日刊IWJガイド・非会員版「大手メディアが報じない『令和の米騒動』の真実! 大阪でコメ先物取引が始動直後に連日ストップ高を記録! 主食である米が投機対象に!」2024.9.11号~No.4324


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~大手メディアが報じないコメ不足と価格高騰の真実! 大阪でコメの先物取引「堂島コメ平均」が始動すると、連日ストップ高を記録! 山田正彦元農水相は、投機目当てのコメの買い占めで、米価が急騰し、死者まで出た大正7年の米騒動をあげ、「私達の大事な主食である米を絶対に投機の対象にしてはいけない」と批判! さらに補助金を払って減反政策を進める一方、1993年のWTOウルグアイ・ラウンドで決められた「アクセス米」を、義務でもないのに国内米価の2倍以上で米国から購入している事実を指摘し、「そのようなお金があるならすぐにでも食料備蓄を始めるべき」と、米国を利するだけの売国政治を批判!!

■9月になり、IWJの第15期も2ヶ月目に入りました! IWJの財政的状況は大ピンチです! 岩上安身の体調不良も、7月、8月と続き、たいへんご迷惑をおかけしました! 8月は31日間で、85件、156万2260円のご寄付・カンパをいただきました! 第14期の月間目標額は400万円で、仮にその目標額に当てはめると、39%どまり! 相当に厳しい状況です! 他方で、「IWJしか報じられない情報」が、激増しています! 岩上安身のコロナ感染以降、続く体調不良もあり、この週末も、岩上安身の体調不良で、発行が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。こうした時だからこそ、ぜひご支援をお願いいたします!

■【中継番組表】

■<インターネット上の「言論の自由」と「検閲」(その5)>ブラジルがSNSのX(旧ツイッター)を禁止! ブラジルのアレクサンドル・デ・モラエス最高裁判事対イーロン・マスク氏の戦いの背後に何があるのか? ルラ大統領派がボルソナロ前大統領派の勢力拡大を阻止!?

■【本日のニュースの一撃!】

■【第1弾! NATO加盟国のトルコが「BRICSに加盟申請中」だと表明! 30ヶ国以上がBRICSへの加盟を希望する状況に、ロシア外務省のザハロワ報道官は、「米国は、まるでハリウッド映画の狂人のように、芝刈り機やのこぎり、斧で、あらゆるものを破壊するので、世界は新たな形の交流を模索せざるを得ない」と指摘!】(『RT』、2024年9月8日)
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■はじめに~大手メディアが報じないコメ不足と価格高騰の真実! 大阪でコメの先物取引「堂島コメ平均」が始動すると、連日ストップ高を記録! 山田正彦元農水相は、投機目当てのコメの買い占めで、米価が急騰し、死者まで出た大正7年の米騒動をあげ、「私達の大事な主食である米を絶対に投機の対象にしてはいけない」と批判! さらに補助金を払って減反政策を進める一方、1993年のWTOウルグアイ・ラウンドで決められた「アクセス米」を、義務でもないのに国内米価の2倍以上で米国から購入している事実を指摘し、「そのようなお金があるならすぐにでも食料備蓄を始めるべき」と、米国を利するだけの売国政治を批判!!

 日本人の主食であるコメは、政治の歪みや怠慢が原因で、このままでは庶民には手の届かない高級食材になってしまうのではないでしょうか?

 コメの品薄、欠品や、価格高騰が伝えられる中、農林水産省は9月4日、コメの需給状況などをめぐる、生産者や卸売業者、農協関係者らとの意見交換会を開きました。

 9月4日付『共同通信』は、「出回り始めた新米の店頭価格が5キロで3千円を超えている現状を流通関係者が紹介した」と報じ、昨年より1000円前後高い水準に、「出席者からは『高すぎる』との声が上がった」と伝えています。

※新米5キロで3千円「高すぎる」 農水省会議、コメ離れ懸念(共同通信、2024年9月4日)
https://nordot.app/1203993381693522423

 8月31日のこの『日刊IWJガイド』でもお伝えしましたが、農林水産省は、コメの品薄や価格高騰について、昨年(令和5年)の高温・渇水や、コロナ後の外食需要の増加、食品全体の価格上昇を理由にあげ、「今、減反政策は取ってはいません」と、国の政策のせいではないかのように主張しています。

