日刊IWJガイド・非会員版「【IWJ号外】を出しました!『スコット・リッター氏が暴く!(後半)10月7日のハマスのイスラエル攻撃は政治的な成功を収めた!』」2023.11.22日号~No.4077号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~【IWJ号外】を出しました!「スコット・リッター氏が暴く!(後半) ハマスによる10月7日のイスラエル攻撃は、政治的な成功を収めた!」

■11月は20日までに80件、101万4900円のご寄付をいただきました! これは毎月の活動費の月間目標額400万円の25%です。あと75%、298万5100円が残り9日で必要となります! 現在のペースですと、今月は赤字必至となります! また、累積した赤字の返済と、金融機関からの借入の返済のためには、実際には毎月613万円が必要です! どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

■【中継番組表】

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾!『ガーディアン』が2002年に公開したウサマ・ビンラディンの「アメリカへの手紙」がネットで数百万回シェア!『ガーディアン』は記事を削除!】ビンラディンは、米国がイスラエルによるパレスチナ民族浄化を援助していたことを非難! 民主主義国米国の有権者の責任とイスラム法の復讐の権利で9.11を正当化! ジャーナリストのグレン・グリーンウォルド氏は「この手紙は、反米憎悪が、何十年にもわたる彼らの国への干渉、暴力、クーデター、侵略にもとづいていたことを示している」と指摘!(『AFPBB』、2023年11月17日)

■【第2弾!「病院の地下にハマスの軍事基地」というイスラエル軍の「証拠映像」に捏造の可能性!】『アルジャジーラ』が別々の映像をつなぎあわせた可能性を指摘! さらに「イスラエル軍がトンネルの入り口であると主張したハッチ」が貯水システムの一部だったことも判明!! イスラエルという国ぐるみの嘘が次々とバレつつある! こんな国を岸田政権・日本政府は支持・支援している! 正気の沙汰か!?(『アルジャジーラ』、2023年11月20日)

■<IWJ書店>東京経済大学・早尾貴紀教授の直筆サイン入り『パレスチナ/イスラエル論』(有志舎)を新入荷、会員限定で販売中です! 10冊の数量限定ですので、お早めにお買い求めください! また、早尾教授らが翻訳した、イラン・パペ著『イスラエルの民族浄化』は、1948年のイスラエル建国時に、パレスチナ人を大量殺戮し、脅迫し、追放し、広大な土地を奪い取った「ナクバ(大厄災)」と呼ばれる民族浄化の事実を初めて実証的に明らかにした重要な書籍です。今もイスラエルは、ガザやヨルダン川西岸で、その民族浄化の続きを実行中! この『イスラエルの民族浄化』にも、早尾教授のサインを入れていただくべく準備中です!
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■はじめに~【IWJ号外】を出しました!「スコット・リッター氏が暴く!(後半) ハマスによる10月7日のイスラエル攻撃は、政治的な成功を収めた!」

 おはようございます。IWJ編集部です。

 10月7日に起きた「ハマスの奇襲攻撃」の際、音楽祭会場にいたイスラエル民間人を殺害していたのは、ハマスだけではなく、イスラエル軍だった、という衝撃の情報が出てきました!

 11月14日、元国連大量破壊兵器廃棄特別委員会(UNSCOM)主任査察官のスコット・リッター氏が、「10月7日のハマスによるイスラエル攻撃――今世紀最も成功した軍事襲撃」を発表し、レイム音楽祭襲撃事件(別名「レイムの大虐殺」)において、「10月7日にイスラエル人を最も殺したのは、ハマスや他のパレスチナ人派閥ではなく、イスラエル軍そのものであることが判明した」と主張しました。

※The October 7 Hamas Assault on Israel――The Most Successful Military Raid of this Century(Scott Ritter Extra、2023年11月14日)
https://www.scottritterextra.com/p/the-october-7-hamas-assault-on-israel

 イスラエル国防軍もまた、自国の市民を殺害していたのであれば、今、イスラエルが行っているガザ地区の包囲・地上作戦の「正当性」は一切なくなります。

 自国民を殺しておいて、ハマスに罪をなすりつけ、「報復」と称してハマスだけでなく、罪のないパレスチナの民間人を無差別大量虐殺し続けているのですから、これが事実なら「悪魔の所業」です!

