り、ギデオン・サール氏(現在はネタニヤフ政権の無任所大臣)が、新たな外務大臣に起用される予定です。
イスラエルの首都テルアビブの街頭では、ガラント氏解任に対する抗議活動が起きています。野党指導者ら、反ネタニヤフ抗議団体、人質の家族が、さらに大規模な抗議デモを呼びかけています。
有力な野党指導者の1人、ヤイール・ラピド氏は、戦争の最中に国防大臣を解任したことを「狂気の行為」と呼び、ラピド氏が率いるイェシュ・アティッド党の支持者と「すべてのシオニスト愛国者は今夜、街頭に出て抗議行動を起こせ」と呼びかけました。
※Israeli PM Benjamin Netanyahu Fires Defense Minister Gallant Amid Regional War(Haaretz、2024年11月5日)
https://www.haaretz.com/israel-news/2024-11-05/ty-article/.premium/israeli-pm-benjamin-netanyahu-fires-defense-minister-gallant-amid-regional-war/00000192-fd90-d51d-a5d3-ffb4b2b50000
ガラント氏は、この報道を受けて、『X』に以下のように投稿しました。
「イスラエル国家の安全保障は、私の人生の使命であり、これからもずっとそうあり続ける」
※Yoav Gallant@yoavgallant(X、午前3:09・2024年11月6日)
https://twitter.com/yoavgallant/status/1853862189888602366
退任するガラント氏は、6日、記者会見で、ネタニヤフ首相と対立する3つの問題が解任の理由だと説明しました。
1)国民皆兵制に対する私の断固たる姿勢(超正統派ユダヤ教徒を徴兵する)
2)人質返還への取り組み
3)10月7日の失敗に関する国家調査委員会の設置要請
ガラント氏は、超正統派ユダヤ教徒をも徴兵する「国民皆兵制」を主張しており、超正統派政党が求める免除法案に強く反対しています。6日更新の『ハアレツ』は、ガラント氏の言葉を以下のように伝えています。
「彼ら(超正統派ユダヤ教徒)はイスラエル国防軍に従軍し、イスラエル国を守らなければならない。(中略)
この戦争で、我々は何百人もの兵士を失い、何千人もの負傷者や障害者を抱え、戦争は続いている。(中略)
このような状況下では、選択の余地はなく、誰もがイスラエル国防軍に従軍しなければならない。イスラエル国会で差別的で腐敗した法律が可決され、何万人もの国民が負担から免除されることがあってはならない。今こそ変化の時だ」
また、ガラント氏は、「ハマスに捕らえられた我々の息子や娘を、生きているうちにできるだけ早く連れ戻す」ことを主張しており、そのためには、交渉による一定の妥協が必要だと主張していました。
ネタニヤフ政権は、「人質の奪還」の交渉や妥協を決して認めず、「ハマスの殲滅」を名目とした「ガザからのパレスチナ人の追放とジェノサイド」を優先してきたため、昨年10月7日のハマスの奇襲攻撃以来1年以上が経った今も、まだ101人の人質を取り戻すことができていません。
人質の家族を代表する団体「人質・行方不明家族フォーラム」は、ガラント氏の解任は「人質取引を妨害する動きの新たな一歩」だと、ガラント氏の解任に、反発をあらわにしています。
ガラント氏は、「10月7日の失敗に関する国家調査委員会の設置」を要求しており、「過去2年間の防衛システムの成功と失敗に責任がある」と主張しています。昨年10月7日のハマスの奇襲攻撃を許してしまったイスラエル側の「失敗」の原因を明確にすべき、という主張です。
※Israel at War Day 396 Protests as Netanyahu Fires Defense Minister Gallant; U.S. Official: Move Is ‘Concerning’(Haaretz、2024年11月6日更新)
https://www.haaretz.com/israel-news/2024-11-05/ty-article-live/idf-strikes-hezbollah-targets-near-damascus-70-rockets-fired-at-israel-from-lebanon/00000192-fa48-d51d-a5d3-fefc33280000