 その上で、農水省の担当者はIWJ記者の独自取材に対し、「9月には、(新米が採れて)年間のお米の流通量の4割が出荷されるので、9月に入れば、順次段階的に、米不足は解消されていくのではないかと思います」と、楽観的な見通しを示していました。

※令和の米騒動!? 深刻な米不足!! ラニーニャ現象は来年も続く! 酷暑は変わらず! しかも、インバウンドや外食産業需要は増えている! 南海トラフ地震や首都圏直下型地震の買いだめも減らないとすれば、来年も米不足になる!? なのに、なぜ政府は備蓄米を出さない!? IWJは農水省に緊急取材!(日刊IWJガイド、2024年8月31日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240831#idx-3
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53854#idx-3

 ところが、冒頭のように、9月になって出回り始めた新米の価格は、高騰しており、地域や店舗によっては、品薄は解消していません。

 坂本哲志農水相は、9月3日の記者会見で、記者から「令和6年産の新米の概算金(※農協がコメを集荷した時に、生産者に支払う前払い金)が、大幅に上昇している」との指摘を受け、次のように答えています。

 「令和6年産の概算金について、前年産に比べ、2割から4割程度高い価格で提示されていることは、報道により承知しています。

 概算金等の米の取引価格の設定水準については、各産地における需給バランスなど、民間の取引環境の中で決まっていくものであり、政府としてコメントすることは差し控えますが、引き続き米の流通の状況を適切に把握し、米の需給動向に関する、より丁寧な情報発信に努めてまいります」。

 つまり、新米の価格高騰は、需給バランスで民間が決めるものなので、政府の関与するところではない、と言っているのです。

 ところがその一方で、農水省は、米不足解消のための備蓄米の放出の要請を拒み続けています。

 この記者会見の中で、坂本農水相は、今年(令和6年産)のコメの生産量に、「大きな影響が生じるような事態は想定されていません」と述べ、「国が行う備蓄は、著しい不作や、2年連続の不作など、米穀の生産量の大幅な減少により、年間を通じて米の供給に不足が見込まれる場合に備えて行っているもの」だとして、備蓄米の放出を頑なに拒絶しました。

 さらに坂本農水相は、「輸出用のコメを、なぜ国内向けに回せないのか?」との記者からの質問に対し、「6年産米の生育は、全国的に順調に進んでいる」「米が品薄となっている状況は、順次回復していくと見込んでいる」と主張して、その必要がないと、主張しています。

※坂本農林水産大臣記者会見概要(農林水産省、2024年9月3日)
https://www.maff.go.jp/j/press-conf/240903.html

 こうした「令和の米騒動」について、民主党政権で農林水産大臣を務めた山田正彦氏は、自身が代表を務める、食の安全や食料安全保障に関する一般社団法人心土不二(しんどふじ)のインスタグラムで、大阪の堂島取引所で8月20日に、85年ぶりに本格始動したコメの先物取引「堂島コメ平均」の影響を指摘しています。

 8月21日付『日本農業新聞』は、20日に開かれた「堂島コメ平均」の記念式典で、吉村洋文大阪府知事が「生産者、投資家、金融機関、皆さんがプレイヤーとなって、参加して、(中略)これからどんどん海外の需要も増えてくる中で、(コメ先物取引は)生産と取引の安定、リスクヘッジ、そういった機能を果たすことになるだろう」と述べたことを報じています。

 さらに、この記念式典で、堂島取引所の有我渉社長は、「(コメ先物取引は)価格に対するプラットフォームとして機能する、あるいは価格形成の機能、ヘッジツールとしての機能、あるいは資産運用商品としての機能など、いろいろな使い方がある」と述べています。

