日刊IWJガイド・非会員版「二大政党制で、最も対露強硬派の英国で、ウクライナ紛争の原因はNATOの東方拡大であると指摘する政党が急伸!!」2024.6.26号~No.4263


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~欧州内で最も対露強硬派である英国の内部からも、ウクライナ紛争については『西側が間違っている』と訴える政治勢力が台頭! 7月4日に行われる英国総選挙に「極右」とレッテルを貼られながら、支持率第2位を叩き出した「リフォームUK」を率いて出馬しているナイジェル・ファラージ氏が、ロシアのウクライナ侵攻を「挑発」したのは西側諸国であり、NATOの東方拡大が原因だったと、プロパガンダまみれの西側政界では、きわめて珍しいまともな発言! 日本で部分的にでも真実に立脚する政治家が出てくるのはいつか?

■6月も残り5日です! 6月1日から25日までの25日間のご寄付・カンパは、66件、89万2700円と、目標額の22%の達成率で、かなり厳しい数字です! 今期第14期は、7ヶ月連続で目標金額に届かず、累積の赤字額は1000万円近くになっています。他方で、「IWJしか報じていない情報」が、日々、増えてきています! そのIWJを支えるのは、皆さまからいただく会費とご寄付・カンパだけです。有料会員登録と、ご寄付・カンパで、どうか財政難のIWJが、独立メディアとして報道・言論活動を継続できるよう、皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます!

■【中継番組表】

■北朝鮮、ベトナム訪問後のロシアのプーチン大統領の記者会見をIWJが全文仮訳・粗訳(その1)!「北朝鮮との包括的戦略的パートナーシップ協定は、期限の切れた古い協定の内容をそのまま踏襲しただけ」!「ウクライナ和平案への西側の拒否は予想していた。私の提案が十分に現実的で、偏りがなく、すべての締約国とヨーロッパ全体の利益に合致するものかどうか、ヨーロッパが本当に紛争の終結を望んでいるかどうかも含めて、冷静な政治家達が考えてくれる」!!「核ドクトリンの変更については検討中だが、西側の潜在的な敵対国が、核兵器使用の閾値を下げようとしていることは認識している」!

■鹿児島県警の「隠蔽」を告発した警察官が逆に逮捕! 警察に忖度し、不祥事に加担する大手メディアの罪!
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■はじめに~欧州内で最も対露強硬派である英国の内部からも、ウクライナ紛争については『西側が間違っている』と訴える政治勢力が台頭! 7月4日に行われる英国総選挙に「極右」とレッテルを貼られながら、支持率第2位を叩き出した「リフォームUK」を率いて出馬しているナイジェル・ファラージ氏が、ロシアのウクライナ侵攻を「挑発」したのは西側諸国であり、NATOの東方拡大が原因だったと、プロパガンダまみれの西側政界では、きわめて珍しいまともな発言! 日本で部分的にでも真実に立脚する政治家が出てくるのはいつか?

 おはようございます。IWJ編集部です。

 英国の政界は、長らく保守党と労働党の二大政党制が根づいており、新党が登場する隙間はないように思われてきました。しかし、7月4日に行われる英国総選挙を前にして、新党が急速に支持を集めています。しかも、その新党「リフォームUK」を率いて出馬しているナイジェル・ファラージ氏が、6月21日、ロシアによるウクライナ侵攻を「挑発」したのは西側諸国だと、現実に即した発言をして、英国内外で波紋を呼んでいます。

 この発言は、『BBC』のインタビューの中で飛び出しました。

※【イギリス総選挙2024】「ウクライナ戦争を挑発したのは西側」と 新党代表のファラージ氏(BBC、2024年6月22日)
https://www.bbc.com/japanese/articles/c511nvnmlv7o

 22日付『BBC』は、21日に行われた『BBC』の番組のインタビューで、ナイジェル・ファラージ氏がこう述べたと報じています。

 「7月4日に行われるイギリス総選挙に、新党『リフォームUK』を率いて出馬しているナイジェル・ファラージ氏は、21日、ロシアによるウクライナ侵攻を『挑発』したのは西側諸国だと述べた。BBC番組で発言した。