上記5日付『ハアレツ』によると、野党指導者や人質家族の団体は、ガラント氏の解任に反発していますが、一方で、極右のイタマール・ベン=グビル国家安全保障相は、ガラント氏の解任は、ネタニヤフ首相の「正しい決断」であり、ガラント氏が国防大臣の座にいる限り、「完全な勝利を達成するのは不可能」だと、歓迎しています。
ガラント氏は、ネタニヤフ首相と同じ、リクード党に所属していますが、ハマスとの紛争の以前から、ネタニヤフ首相が進めていた司法制度改革に反対の立場でした。
『エルサレム・ポスト』によれば、ガラント氏は先月、ネタニヤフ首相に対し、「イスラエルの戦争には明確な方向性と、新たな目的がない」と指摘する書簡を送っています。
ガラント国防大臣は、イランへの空爆を開始する直前に、ネタニヤフ首相に極秘書簡を送り、イランとの対立が激化していることから、複数の戦線にわたる戦争目的の包括的な見直しが必要だと強調した、と『エルサレム・ポスト』は報じています。
※Gallant warns Netanyahu: Israel’s war lacks clear direction and updated objectives(The Jerusalem Post、2024年10月27日)
https://www.jpost.com/israel-news/article-826346#google_vignette
5日付『タイムズ・オブ・イスラエル』は、ある政府当局者が、ガラント国防大臣は、6ヶ月前に、レバノンにおけるヒズボラの力を軍事的に弱めるのではなく、外交的解決を提唱し、ヒズボラの指導者であり、9月27日に暗殺されたハッサン・ナスララ氏の殺害に反対していたと述べた、と報じています。
この政府当局者は、ガラント氏は、米国の圧力を受けて、ネタニヤフ首相らが進める、イスラエル国防軍のラファ侵攻に抵抗していた、とも述べています。
バイデン大統領はイスラエルに対して、ガザ戦争においてほぼ無制限の財政的・軍事的支援を提供する一方、パレスチナ人の死者数が多すぎると批判し、人道支援が不足していることを非難していました。
つまり、露骨にジェノサイドを進めるネタニヤフ首相に対して、大統領選挙を控えていたバイデン政権は、武器支援を続けてジェノサイドという犯罪を幇助するかたわら、人道支援をもっと増やすようにと偽善的な要求をしたり、もう少し「お行儀良く」振る舞うように要求していました。ガラント氏は、米国の意向を強く受けていたことになります。
※Official close to Netanyahu claims Gallant fired for professional reasons(Times of Israel、2024年11月5日)
https://www.timesofisrael.com/liveblog_entry/official-close-to-netanyahu-claims-gallant-fired-for-professional-reasons/
先月8日には、『ロイター』などが、ガラント国防相が米国防総省への訪問をキャンセルしたと、報じています。この突然のキャンセルは、イスラエルが10月初頭に行われたイランのミサイル攻撃への対応策を検討している中、イスラエルとイランの間の緊張が高まる中で起こりました。
ガラント国防相の訪問キャンセルの理由について、米国防総省も、ガラント国防大臣、ネタニヤフ首相も言及していませんが、ネタニヤフ首相自身がバイデン大統領と直接電話で会談することを望んでいた、と『ロイター』は背景を説明しています。
※Israel’s defense minister cancels visit to Washington, Pentagon says(Reuters、2024年10月8日)
https://www.reuters.com/world/israels-defense-minister-gallant-postpones-visit-washington-pentagon-says-2024-10-08/
ガラント氏の解任に反発しているのは、野党や人質家族で、歓迎しているのは極右閣僚です。では、ジェノサイドを繰り広げるイスラエルに無制限の支援を続けてきたバイデン政権は、ガラント氏の解任をどのようにみているのでしょうか。
『ハアレツ』によると、ネタニヤフ首相との対立が明白であったとはいえ、米大統領選挙の投開票日に、突然、ネタニヤフ首相がガラント国防相の解任に踏み切ったことについて、米当局者は、「ガラント氏の解任が選挙当日だったことに驚いた」と述べています。
ホワイトハウスは、ガラント氏は「イスラエル防衛の重要なパートナー」であり、米国はイスラエルの次期国防相と引き続き協力していく、と表明しました。