 堂島取引所の有我社長の最後の言葉、「資産運用商品」としての米という言葉は、右から左へと聞き流すわけにいきません。

※米の指数先物本格化 堂島取引所(日本農業新聞、2024年8月21日)
https://youtu.be/GSnN7FyK3Mw

 心土不二のSNSを管理している山田正彦法律事務所のスタッフは、インスタグラムへの投稿の中で、山田元農水相の見方を、次のように示しています。

 「市場にお米がない→お米の価値が上がる→先物が高値で取引きされる→商社が儲かる

 だから政府は今(先物への投資家や商社などの利益を損なわないように配慮して)このタイミングでの備蓄米放出に『一層慎重に』なっているのではないか。

 これが山田の推測の図式だそうです」。

※一般社団法人心土不二のインスタグラムへの投稿(2024年9月2日)
https://www.instagram.com/p/C_a5l4NyZ5-/

 スタッフの投稿に続く、山田元農水相のコメントを、以下に引用します。

 「スーパー等から米が本当に消えてしまいました。

 東京だけでなく地方でも消えて、入荷を待つ行列が夜中からできているそうです。

 価格も5kg1500円から4000円に高騰、業務用ではカリフォルニア米が使われ始めています。

 政府は相変わらず需給は逼迫していない心配することはないと説明していますが、出来秋の米が揃うのは10月から11月です。

 このような中、8月20日から大阪市堂島の米相場が85年ぶりに本格的に始まりました。

 小豆などの先物相場などの投資で手痛い目にあった方々がかなりいるかと思いますが、大事な主食であるコメを大資本と金持ちの金儲けの投資の対象(※資産運用商品)に始めたのです。

 現在政府の備蓄米だけで100万トン(の在庫)ありますが、ここまできても農水大臣は放出する気がまったくありません。

 教科書に載っていた、商人のコメ買い占めから始まった大正7年に軍が出動して死者まで出したコメ騒動を思い起こしてください。私達の大事な主食である米を絶対に投機(投資)の対象にしてはいけないのです。

 これまではJAグループの反対で自民党も開設できなかったのですが、今回の農水省の態度を見ていると、放出時期を巡って政治家と行政、大商社が話を通じあって、一儲けを企んでいるのではと疑いたくなるほどです」。

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■9月になり、IWJの第15期も2ヶ月目に入りました! IWJの財政的状況は大ピンチです! 岩上安身の体調不良も、7月、8月と続き、たいへんご迷惑をおかけしました! 8月は31日間で、85件、156万2260円のご寄付・カンパをいただきました! 第14期の月間目標額は400万円で、仮にその目標額に当てはめると、39%どまり! 相当に厳しい状況です! 他方で、「IWJしか報じられない情報」が、激増しています! 岩上安身のコロナ感染以降、続く体調不良もあり、この週末も、岩上安身の体調不良で、発行が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。こうした時だからこそ、ぜひご支援をお願いいたします!

 連日、お伝えしているように、ウクライナ兵の投降が激増しており、その一部はウクライナ軍と戦うために、義勇兵の部隊を結成している現実もあります!

 他方、ウクライナの徴兵官が、路上でもどこでも、ウクライナ人男性を強制的に拉致して徴兵する際、逃亡したり、抵抗されたら、射殺することが許可された、ムチャクチャな現実もあります!

 しかし、日本をはじめ西側メディアでは、情報統制されて、まったく事実が報じられません! むしろ、ウクライナ軍のクルスク侵攻が成功し、快進撃を続け、モスクワは追い込まれている、などという「デマにもほどがある」情報すら、日々、たれ流されています!

 この情報統制の現実は、記者クラブという情報カルテルに属するマスメディアによる「金太郎アメ」的な日々のプロパガンダだけでなく、SNSのプラットフォームの自主規制や、グーグルのような検索エンジンによる不透明な情報操作にも疑いがもたれています。ネットの情報であっても、統制されてそのまま伝達できなくなりつつあるのです。

※はじめに~<インターネット上の「言論の自由」と「情報統制」(その1)>2024米大統領選挙まであと2ヶ月! Meta(旧Facebook)ザッカーバーグ氏が、バイデン政権から圧力を受けていたと告白、「政府からの圧力は間違っていた。従うべきではなかった」と遺憾の意を示し、今回は、政治的に「中立」であり続けるつもりだと表明!(日刊IWJガイド、2024年9月2日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240902#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53869#idx-1