 IWJはこのスコット・リッター氏の記事を仮訳・粗訳し、前後2回に分け、前半を11月21日に【IWJ号外】としてお届けしました。

※【IWJ号外・非会員版】スコット・リッター氏が暴く!(前編) イスラエル軍が音楽祭でイスラエルの民間人を殺害! 10月7日の「ハマスの奇襲攻撃による民間人殺し」という嘘でイスラエルは世界を騙し、政治利用した!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519871

 本日11月22日朝にお届けしたのは、その続きの後半になります。

 リッター氏は、「最も極端な政治的シオニズムの支持者」であるイスラエルのネタニヤフ首相が、アッバス大統領率いるパレスチナ自治政府を弱体化させる(パレスチナ独立国家の実現を阻止する)ために、「過去20年間にわたり、ハマスの政治組織としての成長を促進してきた」と指摘しています。

 さらに湾岸諸国との関係正常化・アブラハム合意(※IWJ注)に続く、サウジアラビアとの関係正常化で「パレスチナ独立国家の棺に最後の釘を刺す行為となるはずだった」が、10月7日のハマスの襲撃で「水の泡となった」と述べています。

(※IWJ注)アブラハム合意:
 アブラハム和平協定合意。
 2020年8月13日に、ドナルド・トランプ米大統領の主導で、アラブ首長国連邦とイスラエルとの間で締結された平和条約及び国交正常化合意。
 その後、スーダンやモロッコと、イスラエルとの間で結ばれた関係正常化も含めて、アブラハム合意と呼ぶ場合もある。
・はじめに~イスラエルによるガザ侵攻で、インド、UAE、イスラエル、EUを結ぶ「インド・中東・欧州経済回廊」構想が頓挫! イスラエルに連帯を示したインドにとって、湾岸アラブ諸国も重要な存在! ガザで虐殺が行われている以上、シオニズムを批判したガンジーの警告に従い、インド政府はイスラエルを非難すべき!!(日刊IWJガイド、2023年11月8日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231108#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52918#idx-1

 リッター氏は、10月7日のハマスの襲撃をきっかけに、イスラエルとの関係正常化に向かっていた湾岸諸国ばかりか、最大のイスラエル支援国である米国までもが2国家解決(パレスチナ国家の樹立)を口にしていることを指摘し、「ハマスによる10月7日のイスラエル攻撃は、今世紀で最も成功した軍事襲撃」だと評しています。

 ぜひ、本日の【IWJ号外】をお読みください!

■11月は20日までに80件、101万4900円のご寄付をいただきました! これは毎月の活動費の月間目標額400万円の25%です。あと75%、298万5100円が残り9日で必要となります! 現在のペースですと、今月は赤字必至となります! また、累積した赤字の返済と、金融機関からの借入の返済のためには、実際には毎月613万円が必要です! どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

 11月も残り9日となりました。

 11月は20日までに80件、101万4900円のご寄付をいただきました。誠にありがとうございます!

 これは毎月の活動費の月間目標額400万円の25%です。あと75%、298万5100円が残り9日で必要となります。現在のペースですと、今月は赤字必至となってしまいます。

 また、累積した赤字の返済と、金融機関からの借入の返済のためには、実際には毎月613万円が必要です!

 どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

 前期第13期は、目標額に到達した月が1回しかなく、平均して半分程度だったため、大変大きな赤字を出してしまいました。私、岩上安身が自身の私財の中から、緊急でつなぎ融資を出し、その額2200万円となってしまいました。

 今期は、その轍を踏まないように、ぜひ、皆さまのご寄付・カンパが、毎月の月間目標額400万円に届きますように、よろしくお願いいたします!

 月間目標額400万円を超えた分は、これまでに累積した債務約5000万円の返済に回したいと存じます!

 債務を少しずつでも減らしていけば、IWJが経営破綻せず、存続する道が見えてきます! ご寄付いただいた方には、心から感謝いたします! 皆さま、本当にありがとうございます!

