日刊IWJガイド・非会員版「IWJがピンチです! 月末まであと2日です! 有料会員登録と、ご寄付・カンパによる、強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!」2024.3.30号~No.4188


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~3月末まで、あと2日となりました! IWJへのご寄付・カンパの3月の月間達成率は22日までの22日間で、99万6511円、25%にとどまっています! あと2日間で、目標額の75%、300万3489円が必要です! 達成はほぼ、絶望的な状況ですが、少しでもご支援をいただけたら、と存じます! 11月は41%、12月は68%、1月は48%、2月は60%と、4ヶ月連続で目標額に達していません! この4ヶ月間の不足額は合計734万6300円になります。今月も目標未達となると、IWJは活動できなくなる可能性が出てきます!

■ウクライナはイスラム過激派テロリストの貯水池だった! ウクライナは、多くのテロリストだけでなく、IS幹部やテロリストに同調する人々の居住地でもある!!

■3月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、ウクライナ紛争長期化の理由について、2024年1月22日収録の「岩上安身による評論家・塩原俊彦氏インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行します! ぜひ『まぐまぐ』からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! IWJのサポート会員になれば、IWJサイトでバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!! 塩原俊彦氏のインタビューを、期間限定で再度、公開もします!

■【中継番組表】

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! 2月の鉱工業生産指数(季節調整済み)の速報値は「97.9」! 経産省も「生産は一進一退ながら弱含み」!】(経済産業省、29日ほか)株価高騰、地価上昇、大幅賃上げと「令和バブル」の好材料が並べられるが、実体経済は、およそ40年前の水準! バブルと、実体経済の貧弱さが、これぞ岸田総理の唱えた「新しい資本主義」だったのか!? 岸田政権は電気代・ガス代の負担軽減措置を終了を宣言、大手電力会社・ガス会社も一斉に値上げ! 平均的な使用量の家庭で、電気代・ガス代は年間2万4638円(1ヶ月当たり2053円)程度の値上げになる!?

■【第2弾! 国際司法裁判所が28日にイスラエルに対して基本的な食糧を難民に届けるように命令! しかし、日々、イスラエル軍は、ハマス掃討とは何の関係もない単なる人殺しを無差別に続行!】(『ロイター』2024年3月29日ほか)集団で狂っていないとできない凶行!! 何が「神に選ばれし民」なのか!?
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■はじめに~3月末まで、あと2日となりました! IWJへのご寄付・カンパの3月の月間達成率は22日までの22日間で、99万6511円、25%にとどまっています! あと2日間で、目標額の75%、300万3489円が必要です! 達成はほぼ、絶望的な状況ですが、少しでもご支援をいただけたら、と存じます! 11月は41%、12月は68%、1月は48%、2月は60%と、4ヶ月連続で目標額に達していません! この4ヶ月間の不足額は合計734万6300円になります。今月も目標未達となると、IWJは活動できなくなる可能性が出てきます!

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 しかしながら、IWJの財政は、本当に厳しい状況にあります!!

 ぜひ、皆さま、財政難のIWJに対して、有料会員登録と、ご寄付・カンパによる、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

 IWJへのご寄付・カンパは、今月3月は、3月1日から22日までの22日間で、74件、99万6511円のご寄付をいただきました。これは、月間目標額の25%に相当します。言い換えれば、月間目標額に達するには、あと、本日30日を含めて、月末の31日までわずかの2日間で、不足している75%、300万3489円を集めなければなりません!

 11月の月間目標の達成率は、162万1900円で41%、12月は271万8500円で68%、1月は192万5400円で48%、2月は238万7900円で60%と、4ヶ月連続で目標金額に到達していません。

 不足額の合計は、11月からの4ヶ月間で、734万6300円に達しています。今月もこれまでと同じく赤字となると、今期でIWJは活動できなくなる可能性が出てきます。今年3月こそは、月間目標額の400万円に届きますよう、また、積み重なっている赤字を少しでも減らすことができるよう、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

 国内も不況で、元旦には能登半島地震にも見舞われ、生活も厳しい方がいらっしゃると思います。

 特に被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。

 そうした状況下で、我々の経済的苦境を訴えるのは、心苦しくもありますが、どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