※はじめに~<インターネット上の「言論の自由」と「検閲」(その2)>フランスで、暗号化メッセージング・アプリ「テレグラム」創設者パーヴェル・ドゥーロフ氏が、逮捕起訴される! 動画共有サイト「ランブル」の創始者クリス・パヴロフスキー氏は「越えてはならない一線を越えた」と非難! Xのイーロン・マスク氏は「『モデレーション(管理者が投稿内容をチェックし、不適切な投稿を除外すること)』とは検閲を意味する『プロパガンダ用語』だ」と批判し、ドゥーロフ氏を解放するように求める!(日刊IWJガイド、2024年9月3日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240903#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53877#idx-1

※はじめに~<インターネット上の「言論の自由」と「検閲」(その3)>フランスで逮捕起訴される直前に行われた、『テレグラム』創設者パーヴェル・ドゥーロフ氏への、タッカー・カールソン氏によるインタビュー抄録! ロシア政府から反体制派メンバーや、2014年ユーロマイダン・クーデターに関与した人々の情報提供を求められ、ドゥーロフ兄弟はロシアを離脱! 欧米に活動拠点を求めるも、官僚主義に阻まれ、FBIの圧力を受ける! スコット・リッター氏の自宅家宅捜索、バイデン政権に批判的なトゥルシ・ギャバード元民主党議員に対する監視を見ても明らかなように、米国もまた「自由」の国ではなくなってしまった!
(日刊IWJガイド、2024年9月5日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240905#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53881#idx-1

※<インターネット上の「言論の自由」と「検閲」(その4)>バイデンに不都合なら外国メディアにも強権発動!? 米バイデン政権が「米大統領選に影響を与えるロシアのプロパガンダ」の32のウェブドメインを押収、『RT』などロシア4メディアに制裁を発表! FBIが明らかにした容疑は、「『米国はウクライナやその他の「問題」地域に資金を浪費するのではなく、国内問題への取り組みに力を注ぐべきである』という当たり前のことを、ロシアメディアが指摘し、米国民の間に広げたから」!? 倒錯し、言論を歪める米国政府に対し、ロシア外務省のザハロワ報道官は「米国は全体主義的新自由主義独裁国家へと変貌した」と断言!
(日刊IWJガイド、2024年9月8日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240908#idx-4
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53892#idx-4

 しかし、グローバルサウスの国々では違います! ウクライナ紛争の事実・真実が報じられている、地球の4分の3の国々では、対露制裁には加わらず、ウクライナ紛争の本質を、「特定の軍産複合体」の利益のための戦争であり、同時に、「米国主導の西欧の一極覇権主義の死守」が目的であると見極めたうえで動いています! しかし、そうした事実さえも、まったく日本の大手メディアは、伝えることができません!

 日本においては、「IWJしか伝えていない事実」がたくさんあります! どうか財政難のIWJが、独立メディアとして、真実を皆さまにお伝えする報道・言論活動を継続できるよう、皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます!

 9月に入り、IWJの第15期も2ヶ月目を迎えました。

 9月は1日から9日までの9日間で、17件、23万1000円のご寄付・カンパをいただきました。ありがとうございます。

 8月は31日間で、85件、156万2260円のご寄付・カンパをいただきました。ありがとうございます。

 第14期の月間目標額は400万円で、仮にその目標額に当てはめると、39%どまりであるとわかります。かなり厳しい状態にあると言わざるをえません。

 この8月1日から始まった今期・第15期の見通しは、7月中に立案するはずでしたが、岩上安身の体調不良と入退院を繰り返したことで、経理とのミーティングが十分にできておらず、ご寄付の月間目標額を今すぐただちにお示しすることができません。もう少しお待ちください! 皆さまのご理解とご容赦のほど、よろしくお願いいたします!

 第15期こそは、赤字にならないようにするために、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへのご支援をよろしくお願い申し上げます!

 8月末現在、IWJ会員の総数は2254人、このうちサポート会員の方は860人でした。ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうぞ、皆さま、欧州と同じく、米国に操られたまま、無謀な戦争へと向かう日本の対米従属権力に対し、リスクを負い、一切忖度しないで真実をお伝えしてゆく独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 よろしくお願いします!