 ファラージ氏はそのうえで、ウクライナでの戦争は『もちろん』、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領のせいだと述べた。

 しかし、欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大が、プーチン氏に、国民に対してウクライナ侵攻を正当化できる『理由』を提供してしまったと、指摘した」。

 このように、ファラージ氏の『BBC』での発言は、さほど「過激」なものでも、「親露」的なものでもなく、ある意味、中途半端ではあります。あくまで、ロシアのウクライナ「侵略」が、前提として動かしがたくあり、その侵略を「正当化」「挑発」したのが、NATOの東方拡大だという建て付けの議論となっています。

 ファラージ氏は、このインタビューで、悪いのは、ウクライナへ侵攻したロシアだと繰り返し発言しています。その点は、西側諸国の既成の権力者達の立場と変わりありません。

 つまり、2014年にクーデターによって、ウクライナで親欧米政権が権力を握り、その直後から、人口の3分の1を占めるロシア系市民への差別・弾圧が始まり、抵抗すれば殺され、東部のドンバス地方の2つの州だけが独立を求めて立ち上がったところ、ウクライナ軍に武力攻撃を受け、ドンバス側はロシアに助けと介入を求め、8年経った2022年にようやくロシアが介入を行ったという事実は、ファラージ氏も触れていません。

 ロシア系住民の保護を理由に介入したロシア軍の侵攻は、国際法上、本当に「侵略」にあたるのか、それとも、同胞を保護する「人道的介入」であり、国際法上、合法であるのか、といった本質的な議論は、ファラージ氏も、多くのNATO政治家たちと同じように、スルーしています。

 しかし、ファラージ氏は「NATOとEUの拡大がプーチンに(ウクライナ侵攻の)無視できない口実を与えてしまった」という表現ながら、ウクライナ紛争の原因論を展開しています。それだけでも、英国社会の中では、大きな賛否の声が上がるセンセーションを巻き起こしているのです。いかに欧州、とりわけ英国では、プロパガンダで、社会全体がガチガチに塗り固められてしまっているか、よくわかります。

 そして、ファラージ氏は、その原因を西側諸国が直視することこそが、恒久平和につながるのだという、ごくごくまっとうな議論を展開しているのです。

 22日付『テレグラフ』に寄稿したファラージ氏は、「ウクライナにおける西側諸国の誤りは破滅的だ。誤りを認めない限り、恒久的な平和は得られない」という、もっともな主張を展開しています。

※The West’s errors in Ukraine have been catastrophic. I won’t apologise for telling the truth(テレグラフ、2024年6月22日)
https://www.telegraph.co.uk/news/2024/06/22/wests-errors-in-ukraine-been-catastrophic-i-wont-apologise/

 彼のように、控えめに事実・真実を指摘するだけで、「極右」というレッテルを貼る西側社会の「空気」は、正気とは思えません。イタリア、フランス、ドイツなど、欧州各国は、こうした「狂気」とは一線を引き、ウクライナ戦争の拡大をやめ、停戦すべきだ、という主張をする政治勢力が、支持を得始めています。そのどれも、日本のマスメディアは「極右」とひとくくりにしますが、むしろ「正気派」というべきではないか、と思われます。

 日本では、このファラージ氏程度の認識さえ、どんな政治勢力も示していません。

 以下、IWJは、ファラージ氏が『テレグラフ』に寄稿した論考を全文仮訳しました。

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■6月も残り5日です! 6月1日から25日までの25日間のご寄付・カンパは、66件、89万2700円と、目標額の22%の達成率で、かなり厳しい数字です! 今期第14期は、7ヶ月連続で目標金額に届かず、累積の赤字額は1000万円近くになっています。他方で、「IWJしか報じていない情報」が、日々、増えてきています! そのIWJを支えるのは、皆さまからいただく会費とご寄付・カンパだけです。有料会員登録と、ご寄付・カンパで、どうか財政難のIWJが、独立メディアとして報道・言論活動を継続できるよう、皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます!

 いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。

 6月は、25日までの25日間で、66件、89万2700円のご寄付・カンパをいただきました。ありがとうございます。これは、月間の目標額400万円の22%にあたります。6月も残り5日となりましたが、目標達成率22%というのは、かなり厳しい数字です。

 もし、7月の期末まで、これ以上目標に達しない月があれば、年の半分が未達確定となってしまい、財源不足は深刻な上にも深刻で、IWJは、本当にこの先、独立メディアとして活動できなくなってしまう可能性が出てきました。

 第13期は、2000万円を超える赤字でした。この時は、私、岩上安身が、老後の蓄えを崩してピンチを切り抜けました。しかし、2年連続大幅な赤字となると、私、岩上安身個人にも、もうこれ以上、投じる私財はありません!

 以前にも書きましたが、私には、進行性の難病の線維筋痛症で、ほぼ寝たきりに近い次女がいます。

 ですので、私は、残念ながらIWJとともに心中することはできません。倒産する一歩手前で、未払いの給与や売掛、債務がないように始末して会社を自分の手で解散しますし、人様に迷惑のかかるような最後にはしない、と覚悟を定めています。

 ただ、余力ある限り、自らのジャーナリストとしての使命・天命から逃げ出すようなことはいたしません!

 皆さまのご支援のある限り、全力で前進を続けます!

 今月こそ、なんとか月間目標額の400万円に届きますよう、また、できれば目標額以上のご支援をいただき、積み重なっている今期の1000万円近い目標不足分を、期末の7月末までに削ってしまい、収支がマイナスにならないよう、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

 5月末現在、IWJ会員の総数は2372人、このうちサポート会員の方は885人でした。ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

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みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうぞ、皆さま、権力に対し、一切忖度しないで真実をお伝えする独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 よろしくお願いします!

 岩上安身拝

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◆中継番組表◆

**2024.6.26 Wed.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2024.6.27 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_YouTube Live】13:00~「『2024年夏/困窮家庭アンケート調査結果と提言~子どもの夏休みに負担を感じる困窮家庭の親の声など発表~』認定NPO法人キッズドア 記者会見」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 「認定NPO法人キッズドア」主催の記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた貧困問題関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E8%B2%A7%E5%9B%B0%E5%95%8F%E9%A1%8C

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「大東亜戦争は、白人国家による、有色人種の国の植民地化に対抗する『聖戦』だった!」「国際法に照らして、現行憲法は無効!」~6.24 2024東京都知事選挙街頭演説―登壇: 田母神俊雄候補者
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/523599

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■北朝鮮、ベトナム訪問後のロシアのプーチン大統領の記者会見をIWJが全文仮訳・粗訳(その1)!「北朝鮮との包括的戦略的パートナーシップ協定は、期限の切れた古い協定の内容をそのまま踏襲しただけ」!「ウクライナ和平案への西側の拒否は予想していた。私の提案が十分に現実的で、偏りがなく、すべての締約国とヨーロッパ全体の利益に合致するものかどうか、ヨーロッパが本当に紛争の終結を望んでいるかどうかも含めて、冷静な政治家達が考えてくれる」!!「核ドクトリンの変更については検討中だが、西側の潜在的な敵対国が、核兵器使用の閾値を下げようとしていることは認識している」!

 6月19日の北朝鮮訪問、6月20日のベトナム訪問のあと、プーチン大統領はハノイで、ロシア人記者に向けて、記者会見を行いました。

 この会見の内容について、6月21日付『ロイター』は、プーチン大統領が「北大西洋条約機構(NATO)が、ロシアやアジアの国々に安全保障上の脅威をもたらしていると非難した」と報じました。

※NATO「アジアに安保上の脅威」、プーチン氏が非難(ロイター、2024年6月21日)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/HXUZ5YARV5P27DMXYWRTCINM3I-2024-06-20/

 また、6月21日付『スプートニク日本』は、プーチン大統領が、「ロシアは核ドクトリンの変更の可能性を検討中だと明らかにした」「ウクライナへの武器供与に対する報復として、ロシアは他国(※反欧米の国々)へ武器供与する可能性を除外しないと述べた」と報じています。