 前期第13期は、大変大きな赤字を出してしまいました。私、岩上安身が自身の私財の中から、赤字の月のたび、その都度、緊急でつなぎ融資を出し、その累積額は、合計で2200万円となってしまいました。

 第13期の、赤字約2000万円というこの事態は、IWJ創業以来、初めての大ピンチです。第14期も同様の事態になると、もはや私、岩上安身1人の力で乗り越えることは不可能です。

 これまでの前期1年間の累積の赤字2200万円(見方を変えると、個人岩上安身からの、会社IWJへの貸し付け)に加え、第14期スタートにあたっての銀行からの新たな借り入れ2500万円を考えると、債務の累積は、約5000万円近くなります。

 前期13期はもちろん、今期14期も、支出を徹底的に削ってきました。

 この日刊IWJガイドの配信を、午前8時から、午前10時過ぎに遅らせ、原稿のリライトや校正作業を、深夜から早朝にずらすことも始めました。

 また、現在、事務所の規模などをダウンサイズすべく、物件探しをしたりしているところです。

 以下、会員の方のメッセージに答えて、物件探しについて述べています。もし、ご協力いただければ、情報等お寄せください。

 「日常の支出カットは、できることはほぼほぼやったので、あとは、スペースを縮小することですが、資料となる書籍などが、私が長年溜めてきたものを含めて大量にあるので、それをどうにかしないと、より小さいスペースへの移動ができません。

 かなり、処分もしたのですが、知的財産というものは、我々にとっては、『製品』を生み出すための『仕入れ材料』のようなものです。どうしても、不可欠です。

 ひとつ考えているのは、今は全国的に空き家物件が増えていると言われているので、首都圏の外れにでも、そうした格安物件を見つけて、開架式の図書館状態にして、資料となる本の多くを移せないだろうか、ということです。

 また、我々は動画データが命なので、災害に備えて、安全なところに、バックアップデータを都心から疎開させておく必要性も感じています。

 探しているのは、地震や水に強い地盤の良い台地の物件。都心から最も遠くても、車で片道1時間半くらいまで。

 本の出し入れは、車を使うので、人気のある駅近くの物件である必要はなく、むしろ駅から遠いため、不人気ゆえに価格が安く、きちんとスペースのある空き家、もしくはビルの空室があれば、と思っています。

 そうすれば、今すぐ必要な資料、書籍だけ手元に置いておけばいいので、スペースを省けて、都心で今よりも狭いオフィスに引っ越しをして、賃料を抑えても、稼働可能だと思います。

 どなたか、良い物件に心当たりがある方、ぜひ、情報をお寄せください」。

※「今までに積み上げてきた、知、の財産としての、IWJ、を、何とか継続していただきたいと思います」「貴社の借金の額の埋め合わせにはほど遠いでしょうが、足しになればと送ります」「ウクライナ、ロシア戦争で優れた報道をしている」! ご寄付をくださった皆さまからの応援・激励メッセージに、岩上安身がご回答いたします!(日刊IWJガイド、2024.2.12号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240212#idx-3
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53200#idx-3

 今期は、できれば赤字を出さないだけではなく、黒字を出し、累積した債務への返済にあてていきたいと真剣に考え、取り組んでいます。

 債務を少しずつでも減らしていけば、IWJが経営破綻せず、存続する道が見えてきます! ご寄付いただいた方には、心から感謝いたします! また、コロナ禍による消費不況の影響を受け、会員数もコロナ禍以前の3分の2に減っています! IWJの活動のために、まだ会員登録をされていない方は、あるいは再開したいという方は、ぜひとも会員登録をお願いします!

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
(会員登録済みの方)https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php
(新規会員登録の方)https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうぞ、皆さま、IWJを知人・ご友人、地域の皆さまへIWJの存在をお知らせいただき、日本だけでなく、世界にとって危機的な状況に直面している今、不都合なことをごまかす権力に対し、一切忖度しないで真実をお伝えする独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 岩上安身拝

■ウクライナはイスラム過激派テロリストの貯水池だった! ウクライナは、多くのテロリストだけでなく、IS幹部やテロリストに同調する人々の居住地でもある!!