 岩上安身拝

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◆中継番組表◆

**2024.9.11 Wed.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2024.9.12 Thu.**

調整中

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「最近、おかしいのは権力者が審判も兼ねるということだ」佐高信氏~9.8 斎藤知事の辞任を求める緊急県民集会 ~「ウソ八百」がウソだった!知事辞職と維新の「製造責任」を追及する ―登壇:佐高信氏(評論家)、西谷文和氏(フリージャーナリスト)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/524529

◆しばらくフルオープン! 動画をご視聴になり、記事をお読みになった方々は、ぜひ、この機会に会員登録をお願いします!◆

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自民党は39人処分するだけで幕引きをはかる!?「裏金問題はまだ始まったばかり」! 自民党議員らと岸田総理と後援会を次々と刑事告発!~岩上安身によるインタビュー 第1153回ゲスト 神戸学院大学法学部・上脇博之教授 2024.4.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522485

「1994年の政治制度改悪が裏金作りを生み『米国の利益のための戦争をする国作り』に直結した!」~岩上安身によるインタビュー 第1154回ゲスト 神戸学院大学法学部・上脇博之教授 2024.4.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522670

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■<インターネット上の「言論の自由」と「検閲」(その5)>ブラジルがSNSのX(旧ツイッター)を禁止! ブラジルのアレクサンドル・デ・モラエス最高裁判事対イーロン・マスク氏の戦いの背後に何があるのか? ルラ大統領派がボルソナロ前大統領派の勢力拡大を阻止!?

 ブラジル最高裁判所のアレクサンドル・デ・モラエス判事が、8月30日、ブラジル国内でのX(旧ツイッター)のプラットフォームの禁止を命じ、グーグルとアップルに5日間の猶予を与えて、Xをアプリストアから削除するよう命じました。

 また、仮想プライベートネットワーク(VPN)を使用して、禁止を回避する者には、1日あたり約5万ブラジルレアル(約8874ドル、約127万円)の罰金を科すことも、示唆しました。

 8月30日付ロシア『RT』が報じました。

※Brazil bans X(RT、2024年8月30日)
https://www.rt.com/news/603328-brazil-ban-x-musk-censorship/

 このモラエス判事の決定に対して、Xのオーナーである、イーロン・マスク氏は、Xの「グローバル・ガバメント・アフェアーズ・チーム」のポストを30日にリポストし、「アレクサンドル・デ・モラエスは裁判官のコスプレをした悪の独裁者だ 」と述べています。

※イーロン・マスク氏のXへのポスト(2024年8月30日)
https://x.com/elonmusk/status/1829308905177956551

 マスク氏が30日にXにリポストした、Xの「グローバル・ガバメント・アフェアーズ・チーム」のポストは、「モラエス最高裁判事の決定が、ブラジル憲法に違反している」と、次のように指摘しています。

 「間もなく、アレクサンドル・デ・モラエス判事は、ブラジル国内でのXの閉鎖を命じるでしょう。なぜなら、私達は、『政治的反対派を検閲せよ』という、彼の違法な命令に従うつもりはないからです。

 こうした敵(検閲すべき政治的反対派)には、正規に選出された上院議員や、16歳の少女などが含まれています。

 私達が法廷で、自分達の正当性を主張しようとしたところ、デ・モラエス判事は、私達のブラジルの法定代理人を投獄すると脅迫しました。

 彼女(法定代理人)が辞任した後も、判事は彼女のすべての銀行口座を凍結しました。

 彼の明白な違法行為に対する私達の訴えは、却下されたか、無視されました。

 最高裁判所のデ・モラエス判事の同僚達は、彼に立ち向かう意思も能力も持ちあわせていません。

 私達は、他の国々にも、米国と同じ言論の自由に関する法律があることを主張しているわけではありません。

 ここで問題となっている根本的な問題は、デ・モラエス判事が私達に、ブラジル自身の法律を破るよう要求していることです。私達は、そのようなことは決して行いません。

 今後、透明性を確保するために、モラエス判事の違法な要求と、関連するすべての裁判所提出書類を、すべて公開する予定です。

 他のソーシャルメディアやテクノロジープラットフォームとは異なり、私達は、違法な命令を秘密裏に遵守することはありません。

 ブラジルおよび世界中のユーザーの皆さま、Xは引き続き、皆さまの言論の自由を守ることをお約束します」。

※グローバル・ガバメント・アフェアーズ・チームのXへのポスト(2024年8月30日)
https://x.com/GlobalAffairs/status/1829296715989414281