 これまでの前期1年間の累積の赤字2200万円(見方を変えると、個人岩上安身からの、会社IWJへの貸し付け)に加え、第14期スタートにあたっての銀行からの新たな借り入れ2500万円を考えると、まだまだ約5000万円近い累積の債務を返済できてはおらず、危機を切り抜けたなどとはとても言えません。

 第13期のこの事態は、IWJ創業以来初めての大ピンチです。これは私、岩上安身1人の力で乗り越えることは困難です。

 今期はもちろん、前期の第13期のうちから、支出を徹底的に削ってきました。今期第14期は、赤字を出さないだけではなく、黒字を出し、累積した債務への返済にあてていきたいと真剣に取り組んでいる最中です。今年は、私からの借り入れ2200万円を返済しきろうとすると、2200万円÷12ヶ月=183.3万円となり、この183.3万円の返済額と、直接の運営のための月間目標額の400万円とを合計すると、毎月583.3万円が必要になります。

 他方、金融機関からの借り入れ2500万円の毎月の返済額は約30万円ずつ7年間にわたることが決まっており、決して少額ではなく、毎月の返済負担は重いものとなります!

 前述の通り、毎月、583.3万円が必要であり、それに毎月30万円の銀行への返済額を合計すると、約613万円が毎月、必ず必要となります。

 そういうわけですので、月額400万円の目標額に到達して、ようやく、その月の活動費の収支がトントンということであり、累積した赤字を返済してゆくことは、それだけでは足りないということになります。特に金融機関への返済は待ったなしです!

 どうか、613万円近くにまで達するよう、皆さまのご寄付・カンパによる応援、ご支援をよろしくお願いします!

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします!

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 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、無料で日刊IWJガイド非会員版を読み、ハイライト動画を御覧になっている無料サポーターの皆さまにおかれましては、有料の一般会員登録をぜひともお願いいたします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうぞ、皆さま、IWJを知人・ご友人、地域の皆さまへIWJの存在をお知らせいただき、米国に忖度し、隷従を深める日本政府、大手主要メディアの、連日の「情報操作」の積み重ねの恐ろしさと、権力に忖度しないで真実をお伝えする独立メディアの意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 今後とも、ご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます!!

 岩上安身拝

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◆中継番組表◆

**2023.11.22 Wed.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2023.11.23 Thu.**

調整中

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

【IWJ号外】元CIA分析官のラリー・ジョンソン氏が「『ワシントン・ポスト』はCIAの御用聞き!こんなニュース(ノルド・ストリーム爆破はウクライナ軍将校がやった)は、CIAのプロパガンダ!」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519864

【IWJ号外】スコット・リッター氏が暴く!(前編) イスラエル軍が音楽祭でイスラエルの民間人を殺害! 10月7日の「ハマスの奇襲攻撃による民間人殺し」という嘘でイスラエルは世界を騙し、政治利用した!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519871

米国によるロシア北極圏でのLNGプロジェクト「アークティック2」への追加制裁についてのIWJ記者の質問に「必要があればアメリカに対しても必要な働きかけを行っていきたい」と西村大臣~11.20 西村康稔 経済産業大臣 定例記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519843

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■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾!『ガーディアン』が2002年に公開したウサマ・ビンラディンの「アメリカへの手紙」がネットで数百万回シェア!『ガーディアン』は記事を削除!】ビンラディンは、米国がイスラエルによるパレスチナ民族浄化を援助していたことを非難! 民主主義国米国の有権者の責任とイスラム法の復讐の権利で9.11を正当化! ジャーナリストのグレン・グリーンウォルド氏は「この手紙は、反米憎悪が、何十年にもわたる彼らの国への干渉、暴力、クーデター、侵略にもとづいていたことを示している」と指摘!(『AFPBB』、2023年11月17日)

 11月17日付け『AFPBB』は、「国際テロ組織アルカイダの指導者だった故ウサマ・ビンラディン容疑者による21年前のメッセージ『アメリカへの手紙』が、ソーシャルメディアで数百万回シェアされたのを受け、英紙『ガーディアン』は自社サイトに掲載していたこのメッセージを削除した」と報じました。

 ビンラディンは、2001年9月11日の米同時多発テロの首謀者とされ、2011年5月2日にパキスタンで、当時のオバマ大統領の命令により、米海軍特殊部隊によって殺害されました。

 この『AFPBB』の記事は、「ビンラディン容疑者は、米同時多発攻撃の1年後にこのメッセージを発表。米国はイスラエルを支持しているために攻撃されたと主張している」と報じています。