※ロシアは核ドクトリンの変更の可能性を検討中=プーチン大統領(SPUTNIK日本、2024年6月21日)
https://sputniknews.jp/20240621/18673566.html

 さらに、6月20日付『RT』は、この会見でプーチン大統領が「ウクライナのロシア軍撤退要求は紛争を永続させることのみを目的としており、それが現キエフ政府が権力を維持できる唯一の方法であると述べた」と報じています。

※Russia will ‘never’ withdraw troops – Putin(RT、2024年6月20日)
https://www.rt.com/russia/599673-putin-ukraine-withdrawal-kharkov/

 ロシア大統領府は、この20日のプーチン大統領のハノイでの記者会見の全文を発表しています。

※Answers to questions from Russian journalists(President of Russia、2024年6月20日)
http://en.kremlin.ru/events/president/news/74357

 以下は、このロシア大統領府が発表した記者会見の、IWJによる全文仮訳・粗訳です。本日は前編をお届けします。

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パヴェル・ミナコフ記者「ロシアと朝鮮民主主義人民共和国は、包括的戦略的パートナーシップ協定に署名しました。この協定は、とりわけ、軍事技術・防衛分野における協力などを想定しています。防衛分野の最後の条項では、第三国による攻撃が発生した場合、この協定の締約国が相互に支援することを定めています。

 これに関して、いくつか質問です。

 まず第1に、協定のこの部分は、どのような場合に発動されるのでしょうか?

 第2に、これはウクライナ情勢にも適用されるのでしょうか? 朝鮮民主主義人民共和国からの志願兵や兵士が、特別軍事作戦に参加する可能性を認めますか?

 3つ目の質問は、軍事技術分野の発展についてです。これほど多くの制裁を課せられているのは、ロシアと北朝鮮だけです。モスクワは、国際的な制裁を含むすべての制約を無視して、軍事技術分野で北朝鮮と全面的な協力関係を築くつもりなのでしょうか?」

プーチン大統領「質問がたくさんあるので、分割してお答えしましょう。

 まず、軍事面での相互援助に関する条約は、どのような条件で発動されるのか、という質問ですね?

 最初に申し上げておきたいのは、何らかの理由でアナリストが…いや、おそらく彼らは気づいていたでしょうが、私は気づかなかったし、正直言って調べる時間もありませんでした。

 私たちがこの協定に署名したのは、古い協定が期限切れになったからであり、すべての条項は、1962年に署名されたと思われる旧協定と同じでした。ここには、新しいものは何もありません。

 もちろん、今日の状況では、これは特に(※ウクライナ紛争に)共鳴しているように見えますが、私達はほとんど何も変えていないし、朝鮮民主主義人民共和国は、他の国とも同様の協定を結んでいます。これが私の第1のポイントです。

 さらに、相互軍事援助については、侵略、つまり軍事的侵略があった場合に提供されると書かれているわけです。

 ウクライナに関しては、ウクライナ政権はロシアに対する侵略を行っていますが、ルガンスク人民共和国やドネツク人民共和国がロシア連邦の一部となる前に侵略を開始しました。

 さて、この紛争で、互いの能力をどのように利用するかについて話しましょう。私達は誰に頼んでいるわけでもないし、誰も申し出ていないのですから、その必要はありません。

 他の質問は、何でしたか?」

ミナコフ記者「制裁についてです」

プーチン大統領「制裁については、私はすでに、あなたの同僚である世界の通信社のトップとの会見で申し上げました。私はそこで、北朝鮮に対して導入されたいくつかの制裁措置は、控えめに言っても奇妙なものだと述べました。

 ご存知のように、私はレニングラードで生まれました。第2次世界大戦中、レニングラードがどのような被害を受けたかは、誰もが知っています。つまり、包囲戦で人々が餓死したのです。ご存知のように、私も家族を失いました。兄は封鎖中に飢えて、病気になって亡くなりました。

 北朝鮮は、今、どうなっているのでしょうか? 体制についてどう考えるかは自由ですが、例えば労働移民に移動制限を導入するのは、いささか奇妙に見えます。その結果どうなるのでしょうか? 経済的に非常に厳しい状況にある家族でさえ、子供達を養うために、どこかでお金を稼ぐ機会を失うことになります。これは、何か思い当たることはないでしょうか? これは、人道的でしょうか?