 ブラジル憲法は、第2章「基本的権利と保証」第5条「個人および集団の権利と義務」の第4項で、次のように表現の自由を規定しています。

 「IV – 思想の表現は自由であり、匿名は禁じられる」(ブラジル憲法15頁)。

 この条項は、言論の自由を保障しつつも、匿名の発言は、誹謗中傷や偽情報の拡散を助長する可能性があるため、憲法は匿名性のもとでの表現を制限し、発言の責任を明確にすることを求めています。

 さらに、第5条第9項では、「IX – 知的、芸術的、科学的およびコミュニケーション活動の表現は、検閲や許可にかかわらず自由である」(ブラジル憲法16頁)と規定しています。

 この条文は、知識や芸術、科学、そしてコミュニケーションの自由な表現が、いかなる検閲やライセンスによる制約も受けないことを明示しています。ブラジル憲法は、表現の自由を強く保護しており、検閲の干渉を禁止する姿勢を取っています。

※ブラジル憲法(2024年9月9日閲覧)
https://www.stf.jus.br/arquivo/cms/legislacaoConstituicao/anexo/Brazil_Federal_Constitution_EC_125.pdf

 イーロン・マスク氏とXは、モラエス判事の決定が、「政治的反対派を検閲せよという違法な命令」であり、ブラジル憲法に違反すると主張しています。

 ブラジル憲法は、「検閲」を第4章第220条第2項で次のように規定し、はっきりと禁じています。

 「政治的・イデオロギー的・芸術的な性格を持った、いかなる種類の検閲も、これを禁じる」。

※ブラジル憲法(191頁、2024年9月9日閲覧)
https://www.stf.jus.br/arquivo/cms/legislacaoConstituicao/anexo/Brazil_Federal_Constitution_EC_125.pdf

 これは、ブラジル憲法上、誰が見ても、イーロン・マスク氏の主張が正しく、モラエス判事の命令は違法です。

 この点を、モラエス判事自身はどう考えているのでしょうか。

 ブラジル最高裁は、8月30日付で、「STF(ブラジル最高裁判所)は、2024年8月30日、全国規模でソーシャルメディアプラットフォームX(旧ツイッター)の一時停止を命じました。この措置は、Xが判決に従い、課された罰金を支払うまで有効です。この命令は、アレクサンドル・デ・モラエス判事によって下されました」という文書をリリースしました。

 このブラジル最高裁のリリースには、次のように書かれています。

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■【本日のニュースの一撃!】

■【第1弾! NATO加盟国のトルコが「BRICSに加盟申請中」だと表明! 30ヶ国以上がBRICSへの加盟を希望する状況に、ロシア外務省のザハロワ報道官は、「米国は、まるでハリウッド映画の狂人のように、芝刈り機やのこぎり、斧で、あらゆるものを破壊するので、世界は新たな形の交流を模索せざるを得ない」と指摘!】(『RT』、2024年9月8日)

 NATO加盟国のトルコが、「BRICSへの加盟を申請中」だと発表したことを受けて、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、9月8日の記者会見で、世界は米国の「隠れた」、そして「時に公然とした攻撃」にうんざりしており、新しい協力の形を模索している、との見方を示しました。

 9月8日付ロシア『RT』は、このザハロワ報道官の発言を、次のように報じています。

 「各国は、国際法の原則にもとづいた関係を構築し続けたいと考えているが、『ワシントンは、まるでハリウッド映画に出てくる狂人のように、芝刈り機やのこぎり、あるいは斧のようなもので、あらゆるものを破壊するので、世界は新たな形の交流を模索せざるを得ない』と、彼女は説明した。

 そして、『その新しい形とは、BRICSのようなものであって、NATOではない』と、このロシア外交官は述べた」。

※Zakharova likens US to Hollywood ax-wielding maniac(RT、2024年9月8日)
https://www.rt.com/russia/603692-washington-acts-maniac-brics/

★トルコが、BRICSへの加盟手続き中であることが、9月3日、トルコ与党の報道官の発言によって、明らかにされました。

 9月4日付『ロイター』は、「ロシアと中国は、西側諸国の経済的優位に対抗するためグループの一段の拡大を模索している。北大西洋条約機構(NATO)同盟国で欧州連合(EU)加盟候補国でもあるトルコが加盟すれば、外交上大きな成功となるとみられている」と報じました。