 連日、お伝えしている24日の夜に起きたモスクワ郊外の「クロッカス・シティ・ホール」で起きた銃撃テロですが、驚くべき事実が明らかになってきました。

 ウクライナという国家が、イスラム過激派テロリストの貯水池となっていたのです!

 このモスクワ銃撃テロの焦点は、このテロにウクライナと米国が関与したかどうかです。

 当然のことながら、ウクライナと米国は、関与について、完全に否定しています。

 たとえば、28日には、ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は、記者会見で、実行犯が「ウクライナの民族主義者」と関連している証拠を入手したとするロシア連邦捜査委員会の発表を、「ばかげている」と、根拠もなく一蹴しています。

 さらに、ジョン・カービー戦略広報調整官は、「イスラム国(IS)」が「単独で銃撃テロ事件に責任を負うことは明らかだ」と述べています。

※モスクワ銃乱射にウクライナ関与との主張、「ばかげている」=米高官(ロイター、2024年3月29日)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/CLVAZLK6KBJOZFYK6IRMETWRUM-2024-03-28/

 ジョン・カービー戦略広報調整官は、記者会見で、「実際、米国はこのテロ攻撃の阻止に協力しようとしたし、ロシア大統領府(クレムリン)もそれを認識している」とも述べています。

 しかし、こうした米国の上辺だけの主張は、ウクライナという国家自体が、イスラム過激派の貯水池の役割を果たしているという、新しくわかってきた現実を前にしたとき、ほとんど何の意味ももちえません。

 27日付『RT』の、この問題をめぐる調査報道は圧巻です。

 執筆したのは、イスラム過激主義・原理主義研究を行う分析・監視センターである第4局チームです。

 『RT』は、イスラム過激主義・原理主義研究の専門チームを投入し、この問題の調査報道に総力を結集しているのが、記事からわかります。

 記事のタイトルは、「ウクライナ人の『カリフ』: モスクワでのテロをISISのせいにする西側諸国が気づきたくないこと」です。西側各国の政府、マスメディアの全員が耳をふさぎたくなるタイトルでしょう。

※Ukrainian ‘Caliphate’: What the West prefers not to notice when blaming ISIS for the terrorist attack in Moscow(RT、2024年3月27日)
https://www.rt.com/russia/595002-isis-ukraine-terrorist-attack-moscow-crocus/

 「カリフ」とは、預言者ムハンマド亡き後のイスラーム共同体・イスラーム国家の最高指導者を意味します。

 「イスラム国」は、2014年6月に、米軍の攻撃によって国が破壊されたイラクと、その隣のシリアで、このカリフ制にもとづく国家の樹立を宣言しています。

 27日付『RT』の記事の副題は、「キエフとテロリスト集団やイスラム主義者とのつながりは、西側諸国でも認識されている。クロッカス・シティ・ホールでの大虐殺の背後にウクライナ人はいるのか?」というものです。

 このキエフとテロリスト集団やイスラム主義者とのつながりは、驚いたことにその「つながり」は、国内にテロリストが隠れ住んでいるとか、秘密の接触をこそこそととっているなどと言う話ではありません。もっと公然としていて、堂々としたものです。テロリストが、ウクライナの保安庁や国防軍に堂々と勤務しているというのです。

 27日付『RT』は、この点を次のように報じています。

 「ウクライナは、多くのテロリストだけでなく、IS幹部やテロリストに同調する人々の居住地でもある。こうした人々の中には、シリアやイラクで収監されているIS戦闘員のための資金集めに積極的に関与している者もいる。この資金の一部は食料や医薬品の購入に使われる。

 しかし、刑務所内で攻撃を行うための武器の購入や、看守への賄賂に使われることも少なくない。

 テロリストの中には、ウクライナ国防省に正式に『雇用』されている者もいれば、ウクライナ保安庁に勤務している者もいるため、彼らは雇用主にテロ攻撃を組織するよう働きかけることも、当局に正式に相談することなく、自分たちだけでテロ攻撃を行うこともできる。