 したがって、この場合、まず政治的な理由から導入される制裁は、人類の現在の発展レベルに対応したものでなければなりません。

 だからこそ、私は平壌で、この制裁体制をどのように、そして何を変える必要があるのか、そしてそれが一般的に今日の要求を満たしているのかどうかについて、皆で考える必要があると、心から述べたのです」。

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■鹿児島県警の「隠蔽」を告発した警察官が逆に逮捕! 警察に忖度し、不祥事に加担する大手メディアの罪!

 「闇をあばいてください。」――そう記して鹿児島県警の本部長の「隠蔽」を内部告発した元幹部が、逆に逮捕されるという事件が起こりました。

 告発を行ったのは前生活安全部長・本田尚志氏。本田氏は2024年3月25日付で県警を退職し、直後の同月下旬、フリー記者の小笠原淳氏に鹿児島県警の不祥事3件の概要を記した文書を郵送しました。

 小笠原氏は元札幌タイムス記者で、『北方ジャーナル』や、これまで鹿児島県警の不祥事を再三にわたって取り上げてきた調査報道サイト『ハンター』に記事を寄稿しています。

 この事件のあらましを詳細にまとめている『国家権力&メディア一刀両断』は、「この本田氏の言い分は、今のところ大メディアでは慎重に扱われている。記者クラブを通じた警察組織との関係に配慮した報道をしているからだ」「新聞など大マスコミは『客観報道』の名のもとに、警察、検察、役所、政府高官といった『権威』の公式発表に安易に依存することが慣習化している」「本田氏が『ハンター』執筆陣の一人である小笠原氏に情報を流したのも、そのあたりに理由がありそうだ」と分析しています。

※なぜ新聞は「鹿児島県警の闇」を正面から報じないのか?盗撮・横領・ストーキング…犯罪隠蔽に加担する大マスコミの末期症状(新恭(あらたきょう)『国家権力&メディア一刀両断』、2024年6月14日)
https://www.mag2.com/p/news/601317

 ちなみに小笠原氏は、過去に岩上安身が独占インタビューをしており、記者クラブの閉鎖性について語っています。

※小笠原淳氏(ジャーナリスト)インタビュー / 記者会見(記者クラブ)の閉鎖性について 2012.5.4
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/14182

 本田氏は5月31日に「職務上知り得た情報を漏らした疑い」として、国家公務員法(守秘義務)違反の疑いで逮捕されました。

※ここから先は【中略】とさせていただきます。御覧になりたい場合は、ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して御覧ください! 会員へのご登録はこちらからお願いいたします。

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 これまでもIWJでは、警察の不祥事や隠ぺい、忖度するメディアの実態について追い続け、次のように岩上安身がインタビュー取材を行っています。ぜひ御覧になってみてください。

※警察官はひき逃げしてもクビにならない!? 年間100件を超える非公表の警察の「見えない不祥事」に情報公開制度で立ち向かう!~岩上安身によるインタビュー 第838回 ゲスト ジャーナリスト・小笠原淳氏、寺澤有氏 2018.1.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/409850

※群馬県警の裏金を告発し冤罪逮捕された真相を赤裸々に語った!~岩上安身によるインタビュー 第166回 ゲスト 元群馬県警警部補大河原宗平氏 2011.1.23
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/696

※岩上安身によるインタビュー 第63回 ゲスト 元愛媛県警巡査部長仙波敏郎氏 2010.11.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/1373

※【蔵出し映像SP】岩上安身によるインタビュー 第44回 「岩上安身×原田宏二(元北海道警釧路方面部長)~北海道警“裏金問題”に迫る!」 2010.8.31
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/13900

※岩上安身によるインタビュー第16回 ゲスト 黒木昭雄氏、死亡8ヵ月前のインタビュー ~岩手殺人事件の真相究明に命を懸けた執念の「ジャーナリスト魂」 2010.3.23
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/16297

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

 ご支援のほども、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240626

IWJ編集部(岩上安身、尾内達也、佐々木隼也)

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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