※トルコ、BRICS加盟へ「手続きは進行中」=与党報道官(ロイター、2024年9月4日)
https://jp.reuters.com/world/china/DQ57ZNRUV5LANLUE4JFMOCTYPA-2024-09-04/

 BRICSは、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの国名の頭文字を並べたものです。今年新たにエチオピア、イラン、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビアの5ヶ国が加盟し、10ヶ国となりました(サウジアラビアは、まだ正式加盟していないとの報道もあります。昨年、加盟すると報じられたアルゼンチンは、政権交代後、加盟申請を取り下げました)。

※サウジ外相、ロシアで開催されたBRICS会議に出席、カウンターパートと会談(アラブニュース、2024年6月12日)
https://www.arabnews.jp/article/saudi-arabia/article_121600/

※サウジアラビア、BRICSに正式には未加盟=商業相(ロイター、2024年1月17日)
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/PGDWYXLGQ5KFPPRJQMFIY4CKZQ-2024-01-17/

※アルゼンチン、BRICSに参加せず 大統領が加盟国に伝達(日本経済新聞、2023年12月30日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN294LT0Z21C23A2000000/

※はじめに~ロシアのプーチン大統領が、BRICSビジネス・フォーラムでビデオ演説、西側による経済制裁が世界経済を悪化させたと非難、「重要なことは、我々の協力が、平等、パートナー支援、相互の利益の尊重という原則にもとづいている」ことだと主張!「我々の経済関係の脱ドル化という、客観的かつ不可逆的なプロセスは、加速している」、「BRICS内の輸出入業務に占める米ドルの割合は低下しており、昨年はわずか28.7%にとどまった」と報告!(日刊IWJガイド、2023年8月26日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230826#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52672#idx-1

※【BRICSのニューパワー!? サウジとロシアが年末まで原油減産を続けると表明! 石油市場は高騰!】拡大BRICSの11カ国中6カ国が、世界の石油生産国トップ10の中に入る生産国! 石油価格のキャスティングボートはすでにBRICSが握っている! 西側の原油価格上限設定も効果なく、G7は2ヶ月ごとの見直しを棚上げに!!(『日本経済新聞』、2023年9月6日)(日刊IWJガイド、2023年9月8日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230908#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52723#idx-5

※はじめに~ロシア中央銀行総裁エルヴィラ・ナビウリナ氏が『スプートニク』の独占インタビューに登場!「購買力平価ベースの世界GDPに占めるBRICS諸国の割合は31%から35%に増加し、2023年末にG7を超えた」!「BRICSとの貿易に占める自国通貨の割合は現在約85%」!「ロシアの輸出に占める人民幣の比率は過去2年間で86倍の34.5%、輸入では8倍以上の36.4%に」! 欧米日による対露制裁に対する、「グローバル・マジョリティー」の勝利宣言!(日刊IWJガイド、2024年2月1日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240201#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53168#idx-1

 現在、BRICSには、ASEANのタイやマレーシアが正式に加盟申請をしているほか、30ヶ国以上が加盟を希望しているとされています。

※はじめに~タイに続き、マレーシアがBRICSに加盟申請を決定!『アジアのルネッサンス』の著者でもあるマレーシアのアンワル・イブラヒム首相は、中国メディアの取材に、西側諸国の「二重基準と偽善」を批判!「(西側諸国は)言説をコントロールしたがるが、我々はもうそれに耐えられない」マレーシアはチョークポイントである「マラッカ海峡」の沿岸国! 米国の軍事戦略家はマラッカ海峡を締め上げれば、中東からの石油に頼る中国は降参すると述べたが、逆にBRICS側が封鎖したら日本や韓国はどうなるのか?(日刊IWJガイド、2024年6月21日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240621#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53610#idx-1

 前述の『RT』の記事によると、「トルコのエルドアン大統領は、来月ロシアのカザン市で開催されるBRICS首脳会議に出席する」とのことです。(IWJ)

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IWJ編集部(岩上安身、尾内達也)

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