※ビンラディン容疑者の「アメリカへの手紙」、SNSで拡散 英紙が削除(AFPBB、2023年11月17日)
https://www.afpbb.com/articles/-/3491784

★『ガーディアン』が削除したという、このビンラディンの「アメリカへの手紙」ですが、誰かがネット上に残した、2002年11月24日付け『ガーディアン』のウェブページのアーカイブという形で、現在も見ることができます。

※Full text: bin Laden’s ‘letter to America’(archive.today)
https://archive.md/2017.08.05-005631/https://www.theguardian.com/world/2002/nov/24/theobserver#selection-2021.1-2021.43

 『ガーディアン』によると、この手紙は「アラビア語でインターネット上に公開され、その後英国のイスラム主義者によって翻訳された」ものだということです。

 ビンラディンは、米国人の持つ2つの疑問、「Q1.なぜ私たち(アッラーの大義とイスラム法にもとづいて戦っている者)はあなたたち(米国人)と戦い、敵対するのか?」、「Q2. 私たちはあなたたちに何を求め、望んでいるのか?」を提示し、それに答える形で、この手紙を書いています。

 イスラエルによるガザでのパレスチナ人虐殺が報じられる中、SNSでこのビンラディンの手紙が、このタイミングで改めて注目され、拡散された理由は、このQ1に対するビンラディンの答えに、共感する人たちが多かったからだとみられています。

 ビンラディンはQ1について「答えは簡単です。あなたたちが私たちを攻撃し続けているからです」として、その理由を以下のように箇条書きで列挙しています。

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■【第2弾!「病院の地下にハマスの軍事基地」というイスラエル軍の「証拠映像」に捏造の可能性!】『アルジャジーラ』が別々の映像をつなぎあわせた可能性を指摘! さらに「イスラエル軍がトンネルの入り口であると主張したハッチ」が貯水システムの一部だったことも判明!! イスラエルという国ぐるみの嘘が次々とバレつつある! こんな国を岸田政権・日本政府は支持・支援している! 正気の沙汰か!?(『アルジャジーラ』、2023年11月20日)

 昨日のこの日刊IWJガイドでもお伝えした、イスラエル軍が「ガザ最大のアル・シファ病院の地下にハマスの司令室がある」証拠として公開した映像について、『アルジャジーラ』が詳しく検証した上で、捏造の可能性を指摘しています。

 11月19日、イスラエル軍は、マンホールのような立坑を降りた先に、長さ55メートル、深さ10メートルのトンネルが発見されたと発表しました。

※【第1弾! ガザ保健省が死者を1万3000人(うち5500人が子ども)と発表! イスラエル軍はシファ病院下に坑道を発見したと主張!】病院爆撃、子どもや病人まで無慈悲な無差別殺戮を続ける「物理的根拠」を見つけたかのようにイスラエル軍は大げさに宣伝したが、『アルジャジーラ』の上級アナリストは「ガザのどこにでもあるトンネルの一つ」と一蹴! 理由がどうあれ、民間人の無差別ジェノサイドは決して許されない!(『アルジャジーラ』、2023年11月19日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231121#idx-7
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52950#idx-7

 これ以前にも、シファ病院の地下にハマスの司令センターがあると主張するイスラエル軍は、10月28日に精巧な3D動画まで公開しています。しかし、トンネルを発見する前に公開した映像ですから、当然、想像の産物でしかありません。

※Home to Hamas’ Headquarters, This is an IDF 3D Diagram of the Shifa Hospital:(Israel Defense Forces、2023年10月28日)
https://youtu.be/6pTYHBZVgVQ

 11月15日にシファ病院に突入したイスラエル軍は、これまで何度かトンネルの映像をメディアに公開しています。

※【第2弾! イスラエル軍がガザ地区最大のシファ病院に突入!「ハマスが病院をテロ本部として利用した証拠」として公開した少数の銃器類の写真に、イスラエルメディアさえ『期待をはるかに下回る』と指摘!】13日に公開したランティシ病院の「証拠」映像で、イスラエル軍のハガリ報道官が「人質監視員のシフト表だ!」と叫んで示したのは、ただの手書きカレンダー! パレスチナ人の大量殺害の理由づけは、驚くほどテキトー! シオニスト・イスラエルの正体が日に日に露わになってゆく!(『ロイター』、2023年11月15日)(日刊IWJガイド、2023年11月17日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231117#idx-6
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52942#idx-6