 現在のところ、ウクライナの情報機関の職員が “伝道師の助手”(モスクワ・テロ事件の容疑者の一人、シャムシディン・ファリドゥニ容疑者がトルコで連絡を取り合っていた人物)を装って潜伏していた可能性があるという説がある。

 さらに、キエフには、ダリア・ドゥーギナ(ロシアの哲学者、アレクサンドル・ドゥーギンの娘。モスクワ郊外で車の運転中に爆殺)のように直接的に、あるいはヴラドレン・タタルスキー(ロシアの軍事ブロガー。サンクトペテルブルクのカフェでのイベントで爆殺)が殺された時のように、仲介者を介して、ロシア領内でテロ行為を行った経験もある。

 したがって、IS信者のようなイスラム過激派を使って、テロ攻撃を行うことは、ロシアとその住民に最大限の損害を与えるというウクライナの戦略に完全に合致している」。

※Ukrainian ‘Caliphate’: What the West prefers not to notice when blaming ISIS for the terrorist attack in Moscow(RT、2024年3月27日)
https://www.rt.com/russia/595002-isis-ukraine-terrorist-attack-moscow-crocus/

 この、「ウクライナは、イスラム過激派テロリストの貯水池になっている」という現実は、『RT』だけが報じているのではありません!

 オーストリアのオンライン・メディア『ホイテ』は、24日付の記事「テロ容疑者、ウクライナ経由でウィーンへ」で、重要な事実を報じています。

※ここから先は【中略】とさせていただきます。御覧になりたい場合は、ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して御覧ください! 会員へのご登録はこちらからお願いいたします。

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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 こうした143名の命を奪い、負傷者は180人以上にのぼる22日のモスクワのテロ事件は、テロ事件としてだけフォーカスすると、その本質は見えません。

 その大枠には、2年以上たっても終わる気配の見えない米露代理戦争であるウクライナ紛争があります。

 ウクライナ紛争と無関係にモスクワのテロを見る見方こそ、典型的な情報操作であり、このテロによって、ウクライナ紛争が終わる方向へ進んでいないことが、その何よりの証左です。

 ウクライナ紛争が終わらないことで、誰が利益を得ているのでしょうか。

 岩上安身は、1月22日に収録した「岩上安身によるロシア・ウクライナ研究の第一人者である評論家、元日本経済新聞記者・元朝日新聞モスクワ特派員・元高知大学大学院准教授・塩原俊彦氏インタビューを行っています。

※「クリミア半島が奪われることになれば100%と言っていいぐらい戦術核を使う可能性が高まる! これは確実です!」~岩上安身によるインタビュー第1143回 ゲスト 評論家・塩原俊彦氏 2024.1.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521179

 このインビューの中で、塩原氏は、「バイデン大統領は、少なくともこの半年は、戦争を止めないはずです」と述べています。

 戦いが長引けば長引くほど、米国の軍事産業は利益を得て潤います。それゆえ、軍事産業から支持されているバイデン大統領は、ウクライナへの軍事支援を「賢明な投資」と言ってはばからないのです。

 IWJの3月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、2月に引き続き、今年1月22日に収録した、この塩原氏へのインタビューを詳細な注をつけて発行します!

 ぜひ、あわせて御覧ください。

 どうぞ、『まぐまぐ』からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! IWJのサポート会員になれば、IWJサイトでバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録ください!!

■3月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、ウクライナ紛争長期化の理由について、2024年1月22日収録の「岩上安身による評論家・塩原俊彦氏インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行します! ぜひ『まぐまぐ』からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! IWJのサポート会員になれば、IWJサイトでバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!! 塩原俊彦氏のインタビューを、期間限定で再度、公開もします!