このように、せめて表面的には、「お行儀良く」振る舞うようにと求めるバイデン政権とのパイプを持つ、ガラント国防大臣を、ネタニヤフ首相や、ベン=グビル国家安全保障相らは、わざわざ米大統領選挙の日に解任したことになります。
※Israeli PM Benjamin Netanyahu Fires Defense Minister Gallant Amid Regional War(Haaretz、2024年11月5日)
https://www.haaretz.com/israel-news/2024-11-05/ty-article/.premium/israeli-pm-benjamin-netanyahu-fires-defense-minister-gallant-amid-regional-war/00000192-fd90-d51d-a5d3-ffb4b2b50000
米大統領選挙は、日本時間6日午後4時から5時ごろにかけて、『FOXニュース』『ヒル』などが、トランプ氏の勝利を報じました。
ネタニヤフ首相は、早速、トランプ氏に祝意を表しました。
6日付『タイムズ・オブ・イスラエル』によると、ベンヤミン・ネタニヤフ首相と妻サラは、ドナルド・トランプ氏とメラニア・トランプ夫人に対し、選挙の勝利を祝福するメッセージを『X』で、送りました。
「親愛なるドナルドとメラニア・トランプへ
史上最大の復活、おめでとうございます!
あなたのホワイトハウスへの歴史的な復帰は、アメリカにとって新たな始まりであり、イスラエルとアメリカの偉大な同盟への力強い再コミットメントを意味します。
これは大いなる勝利です!
真の友情において、
あなたの、
ベンジャミンとサラ・ネタニヤフ」
※Benjamin Netanyahu@netanyahu(午後4:56・2024年11月6日)
https://twitter.com/netanyahu/status/1854070348926328965
ガラント氏が指摘したように、明確な目的が示されないまま、イランまでも射程に入れた紛争のエスカレートを図ってきたネタニヤフ政権にとって、こうるさいバイデン大統領よりも、「まずイランの核施設を攻撃すべき」などと放言し、イランへの強い圧力を約束してくれるトランプ氏が、米国の大統領に就任してくれた方が、好都合であり、その期待のあらわれか、手放しの祝意の中に透けて見えるようです。
ガラント氏の解任が、米大統領選挙のその日に行われたことは、どうやら偶然ではなさそうです。
※Netanyahu congratulates Trump, hailing ‘history’s greatest comeback’(Times of Israel、2024年11月6日)
https://www.timesofisrael.com/liveblog_entry/netanyahu-congratulates-trump-hailing-historys-greatest-comeback/
※Iran fears Trump win would bring Israeli strikes on nuclear sites, Western sanctions(Times of Israel、2024年11月3日)
https://www.timesofisrael.com/iran-fears-trump-win-would-bring-israeli-strikes-on-nuclear-sites-western-sanctions/
ただし、ネタニヤフ首相が米連邦議会で演説するために訪米した際に、トランプ氏は、戦争を止めるよううながし、「早く戦争を終わらせるべきだ。戦争をこのまま続けることはできない。長すぎる。長すぎる」と述べています。トランプ氏は、イスラエルの戦争をどのような形で「終わらせる」ことを考えているのでしょうか。
第2次トランプ政権が発足するまでには、まだ2ヶ月半以上の時間があります。その間、事実上レイムダックと化したバイデン政権が残ります。何が起こるかわからない、危険な米政権の「空白期」が続きます。イスラエルに圧力を加えられる、唯一の権力が一時的に消えてしまうのです。
※トランプ大統領、ネタニヤフ首相にガザ戦争を中止するよう促す(アラブニュース、2024年7月26日)
https://www.arabnews.jp/article/middle-east/article_125203/