 11月17日には、2台のカメラを使って記録した映像を公開しています。しかし『アルジャジーラ』は、この映像について「このビデオは実際には2つの異なるトンネルをつなぎ合わせたもの」ではないかとして、次のように報じています。

 「ビデオの最初のセクションは、垂直のシャフトが立坑を降りていく様子を映している。耐荷重コンクリート柱などの特徴を示している。これらは通常の土木技術で作られているようだが、コンクリートミキサーのような大型で騒音の大きな機械が必要だっただろう。

 ハマスのトンネルは、通常、秘密裏に建設される。このような工事が行われるはずがない。この工事の目的はまだ不明である。

 映像の2番目の部分は、水平トンネルを映している。これは、ハマスのトンネルの特徴である、プレハブの部品をセクションごとに連結したものである」。

 つまり、イスラエル軍が「ハマスのトンネル」だとして公開した映像の、前半と後半の工法が、まったく異なっているということです。

 さらにこの記事は、「イスラエルがトンネルの入り口であると主張したハッチ」(記事は、どの映像のものであるかについては言及していない)が、衛生画像とアーカイブ写真によって、「敷地内に水を供給するために使用される貯水システムの一部で、緊急水源であったことがわかった」と報じています。

※What Israel’s video of ‘Hamas tunnel’ under al-Shifa tells us(ALJAZEERA、2023年11月20日)
https://www.aljazeera.com/news/2023/11/20/what-israels-video-of-hamas-tunnel-under-al-shifa-tells-us

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■<IWJ書店>東京経済大学・早尾貴紀教授の直筆サイン入り『パレスチナ/イスラエル論』(有志舎)を新入荷、会員限定で販売中です! 10冊の数量限定ですので、お早めにお買い求めください! また、早尾教授らが翻訳した、イラン・パペ著『イスラエルの民族浄化』は、1948年のイスラエル建国時に、パレスチナ人を大量殺戮し、脅迫し、追放し、広大な土地を奪い取った「ナクバ(大厄災)」と呼ばれる民族浄化の事実を初めて実証的に明らかにした重要な書籍です。今もイスラエルは、ガザやヨルダン川西岸で、その民族浄化の続きを実行中! この『イスラエルの民族浄化』にも、早尾教授のサインを入れていただくべく準備中です!

 岩上安身は11月13日、録画収録で東京経済大学の早尾貴紀教授にインタビューを行いました。

 早尾教授には、ご著書『パレスチナ/イスラエル論』(有志舎、2020年3月)にサインを入れていただきました。IWJ書店にて、会員限定で販売中です。10冊と数に限りがありますので、ぜひお早めにお求めください。

※【早尾貴紀さんサイン入り】パレスチナ/イスラエル論
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=474

 また、早尾教授が田浪亜央江氏と共訳した、イラン・パペ著『イスラエルの民族浄化』(法政大学出版局、2017年)にも、早尾教授のサインを入れていただくべく準備中です!

 イスラエル人の歴史家であるイラン・パペ氏は同書で、イギリスやイスラエルの軍事・外交文書や政治家の日記、パレスチナ人の証言など、多彩な資料を活用して、イスラエル建国当時の1940年代後半、パレスチナ全土でどのように住民は殺され、郷土を追われたのか、なぜ世界はそれを黙認したのか、といった、シオニストによる民族浄化計画の組織的犯罪の真相を解明しました。

 イスラエルは、この「ナクバ(大厄災)」と呼ばれる民族浄化を、今もガザやヨルダン川西岸で続けており、私たちを含む全人類は、この殺戮の続きをリアルタイムで目撃させられているわけです。目撃者には、目撃者なりの責任が伴います。見た以上、なかったことにはできませんし、ましてや殺人と土地の略奪を犯し続けているイスラエルを支持することも、支援することもあり得ません。

 早尾教授のサイン入り『イスラエルの民族浄化』は、準備ができ次第、改めてお知らせいたします。

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231122

IWJ編集部(岩上安身)

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