 IWJでは、メルマガサイト『まぐまぐ』で、『岩上安身によるインタビュー』をテキスト化し、詳細な注釈をつけて『岩上安身のIWJ特報!』として、毎月発行しています。

 3月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、2月に引き続き、今年1月22日に収録した「岩上安身によるロシア・ウクライナ研究の第一人者である評論家、元日本経済新聞記者・元朝日新聞モスクワ特派員・元高知大学大学院准教授・塩原俊彦氏インタビュー」です。

 元新聞記者で、モスクワ特派員を務めた経験を持つ、評論家の塩原俊彦氏は、ロシア・ウクライナ研究の第一人者ででありながら、マスメディアに登場することがほぼ皆無です。

 2014年のユーロマイダン・クーデターの時も、その前からもウクライナ国内外の動きをウォッチし続けた塩原氏が、その間に著したウクライナ問題の研究書は『ウクライナ2.0 -地政学・通貨・ロビイスト』(2015年)、『「ウクライナ・ゲート」: 危機の本質』(2014年)、『ウクライナ・ゲート――「ネオコン」の情報操作と野望』(2014年)など多数あります。

 さらに、ロシアによるウクライナ侵攻で始まった、2022年には、『プーチン3.0 殺戮と破壊への衝動~ウクライナ戦争はなぜ勃発したか』、『ウクライナ3.0 米国・NATOの代理戦争の裏側』、『復讐としてのウクライナ戦争~戦争の政治哲学:それぞれの正義と復讐・報復・制裁』(いずれも社会評論社、2022年)と、3冊のウクライナ研究書籍を出し、翌年の2023年にも『ウクライナ戦争をどうみるか~「情報リテラシー」の視点から読み解くロシア・ウクライナの実態』(花伝社、2023年)を上梓した塩原氏は、間違いなくこのウクライナ紛争についての研究者として、第一人者の1人です。

 ところが、ウクライナ紛争の2年あまりの間、専門家としてコメントを求めることも含め、問い合わせをしてきたジャーナリストは、わずか2人だとのこと。その1人が岩上安身です。

 2年以上も続くウクライナとロシアの戦いは、実質的には、米国を中心とした西側諸国とロシアとの戦いです。現在のウクライナには、訓練された適正年齢の男性兵士はほとんどおらず、敗色が濃くなっているにもかかわらず、米国の指示を仰ぐゼレンスキー大統領は忠実に「代理戦争」の続行を進めようとしています。いつ、どのようになったら終止符が打たれるのでしょうか?

 「バイデン大統領は、少なくともこの半年は、戦争を止めないはずです」。

 塩原氏は、インタビューの後半でこう語りました。

 「11月5日の米大統領選挙の直前、バイデン大統領がウクライナに和平協定を結ばせて、自分の選挙へのプラス効果を狙う可能性はあるが、近いうちの和平はない」と、塩原氏は予想します。

 戦いが長引けば長引くほど、米国の軍事産業は利益を得て潤います。それゆえ、軍事産業から支持されているバイデン大統領は、ウクライナへの軍事支援を「賢明な投資」と言ってはばからないのです。

 また、ウクライナが負けた状態で休戦に進むと、ゼレンスキー大統領は自分の権力を維持できないので、国内向けの大義名分がなければ、和平は言い出せません。プーチン大統領は、それらをよくわかった上で、相手の出方をうかがっていると、塩原氏はいうのです。

 岩上安身が、「このウクライナ・モデルを、東アジアでやろう、という話になったら…。それは米中戦争の『代理戦争』を、台湾と日本を(ウクライナのように)使ってやるという話ですね?」と尋ねると、塩原氏は頷き、「アメリカが、こんな酷い国なんだって、きちんと日本の人にもわかってほしい」と語気を強め、次のように続けました。

 「アメリカの言う『民主主義』は、一部のエスタブリッシュメント(支配階級)が、マスメディアを使って、無知な連中を操作している。必要不可欠なのは無知蒙昧(な国民)で、選挙に行かないと、もっと(都合が)いいと。利己的な、どうしようもない民主主義。こんなものはいらないという意味で、『民主主義なんか、ぶっ飛ばせ』と私は言いたい」。

 その上で塩原氏は、「少なくとも選挙の時は、私たちは一国民として、地球市民として、誰に投票したらいいのか考えることが重要です。ルソーが言った、公民を前提とする民主主義。あり得るべき民主主義が、そこで、はじめて機能するんです」と言葉を重ねました。