■<IWJ取材報告>アジアでの利権の見返りに、1920年のサン・レモ会議で英国のパレスチナ委任統治に賛成した日本は、パレスチナ問題に深い歴史的責任がある!~10.19 浅野健一が選ぶ講師による「人権とメディア」連続講座「つながり合う世界」とらえ返しの焦点=パレスチナ ―登壇:板垣雄三 東京大学名誉教授
10月19日午後2時より、東京都千代田区のたんぽぽ舎にて、「浅野健一が選ぶ講師による『人権とメディア』連続講座『つながり合う世界』とらえ返しの焦点=パレスチナ」が開催され、東京大学名誉教授(中東イスラーム研究・世界文明戦略研究)の板垣雄三氏が登壇しました。
※岩上安身による浅野健一氏インタビューをはじめ、これまでにIWJが報じた浅野健一氏関連の記事・動画は以下のURLで御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%B5%85%E9%87%8E%E5%81%A5%E4%B8%80
※岩上安身による板垣雄三氏インタビューをはじめ、これまでにIWJが報じた板垣雄三氏関連の記事・動画は以下のURLで御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%9D%BF%E5%9E%A3%E9%9B%84%E4%B8%89
板垣氏の講演は、4時間近くにも及ぶものでした。
板垣氏は、その講演の終盤において、現在のイスラエル・パレスチナ問題に日本が大きな責任を持つことを、次のように説明しました。
「第1次世界大戦が終わり、国際連盟がパレスチナの委任統治領というのを認めることになった。
珍田捨巳(ちんだすてみ)や松井慶四郎(まついけいしろう)といった、当時の駐英大使や駐仏大使だった人たちは、サン・レモ会議(※)に出席し、『バルフォア宣言(※)』を実行するために、『英国のパレスチナ支配』という形で進めることについて、『そうだ、そうだ!!』、『結構、結構!!』、『賛成、賛成!!』と、一生懸命、賛成を叫んでいるわけですね。
※サン・レモ会議:1920年4月、第一次世界大戦後の問題を協議するためイタリアの保養地サン・レモで開かれた連合国の会議。主要議題は、同年1月ロンドンの連合国最高会議で作成されたオスマン・トルコとの講和条約(セーブル条約)を決定することであった。これにより、旧オスマン帝国領のアラブ人居住地域のうち、アラビア半島を除くシリア、レバノン、パレスチナ、イラク、ヨルダンがフランス、イギリスの委任統治領となることが確定した。
※バルフォア宣言:第一次世界大戦中の1917年に、イギリス外相バルフォアが、ユダヤ系の富豪ロスチャイルド家に送った書簡で示した、シオニズムへの支持表明。
何で日本がそんなことをしたかというと、英国のパレスチナ支配というのを応援することの見返りに、中国の山東半島でのドイツの利権を受け継ぐとか、太平洋の島々を日本の委任統治領にするとか、そういう類いのことで、日本の希望を支持してもらう、そういう引き換えみたいな格好で、英国のパレスチナ支配・統治を推進する役割を演じたわけです。
つまり、パレスチナに英国の委任統治が敷かれ、そこで『バルフォア宣言』を実行するという話で、結局、イスラエルが最終的に作られる、そういう、イスラエルが今、どうしてあそこにあるのかというところで、日本が無関係ということでは全然ないんですね。
その話が、そもそもその出発点を決めたところでは、『サン・レモ会議』で、それを最も強力に推進したのは日本なんです。
ですから、日本外交というか、それはその、今日のイスラエルがどうかということの責任は負えないというということはあるかもしれないけれども、ともかく、イスラエルという国ができることに関して、日本は無関係であったどころではない。もっともっと深い責任があるというふうに、パレスチナ人からはそう見られています。
現に、ちゃんと歴史を知っているパレスチナ人は、みんなそういうことはよくわかっています。そういう問題にもつながるわけですね(後略)」。
詳しい講義内容や、質疑応答については、ぜひ全編動画を御覧ください。
※アジアでの利権の見返りに、サンレモ会議で英国のパレスチナ委任統治に賛成した日本は、パレスチナ問題に深い責任がある!~10.19 浅野健一が選ぶ講師による「人権とメディア」連続講座「つながり合う世界」とらえ返しの焦点=パレスチナ ―登壇:板垣雄三 東京大学名誉教授
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525158
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