 以下、3月発行の『岩上安身のIWJ特報!』の目次です。IWJ会員ではない方も、ぜひご購読ください。

(第637号の目次)
◆パペットのはずだったのに相当な力を手にしたゼレンスキー! 戒厳令下でウクライナ大統領選挙は延期、ずっと権力の座に居続けてファッショ化の危険も!?
◆「ウクライナ支援はアメリカ国内投資」だとするバイデン大統領。民主主義の団結を謳うマスコミ。だが、ウクライナ支援の本質は、ウクライナへの「投資」ではなく、自国米国の「軍産複合体への投資」である!
◆ウクライナ研究書籍を2022年だけで3冊も出している塩原氏に問い合わせてきたジャーナリストはわずか2人!? そのうち1人が岩上安身!「日本のマスメディアは本当に不勉強なんです」

(第638号の目次)
◆米国にとってウクライナ支援は「賢明な投資」と謳うバイデン大統領! 自国民は傷つかない「代理戦争」で、古い武器や弾薬の在庫処分セールもできる!
◆米国社会は内戦寸前!? バイデンVSトランプの大統領選を控えて高まる緊張! 自分の支持政党も口に出せない異様な空気に!

(第639号の目次)
◆キリスト教福音派の支持を固めて返り咲きを狙うトランプ前大統領。その選挙公約は「ウクライナ即時撤退」に「NATO脱退」!?
◆ゼレンスキー大統領にはウクライナ国内向けに「ロシアとの戦いをやめる理由」が必要! 単なる「和平」では彼自身の権力は失速する!
◆ウクライナでの代理戦争を考案した米シンクタンク研究者が「もう無理」と言い出した! だが、選挙モードに入ったバイデン大統領は止める気なし!

(第640号の目次)
◆自国で資源を賄えない日本は、これからも米国に媚を売り続けるしかないのか?「米国がとんでもない国だと知る人たちが、もっと増えてほしいんです」
◆ロシアがウクライナを核攻撃しても西側諸国は手を出せないのが現実!「やり返したら第三次世界大戦になる。欧米ができるのはロシア批判だけ」

 岩上安身によるロシア・ウクライナ研究の第一人者である評論家、元日本経済新聞記者・元朝日新聞モスクワ特派員・元高知大学大学院准教授・塩原俊彦氏インタビューの動画は、以下のURLから御覧ください。

※「クリミア半島が奪われることになれば100%と言っていいぐらい戦術核を使う可能性が高まる! これは確実です!」~岩上安身によるインタビュー第1143回 ゲスト 評論家・塩原俊彦氏 2024.1.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521179


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◆中継番組表◆

**2024.3.30 Sat.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2024.3.31 Sun.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】14:00~「PFAS汚染・地下水の広がりから考える ―登壇:北爪牧氏『多摩の地層と地下水』ほか」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「PFAS汚染を考え、安心で住みやすい国分寺を創る市民の会(PFAS国分寺市民の会)」ほか共催の集会を中継します。これまでIWJが報じてきたPFAS関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/pfas

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◆中継番組表◆

**2024.4.1 Mon.**

【IWJ・Ch5】14:00~「今こそ停戦を Cease All Fire Now!『停戦をためらう構造について』シンポジウム5 ―登壇:伊勢崎賢治氏(元アフガン武装解除日本政府特別代表)、田原総一朗氏(ジャーナリスト)、和田春樹氏(東京大学名誉教授)ほか」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「『今こそ停戦を』呼びかける人たち」主催のシンポジウムを中継します。これまでIWJが報じてきた戦争関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%88%A6%E4%BA%89
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【撮りおろし初配信・IWJ_YouTube Live】18:00~「『11月の米大統領選、「もしトラ」から「ほぼトラ」へ!?「トランプ2.0」に「安倍流外交」は通じない! 日本が試されるのは「自立の道を行く覚悟」!!』岩上安身による東アジア共同体研究所上級研究員・須川清司氏インタビュー 第1回(前半)」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

 3月21日に収録した、岩上安身による須川清司氏インタビューを配信します。これまでIWJが報じてきた須川清司氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E9%A0%88%E5%B7%9D%E6%B8%85%E5%8F%B8

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■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! 2月の鉱工業生産指数(季節調整済み)の速報値は「97.9」! 経産省も「生産は一進一退ながら弱含み」!】(経済産業省、29日ほか)株価高騰、地価上昇、大幅賃上げと「令和バブル」の好材料が並べられるが、実体経済は、およそ40年前の水準! バブルと、実体経済の貧弱さが、これぞ岸田総理の唱えた「新しい資本主義」だったのか!? 岸田政権は電気代・ガス代の負担軽減措置を終了を宣言、大手電力会社・ガス会社も一斉に値上げ! 平均的な使用量の家庭で、電気代・ガス代は年間2万4638円(1ヶ月当たり2053円)程度の値上げになる!?

 経済産業省は29日、2月の鉱工業生産指数(季節調整済み)の速報値が「97.9(2020年を100とした時の値)」となり、前月比で0.1%低下した、と報じました。1月に続き、2ヶ月連続の下落です。

 経済産業省は「今月は生産、出荷、在庫率は低下 、在庫は上昇であった」が、「3月、4月ともに上昇を予測」していると分析し、「生産は一進一退ながら弱含み」とまとめています。

 経済産業省は、「能登半島地震の影響で生産を停止していた企業は再開してきている。自動車工業についても、稼働を停止していた自動車メーカー各社が生産を再開し始め」ているとして、3月にはプラス4.5%上昇するという見込みを示しました。

※鉱工業指数(生産・出荷・在庫、生産能力・稼働率)、製造工業生産予測指数(経済産業省、2024年3月29日)
https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html

 企業の生産活動を示す鉱工業生産指数は、日本の経済活動全体(GDP)のうち、鉱工業だけで2割、卸売業・小売業・運輸業などの関連分野を含めれば4割を占めており、生産活動を総合的に表す、経済指標の中では 最も重要なものの一つとされています。

 鉱工業製品(496品目)を生産する国内の事業所における生産の状況など(数量・重量・金額等)を経済産業省が調査し、「鉱工業生産指数」として毎月公表しています。

 鉱工業生産指数は、景気の動きに敏感で速報性があり、GDPの変化の方向性を読み取る上でも重要な指標となっています。

 鉱工業生産指数は、2020年を100とした指数で表されています。

※鉱工業指数のしくみと見方(経済産業省大臣官房調査統計グループ経済解析室、2019年7月)
https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikaisetsu/pdf/iip_mechanism.pdf

 29日付『日本経済新聞』は、鉱工業生産指数が2ヶ月連続のマイナスとなった要因として、ダイハツ工業の生産停止や、2月初旬の大雪の影響で自動車工業が低下したことをあげています。

 同『日経』によれば、全15業種のうち7業種で下落し、特に自動車工業で下落が著しく、前月比マイナス7.9%でした。半導体製造装置や機械プレスといった、生産用機械工業もマイナス3.2%でした。

 一方、鉱工業生産指数が上昇したのは、パルプ・紙・紙加工品工業(プラス4.3%)、化学工業(プラス3.1%)など8業種です。

 同『日経』は、3月の鉱工業生産指数は、前月比でプラス3.3%から4.9%(経産省予測で4.5%)上昇するという予測を示しています。

※2月鉱工業生産0.1%低下 自動車振るわず市場予想下回る(日本経済新聞、2024年3月29日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA282RL0Y4A320C2000000/

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■【第2弾! 国際司法裁判所が28日にイスラエルに対して基本的な食糧を難民に届けるように命令! しかし、日々、イスラエル軍は、ハマス掃討とは何の関係もない単なる人殺しを無差別に続行!】(『ロイター』2024年3月29日ほか)集団で狂っていないとできない凶行!! 何が「神に選ばれし民」なのか!?

 28日、国際司法裁判所(ICJ)は、イスラエルに対し、パレスチナ自治区ガザのパレスチナ人に基本的な食料を遅滞なく届けるために必要かつ効果的な措置を講じるよう全会一致で命じました。

※国際司法裁、ガザ飢きんでイスラエルに対応命令 ハマス「停戦必要」(ロイター、2024年3月29日)
https://jp.reuters.com/world/europe/F2ZWYOEVJRPV3KDLXEYCVLVDGM-2024-03-28/

 今回のICJの措置は、イスラエルがガザで大量虐殺(ジェノサイド)を行っているとして提起した訴訟の一環として、南アフリカが要求したものです。

 ICJは「ガザのパレスチナ人はもはや飢きんのリスクに直面するだけでなく、飢きんが起きている」と指摘しています。

 29日付『ロイター』によると、「ハマス幹部のバセム・ナイム氏は今回の命令を不十分とし、人道危機を食い止めるには、イスラエルに軍事攻撃停止を命じる必要がある」と主張し、「我々はガザ、特にガザ北部における人道的悲劇を終わらせるためのいかなる新たな要求も歓迎するが、ガザの人々が見舞われている悲惨な状況に対する絶対的な解決策として、停戦命令を望んでいた」と述べたといいます。

 しかし、日々、イスラエル軍は、ハマス掃討とは何の関係もない単なる人殺しを今日も休みなく、無差別に続けています。集団的な狂気としか、もはや思えません。

 28日付『CNN』によると、「戦闘が続くパレスチナ自治区ガザ地区中部のデイルアルバラにある病院当局者は28日までに、イスラム教の神聖な行事『ラマダン』(断食月)に伴う夜の礼拝のために教徒が集まっていた場所にイスラエル軍の空爆があり、少なくとも21人が死亡したと証言した」といいます。

 この21人の中には、女性6人と子ども10人が含まれています。

※イスラエル軍、ラマダンの夜の礼拝場所を空爆か 21人死亡(CNN、2024年3月28日)
https://www.cnn.co.jp/world/35217070.html

 さらに、28日には、『アルジャジーラ』が、ガザ北部の自宅に戻ろうとした非武装のパレスチナ人男性がイスラエル軍に殺害される様子を映したビデオ映像を公開しました。

※WATCH: Palestinians killed waving white fabric ― Israeli army shoots two unarmed men dead(アルジャジーラ、2024年3月28日)
https://aje.io/rsaoob?update=2803262

 映像には、ガザ市南西のナブルシ・ラウンドアバウト付近でイスラエル軍が展開している場所の近くにいる2人のパレスチナ人男性が映っています。

 パレスチナ人たちは、降伏の国際的なサインである白い布の切れ端を掲げており、イスラエル軍に何の脅威も与えていない。

 しかし、彼らは射殺され、遺体はイスラエル軍のブルドーザーによって砂の下に埋められたのです。

 28日付『アルジャジーラ』は、ハマスの声明を次のように報じています。

 「ハマス、イスラエルの非武装パレスチナ人殺害を『凶悪犯罪』と非難

 イスラエル軍がガザで非武装のパレスチナ人男性2人を射殺し、遺体をブルドーザーで処理したことは『凶悪犯罪』であるとハマスが声明で述べた。

 先にお伝えしたように、ガザ市南西のナブルシ・ラウンドアバウト付近で至近距離から撃たれた2人のパレスチナ人男性は、北部の自宅に戻ろうとしていた。アルジャジーラが入手した映像によれば、彼らは降伏の国際的なサインである白い布切れを掲げて歩いていたにもかかわらず撃たれた。

 『これは、シオニストの行動を支配するファシズムと犯罪性の規模を示すさらなる証拠であり、ガザ地区における我々の同胞に対する残忍な絶滅戦争の文脈にある』と声明は付け加えた。

 ハマスが国連と国際刑事裁判所に訴えたのは、『我々の同胞の組織的殺害を止めるために緊急に行動を起こす』ことと、『無防備な市民』に対する犯罪の責任を負う『戦争犯罪人』の責任を追及することだった」。

※Hamas calls Israel’s killing of unarmed Palestinians a ‘heinous crime’(アルジャジーラ、2024年3月28日)
https://aje.io/rsaoob?update=2803432

★ここまで、イスラエルの行動がひどいと、その共犯者である米国の直接の責任当局である国務省においても、反発が出てきます。

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也)

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